当て馬だったとか乗馬だったとかっていう話が残っているみたいですが、実際はどうだったかわかりませんね。ただの当て馬をつけるっていうのが普通だったとは思えません。輸入された経緯などはきちんと伝わっていたのではないでしょうか。フランス王のルイ15世に献上されたが何らかの理由でイギリスに渡ったようです。種馬としての成績は驚くべきものといっていいと思います。ラスが競走馬として成功すると種馬として供用されるようになります。ラスの弟でマッチェムの父でもあるケイドや5度のリーディングサイアーになるレギュラスを出します。この血統をマッチェム系というように、マッチエムから広がっています。アメリカを経由してマンノウォー系としてマイナー血統ではありますが現在も活躍しています。■レギュラス(1739)5度リーディングサイアーになっています。競走馬としても活躍しました。しかし後継はすぐ途絶えています。ただ血統表ではよく見かけるので貢献度は高いと思います。エクリプスの母の父。
■ケイド 1734
5度リーディングサイアーになっています。ウッドペッカーの母の父。産駒のスポーツマンはポテイトーズの母の父になっています。マッチェムを出しました。
■マッチェム 1748
戦績12戦10勝。3年連続でリーディングサイアーになっている。ヘロドが出てくるまではこの血統は最も発展していたのかもしれません。ただまだまだ競馬も創世記の頃で小さな規模でやっていた時のことだと思います。現在と変わらない形態に競馬がなるのはもう少し経ってからのヘロド系全盛期になってからです。その後この血統はメルボルンぐらいまでは何度かリーディングサイアーになりますが、ハリーオンが出てくるまでは一切顔を出さなくなります。ハリーオンはダービー馬を何頭か出してます。ただそこから血統が広がったということはなく、イギリスでは力をなくします。現在に繋がっているのはアメリカ血統で輸入されたオーストラリアンからです。何代か後のマンノウォーが大きく後継を広げます。19世紀前半まではリーディングサイアーにもよく顔を出す血統になりました。今活躍しているのはリローンチやウォーニングです。ウォーニングは日本やヨーロッパで種馬になっていて、G1馬も何頭か出していて種馬になっています。
■コンダクター 1767
母の父はスナップ。それなりの馬だったようです。
■トランペーター 1782
リーディングサイアー。ダービー馬は1頭。1796年ディデロット。母系はバイアリータークの傍流。ホエールボーンやフィスカーの母のペネロペも代表産駒。ペネロペはジョッキークラブプレートやキングズプレイートなどに勝った当時の名牝です。名牝が名馬を生むというのはなかなかありません。主流血統ではノガラがネアルコを産んだのとペネロペがホエールボーンを産んだくらいです。競走馬として優秀だった名牝はだいたい名馬の2代母とか3代母にいたりするのが普通なのでペネロペなんかはまれな存在だといえます。
■ソーセラー 1796
母の父は第1回ダービー馬のダイオメド。3年連続でリーディングサイアー。ダービー馬は1頭。1813年スモレンスコ。産駒のスースセイアーはダービー馬を出してリーディングサイアーになりました。
■コーマス 1809
母の父はサーピーターティーズル。セントレジャー馬を2頭出しています。
■ハンフリークリンカー 1822
母系はサーピーターティーズル。3代続けて母系がヘロド系です。それもサーピーターティーズルが2代続けて母系に入っているのでそれが3×3になっています。
■メルボルン 1834
母系はエクリプス。2度リーディングサイアーになっている。しかしこれ以降リーディングサイアーになる馬はなかなか現れず、ハリーオンが出てくるのは80年も経ってからです。ダービー馬は2頭。1853年ウエストオーストラリアン、1857年牝馬のブリンクボニー。
■ウエストオーストラリアン 1850
戦績11戦10勝。史上初の3冠馬。産駒のオーストラリアンからマンノウォーへ、ソロンからハリーオンへ。母の父はタッチストン。
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■ソロン 1861
戦績17戦9勝。母の父はバードキャッチャー。これはやはりどうしようもないのですが、5代続けて母系にエクリプス系が入っています。マイナー血統の宿命というべきなんだと思います。セントサイモン系やミスタープロスペクター系と同じです。一方のアメリカに渡ったオーストラリアンの方が血統構成がイギリスと違うためだと思いますがどんどん発展していっています。ハリーオンはこの血統の後継として発展はしたのですが急激に衰退します。血統構成の影響が高いのではないでしょうか。
■バーカルディン 1878
イギリスやアイルランドで12戦全勝。母系はストックウェル。ダービー馬を1頭。1895年サーヴィスト。
■マルコ 1892
戦績23戦10勝。チャンピョンステークス2着。それなりに強かったようですが、クラシックには出場していません。種馬としてもまあまあ成功しています。母の父はハーミット。産駒のベッポから日本に輸入されリーディングサイアーになったチャペルブランプトンが出ています。
■マルコヴィル 1903
戦績8戦4勝。母系はスペキュラム。
■ハリーオン 1913
戦績6戦全勝。セントレジャー、ジョッキークラブカップ。母の父セインフォイン。ダービー馬は2頭。1926年コロナックル、1927年コールボーイ。リーディングサイアー。
■プリシピテイション 1933
戦績10戦7勝。アスコットゴールドカップ、ジョッキークラブカップ。母系はケンダル。ハリーオンの後継としてグループを広げましたが、現在には繋がっていません。
■チャモセア 1942
戦績11戦4勝。セントレジャー。リーディングサイアー。母系はファロス。
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■オーストラリアン 1858
たいした成績は残していないようです。アメリカに種馬として渡り成功しましたが、同年代にレキシントンがいたためにリーディングサイアーにはなれませんでした。母系はエミリウス。2冠馬イロクォイズの母の父。
■スペンドシフト 1876
戦績16戦9勝。ベルモントステークス。2度リーディングサイアーになっている。母の父はレキシントン。産駒のキングストンとヘイスティングスがリーディングサイアーになっている。
■ヘイスティングス 1893
戦績21戦10勝。ベルモントステークス。2度リーディングサイアーになっている。母系はキングトム。プローディットとは兄弟。
■フェアプレイ 1905
戦績32戦10勝。無敗馬コリンのライバルだった。ベルモントステークスなど多数のレースでコリンの2着になっている。母の父はベンドア。産駒のマンノウォー、チャタートン、ディスプレイ、チャンスプレイがリーディングサイアーになっている。■ディスプレイ(1923)103戦23勝。プリークネスステークス。母系はセントサイモン産駒でアスコットゴールドカップやドンカスターカップに勝ったウィリアムザサード■ディスカヴァリー(1931)63戦27勝。ブルックリンハンデ、ホイットニーハンデ。母系はベンドア。ネイティヴダンサー、ボールドルーラーの母の父。
■マンノウォー 1917
戦績21戦20勝。プリークネスステークス、ベルモントステークスなど。ケンタッキーダービーには出ていません。当時は現在の3冠路線が確立されていなかったようです。母の父はロックサンド。リーディングサイアー。この血統は現在に繋がっています。しかしどうでしょうか、現在の血統表によく顔を出すというほどではないような気がします。マンノウォーならディスプレイの方がよく見かけるような気がします。ただサンデーサイレンスにはヘイルトゥリーズンの母系に入っています。これからこの血統がどれだけ貢献するのかはわかりません。ネイティヴダンサーの母系に入ることですでに役割を果たしているのかもしれません。あまり日本とは縁のない血統ですが、ハイセイコーのようにアメリカでは人気のある馬でした。産駒で日本に輸入されたツキトモはスターロッチの母の父になっています。■ウォーアドミラル(1934)26戦21勝。3冠馬。リーディングサイアー。シービスケットとのマッチレースで負けたことがある。この血統はそれなりには広がったが現在には繋がっていません。それとシービスケットについて少し書いておきます。映画になって有名な馬ですが成績は89戦33勝で恐ろしいほど強かったわけではありません。主な勝ち鞍にはハリウッドゴールドカップやサンタアニタハンデなどがあります。父親は無名のマンノウォー産駒ハードタック。種馬にはなりましたが現在の血統表にもほとんど残っていません。
■ウォーレリック 1939
戦績20戦9勝。母系はロックサンド。ロックサンドが2代に渡って母系になっている。3×3のインブリード。レリックとインテントが後継になっている。インテントから現在に繋がっています。■レリック(1945)7戦5勝。ホープフルステークス。サラトガスペシャル2着。ヨーロッパで種馬になっています。母の父はブラックトニー。この血統はヨーロッパで多くの活躍馬を出しています。オグリキャップの母の父になったシルバーシャークもこの血統です。ただ現在に繋がっているわけではありません。☆ビュイソンアルダン(1953)12戦6勝。ミドルパークステークス、仏2000ギニー、ジャックルマロマ賞。☆シルバーシャーク(1963)15戦10勝。アベイ賞、イスパーン賞、ムーランドロンシャン賞。
■インテント 1948
戦績21戦8勝。サンタアニタハンデ2着、ウッドメモリアルとメトロポリタンハンデで3着。母系はサンドリッジ。
■インテンショナリー 1956
戦績34戦18勝。フューチュリティステークス、ジェロームハンデ。シャンペンステークス2着。母の父ディスカヴァリー。
■インリアリティ 1964
戦績27戦14勝。フロリダダービー、メトロポリタンハンデ。プリークネスステークス2着。母系はラフンタンブル。■ノウンファクト(1977)11戦6勝。2000ギニー、ミドルパークステークス、クインエリザベス2世。2000ギニーではヌレイエフが降着になったための繰り上げ。母系はトムフール。■ウォーニング(1985)14戦8勝。サセックスステークス、クインエリザベス2世。ジャックルマロワ賞2着。母の父ロベルト。ヨーロッパと日本で供用されました。ヨーロッパではモーリスドギース賞とスプリントカップに勝ったディクタットが種馬として成功しています。日本ではカルストンライトオーとサニングデールが種馬になっています。
■リローンチ 1976
戦績18戦5勝。アントニオハンデとサンルイレイのG1レース2着。母系はマームード。後継はスカイウォーカーとシーズティジー。
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■スカイウォーカー 1982
戦績20戦8勝。BCクラシック、サンタアニタダービー。母系はボールドルーラー。
■バートランド 1989
戦績24戦9勝。パシフィッククラシック、ウッドワードステークス、ノーフォークステークス。母系はナスルーラのマイナー血統。
■オフィサー 1999
戦績9戦6勝。シャンペンステークス。母系はシアトルスルー。3代続けて母系がナスルーラになっている。アポロドルチェの父。
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■シーズティジー 1987
戦績6戦3勝。スーパーダービー3着。母の父はリファール。
■ティズナウ 1997
戦績15戦8勝。BCクラシック連覇、サンタアニタハンデ、スーパーダービー。母系はシアトルスルー。
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