昨日の続き
とりあえずネアルコ系の血統ですが、ナスルーラとロイヤルチャージャーは近親ですから、血統構成はほとんど同じですが、ナスルーラの母系は、ブレニムで、ロイヤルチャージャーの母系は、ソラリオです。ソラリオはゲインズボロー産駒ですから、ニアークティックの母系がハイペリオンなので、見た目には、ナスルーラよりも、ノーザンダンサーに近いかもしれません。ノーザンダンサーは、母の父がネイティヴダンサーで、ニックスでファラリスの4×6で重なっています。ただ、ニアークティックで見ると、母の父がハイペリオンであとは、トラセリー(ロックサンド、セインフォイン、スプリングフィールドといった血統)とスウィンフォードが入っています。ナスルーラとロイヤルチャージャーは、マムタズビガムが入っているので、スウィンフォードが入っていますが、意外とニアークティックはロイヤルチャージャーに近い感じがします。それと、ノーザンダンサーとヘイローは近親なので、サンデーサイレンスとノーザンダンサーは、血統構成の上ではかなり近いと言うことになりますね。近親というのは、牝系というか母系の関係ですが、サンデーサイレンスはナスルーラの近親から出た血統ですが、血統構成という部分では、ナスルーラよりもノーザンダンサーに近いということがいえるかもしれません。それで、この3頭でニックスで重なっているのは、ノーザンダンサーだけです。ただ、ミスタープロスペクターは、母系がナスルーラですから、ニックスで重なっています。それと、私は、今までもしかしたら、ミスタープロスペクターをニックスのある馬として扱っていなかったかもしれませんね。この血統は、上の方で、確かシリーンのニックスでの重なりはあるのですが、私は、ミスタープロスペクターをニックスで重なる馬として扱わないで、その下の血統をニックスで重なる馬として扱ったかもしれません。というより、そう扱ってしまいましたね。7は効くというのは、そういった意味で使ってきたような気がします。まあ、それでもあまり問題はないような気はします。もし間違いがあるとしたら、7は効くのか8は効くのかという違いぐらいですから、主流血統では、5×6、6×5というのが、黄金比のようになっています。ただ、4×4というのもあるので、間違いなくそこには幅があります。ただ、これだけを見て判断するのは間違っているかもしれませんが、それでも、7か8まで効くのは想像がつきます。それに、ミスタープロスペクターの産駒が爆発的に活躍しているのも、その理由にしていいと思います。やはり、ニックスが効くのは7までなのか、それとも8までなのかで間違いないと思います。それで、血統表を見てニックスの重なりのある馬がニックスで重なっていないのは気になります。これは、ファラリスがニックスで重なっているので、その重なりというのは今までのパターンにはなかったということになりますが、しかし、それはいま覇権を争っているのが、ファラリス系の馬であることを考えると、あり得ることではありません。ということは、それはたまたまであったということなのか、それでなければ、ストックウェル以前の血統というのは、それほど歴史があるわけではないということなのかもしれません。そもそもが、元々の3つの血統というのは、それぞれが独立した関係にあります。ただ、それが現在の血統で考えれば、あり得る関係ではないのです。現在だったら、セントサイモン系でもハンプトン系でもエクリプス系ですが、元々の3つの血統の血統的な関係というのは、どういったものであるのかはさっぱり分からないのです。もし、これらがエクリプス系と同じようにニックスで重なる関係にあったのなら、サンプルもがかなり増えるはずなのですが、いまの覇権争いというのは、3度目でそれほどサンプルがあるわけでもなく、更に最初の覇権争いはニックスの関係にはないわけですから、サンプル数の少なさも単純に理由にはできると思います。それと、もう一つ考えられる理由としては、ファラリス系というのは、アメリカで発展した血統で、それも、どちらかというと、ネアルコ系が先にネイティヴダンサー系やトムフールよりも大きく発展したような気がします。この2つの血統もファラリス系でネアルコ系よりも早くアメリカに輸入された血統ですが、ネアルコ系が発展するよりも先に大きく発展していたということはないと思います。逆に、ネアルコ系の発展にのっかるように、発展した血統のように思います。そういったこともあって、ネアルコ以前には、ファラリスが発展していなかったので、ファラリス以降のニックスでの重なりがなかなかこの血統はもてませんでした。そのために、それまでは、2回に一度ぐらいか、それよりも割合は少なかったかもしれませんが、ニックスでの重なりは頻繁でしたが、間があいてました。ノーザンダンサーは、3しかあいてないかもしれませんが、サンデーサイレンスとなると、ヘイローでファラリスの6ぐらいで重なっていますが、それまでニックスの重なりがなかったのです。これは、覇権がヨーロッパからアメリカに移ったたために起きた現象といっていいと思いますが、もともとがネアルコ系はヨーロッパ血統ですから、アメリカで先駆けてファラリス系が発展していなければ、ニックスでの重なりは期待できません。ネアルコ系がアメリカで発展する以前のアメリカの血統というと、スウィンフォードやテディ系などです。ハイペリオンなんかも活躍していました。そのなかでは、シックルやファラモンドというのは、それほどの血統ではなかったということだと思います。こういったことも理由にすることもできるし、そもそもがニックスでの重なりをもった馬のニックスで重なっても主流血統にはなれないと言うことはないのかもしれません。このあたりは分かりませんね。ただ、ノーザンダンサーやミスタープロスペクターがニックスでの重なりを持っているわけですが、こういう法則が有効であるとするなら、ノーザンダンサーとミスタープロスペクターのニックスでの重なりの馬が、覇権を取るのはやっかいであるということになります。そういうパターンがファラリスまではないわけですから、そういう可能性を全く否定はできません。もちろんこういったことは、時間をかけてみていかなくてはいけないことで、いますぐどうこうなるわけではないし、また何らかの法則はあるのかもしれません。
最近のコメント