オーストラリアのリーディングサイアー 2008-2009
オーストラリアのリーディングサイアーを簡単に書いておきます。ベスト20で見ると、やはり、デインヒルは強いようです。7頭入っています。ただ、1位になっているのは、エンコスタデラゴで、2年続けてです。エンコスタデラゴは、フェアリーキング産駒です。フェアリーキングは、サドラーズウェルズの全弟なので、血統は分かりやすいですね。母系がヘイルトゥリーズンです。サドラーズウェルズもシーニック、モンジュー、カーネギーが入っています。デインヒルとサドラーズウェルズ、フェアリーキングで分け合っているといっていいと思います。ただ、ここは、その次ぎに強いのがターントゥです。昔から、強いところでしたが、ザビールがまだ健在です。それに加えて、モアザンレディとレッドランサムが入っています。日本に次ぐ、ヘイルトゥリーズン王国といっていいと思います。それも、サドラーズウェルズの母系は、ヘイルトゥリーズンですから、母系にも影響があることを考えると、日本競馬にとっては、成功が約束されたような場所なのですが、何しろ、質の高いとはいえない種馬しか社台は、シャトルでは出していません。ここが日本競馬の戦略のないところです。日本競馬が、世界に血の還元をすることなど、こういったことをやっているうちは、あり得ないといっていいと思います。ゼンノロブロイぐらいですね、サンデーサイレンス系で期待できそうなのは。あと、キープザフェイスという馬が結構種付けをしていると思うのですが、それがどの程度やるかです。デビューするのは、今年ではなくて来年だったと思いますが、もしかしたら間違っているかもしれません。ゼンノロブロイ産駒もそれぐらいに出るんだとしたら、来年がオーストラリアでのサンデーサイレンス系の、2度目の勝負ということになるんでしょうか。1度目は、フジキセキ、タヤスツヨシ、ジェニュインなどでした。フジキセキは日本でもそれなりに活躍していますが、G1馬を出すようになったのは、最近です。オーストラリアでも、サンクラシークがでましたが、ただ、オーストラリアで走ったのではなくて、南アフリカでした。タヤスツヨシもジェニュインもG1馬を出してますが、そもそもオセアニアは、G1レースが日本なんかよりも多いので、どこまで価値があるのかは分かりません。トータルでは、敗退だったといっていいんじゃないでしょうか。今回は、質が高いかどうかというのは、微妙ですが、それでも前回よりは可能性はあるかもしれません。ただ、ここを逃すと、もうサンデーサイレンス系はいらないということになりかねないので、本来はもっと質の高い種馬を送るべきでした。アグネスタキオンとディープインパクトを送ってもよかったと思います。アグネスタキオンは死んでしまったので、今更それはかないませんが、ということは、戦略をもてないまま、サンデーサイレンス系は、力を失ってしまうのかもしれないということ何じゃないでしょうか。ブエナビスタが凱旋門にいきますが、それに期待するしかないんでしょうか。ローテーション的には、ぶっつけではなくても、馬場はぶっつけですから、果たしてそれでうまくいくかどうかは分かりません。札幌記念を使って、うまくいけば、凱旋門賞のローテーションがみつかったことになるかもしれませんが、もしうまくいかなかったら、また失敗したことになります。とにかく、いわれてきたことは、1戦たたいてということでしたから、それが日本でということになってしまったのがいい方にでるのかどうかですね。だれがどうみても、現地でという方がいいとは思いますが、代替になるならそれはそれだとは思いますが、よくわかんないですね。ただ、ブエナビスタが本当に勝つようなことになると、ヨーロッパからというよりは、オーストラリアからのオファーはあるんじゃないでしょうか。ナタゴラが1000ギニーに勝ったというのもあるし、いいのがあればということになってもおかしくないと思います。それに、丁度、孫世代がどんどんでてきますから、供給は、いくらでもできるはずです。とにかく今は、海外遠征とゼンノロブロイ、キープザフェイスに期待するしかありません。ハットトリックもオーストラリアにいったと思いますが、どれぐらい種付けをしたのか、日本でそれほど評価されてなかったから、外国に出したんだと思いますが、こういったところにも期待するしかないようです。
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