今年のリーディングサイアー
競馬も前半戦が終わろうとしています。今年のリーディングサイアーは、ダービー馬を出したアグネスタキオンが独走とまではいえないかもしれませんが、トップを突っ走っています。もしアグネスタキオンがリーディングサイアーになると、トウルヌソル産駒のクモハタ以来の2頭目の父内国産馬のリーディングサイアーです。これは何十年ぶりでしょうか、おそらく戦前のことですから、70年、80年前のことです。トウルヌソルは、ゲインズボロー産駒で、プリンスオブウェールズステークスに勝った馬です。確かかなり高額で、日本にトレードされたはずですが、それだって、ハイペリオンが出る前だったから、成立したのかもしれません。内国産馬のリーディングサイアーはその産駒でダービー馬であるクモハタいらいですから、日本の競馬がそれだけ、レベルが低かったということでもあり、トウルヌソルのレベルが高かったことでもあったんでしょうね。ということは、日本の競馬のレベルは世界に追いついたといっていいのだと思います。日本は、サンデーサイレンス系が発展した、独特な国です。それだけではなく、ロベルト系の発展も盛んで、ヘイルトゥリーズンで見ると、なんと現在、12頭がリーディングのベスト20に入っています。これは、かけ合わせることもできるので、同じグループでありながら、別血統としても扱えるという、覇権を取るのには欠かせない形にも、一応なっているということです。この形だと、当分はなんの問題もなくサンデーサイレンス系は発展していくと思います。しかし、今のうちに海外に広がっておかないと、必ず他の血統にとって代わられてしまいます。ここが日本の競馬の一番の問題なんですよね。日本人は、サンデーサイレンスをどうしても、日本に閉じ込めてしまいます。とにかく外に出さないと、広がることは絶対ありません。広がらなければ、やられてしまうだけです。仮にですよ、ディープインパクトを外国に出してしまっても、それでもサンデーサイレンス系は日本にいっぱいいるわけですから、それは、なんの損失でもないんです。もしディープインパクトが世界を巻き込んで発展したとしたら、それは、逆にサンデーサイレンス系を宣伝してくれているようなもので、世界が日本の血統を欲しがるはずです。そうなれば、日本の生産界も、潤うことになるかもしれません。それからでいいんですよね、必要な産駒を出さないというのは。これも必ずやらなくては、いけないことです。しかし、それは世界に血統が広がってからやればいい事で、広がる前からやることではありません。そこを何とかしなくてはいけないですね。このままでは、サンデーサイレンスは日本に埋もれてしまいます。ただ、何でこうなってしまうのかという理由の一つに、海外居住者の馬主登録を認めていないというのがあります。私は、ダーレーが馬主登録を認められた時に、誰でも馬主になれるのだろうと思いましたが、そうではなかったんですね。これも問題だと思います。いったいこれは、何を保護するためのものなんでしょうか。生産者でしょうか。確かに、日本人はルールを作るの下手で、外国のルールに従っていたら、大変なことになってしま場合もあると思います。特に、競馬の場合は、最近は世界的にも、巨大資本の流入というのが、元来の生産界を圧迫するような面もあるような気がします。しかし、それならそれで、その中で日本人が納得できるルールを作らなくてはいけないんだと思います。そこから背を向けるのではなく、そのなかで、自分たちの主張をうまく通すことを選択するしかありません。日本の血統が世界に広がらないもう一つの理由にもこれはなっていると思います。外国人馬主が外国で日本馬を種馬にすることがほとんどないわけですから。もし外国人馬主が、国外にディープインパクトのような馬を持ち出そうとした時には、その時には反対すればいいと思いますが、そこまででない馬が持ち出されるのは、ある意味、日本の血統を世界に広げてくれているわけですから、歓迎するというわけではないですが、それはなくてはいけないことだと思います。アグネスタキオンが何十年ぶりかで、内国産馬として、リーディングサイアーになるのは、本当に素晴らしいことです。しかし、だからこそ、逆に日本の血統を世界に広げることを考えなくてはいけないのです。そうでなければ、やられるだけなのです。JRAが役所の管轄で、こういったことを担える連中ではないのかもしれないですね。どうすればいいんでしょうか。誰にも解決できない問題かもしれません。そのなかに、サンデーサイレンスは埋もれていくのかもしれません。
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