アルティマトゥーレ
日曜日のセントウルステークスでは、アルティマトゥーレが勝ちました。この馬は、長い間ブランクがあって、出世が遅れたようですね。キャプテントゥーレの1つ上です。この血統は、スキーキャプテン、エアトゥーレと続く血統です。この間のレースは、かなり強かったと思います。本番も楽しみな内容だったのではないでしょうか。2着になったのが、スリープレスナイトでした。57キロ背負っていたので、巻き返しもあるかもしれませんが、それにしてもスリープレスないとは、出走回数が少なすぎるんじゃないでしょうか。いくらG1馬になったからといって、こんなに間を開けて走らせる必要があるとは思いません。もしかしたら香港あたりを考えているのかもしれませんが、それにしてももう少し走らせておかないと、勝ちきれないのは、馬に問題があるというより、使い方のほうに問題があるように思います。僅差で負けるようなことになれば、それを原因にしていいように思います。それと、スリープレスナイトは、プラス体重でしたね。その辺がどうだったのかというのもありますね。ただ、それでも57キロの方がきいていたように私には思いました。馬体は雄大なのですが、細身のところがあるので、そっちのほうの問題のほうが大きかったように思いました。スプリンターズステークスは、別定戦でしょうから、それならば勝負になるはずです。アルティマトゥーレは、スリープレスナイトよりも、もさもさ走るというか、豪快に走っていました。牝馬特有というふうには、あまり見えない感じですね。もし、スプリンターズステークスをとるようなことになると、この牝系は、かなり評価は高まるでしょうね。それに、キャプテントゥーレも、フロック馬ではなくて、あっというまに一流馬扱いをされてしまうことになるかもしれません。逆に、姉の出世が遅れたのが、キャプテントゥーレの評価を下げていたということでしょうか。血統は、フジキセキです。フジキセキは、最近重賞勝ち馬は結構見るような気がします。去年もG1を勝つ馬が何頭もいましたから、ここで更に評価を上げたいところです。フジキセキは、種馬としては、前半は大して成功していたとは必ずしもいえなかったと思います。それは、血統構成の影響があったのではないかと私は思うのですが、フジキセキというと、活躍産駒の傾向というのははっきりしていて、母系に、非ノーザンテーストのノーザンダンサー系と、スピード血統が入っている馬に限られているといっていいと思います。それは、おそらく、フジキセキの母系が、リアルトで、フランス血統ということもあって、スピード血統を必要としているのではないかと思います。ノーザンテーストと合わないのは、ノーザンテーストがフランスで走っていたからのような気がするのですが、はっきりはいえません。フジキセキは、サンデーサイレンスの初年度産駒ですから、まだ、ノーザンテーストが種馬をやっていたころで、母系でも活躍していました。ただ、合わないノーザンテーストが力を持っていたのが、運がなかったのかもしれません。しかし、だんだんとそのノーザンテーストの影響も薄れて、他にいろいろなノーザンダンサー系が入ってきました。本来は、フジキセキは、ノーザンダンサーとは相性がよかったのが、ここにきて活躍しだした理由のような気がします。それとスピード血統でいうんだったら、ミスタープロスペクターは、最近は日本でもかなり増えてきました。そういった変化のなかで晩年に活躍馬を多く出しているように思います。ただ、エアトゥーレの場合は、ノーザンダンサー系とスピード血統が入っているとは必ずしもいえませんが、ノーザンダンサー系のリファールがマイルあたりで活躍したのが、効いていると考えればいいのではないかと思います。母系は、トニービン、リファール、ロイヤルスキーです。トニービンとロイヤルスキーは、ナスルーラですが、こういった一代空いて同じ血統が牝系に入っている馬には、活躍馬が多いですね。
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