血統

最後に

血統に関してずっと書いてきましたが、一応これで終わることにします。半年近く書いてきました。ひどい文章で読みずらかったと思いますが、こんなの読む人はほとんどいないので問題もないでしょう。私が書きたかったのは大きく分けると2点です。1つめが、主流血統がニックスで重なっていることです。主流血統はどんどん2つに別れていきます。そしてその別れていった血統とニックスで重なるのが特徴になっているのです。これに関しては血統表を見てもらえれば必ず納得してもらえるはずです。それともう1つが牝系にも覇権争いがあるということです。ファミリーナンバーは普通重要視されないのですが、牝系にも覇権争いがあるとなると見方は変わってくるのではないでしょうか。個人的には自信のある理論を書き連ねました。できれば生産者の方に一度読んでもらいたいと思い書いたのですが、何らかの足しになればうれしいです。

それとここまでに書ききれなかったものはリーディングサイアーのほうに書きます。

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血統構成

スピード血統とスタミナ血統がなんなのかというのはなかなか難しい。遅筋や速筋だけで単純に説明できる物でもないと思う。テシオは何代か前までに必ずスピード血統の馬がいる(どっかのサイとで読んだだけだが)と言っていた。ただ私が見た限りではスプリント血統と言われる物はだいたいつぶれていっています。ヘロド系やザボス系、フェアウェイなんかもつぶれています。2000ギニー血統よりもダービー血統のほうが残ってきたのは間違いありません。

それでもファラリスやザテトラークのように、スプリンターの血が必要なのも確かなのです。ザテトラークが恐ろしい相性を示したのはネアルコだけではありません。ミスタープロスペクターにも実はそれまで入っていなかったザテトラークが母の父だけでなく、母の母にも入っているのです。でもなぜここまでファラリスやザテトラークのようなスプリンターの血が豊富に入りすぎるくらい入っているにもかかわらず、これらの血統はつぶれるのではなく、進化し続けているのでしょうか。

それは必ずしもファラリスやザテトラークの血統そのものがスプリント血統ではないからだと思います。この2頭は確かにスプリンターではあるのですが、特にザテトラークの父親なんかは長距離血統で、ザテトラーク自身もセントレジャー馬を2頭か3頭出していて、単順にスプリント血統とは言えません。この2頭は派生として生まれたスプリンター(潜在的には長距離血統の力も持ち合わせている)と考えるべきなんだと思います。隔世遺伝の中から生まれたスプリンターと言いかえることも出きるかもしれません。どの血統にもだいたいスプリンターはいますから(そういった血統しか残っていないだけなのかもしれない)その血がたまたま出てきただけで、血統自体がスプリント血統になっているわけではないのだと思います。

まあ、これに近いことは今までにも書いてはきているのですが、現在の血統を分析していく場合これは最も重要だと言うことに気がつきました。

歴史的に見るとやはりダービー血統が主流血統になっているのは間違いありません。しかし20世紀になって競馬もスピード競馬が主流になり(レース構成が変わってきたのも大きいと思われる。長距離レースの重要性はどんどん失われてきた。)、スプリント力がそれまで以上に要求されるようになったためにファラリスやザテトラークのような馬が主流血統を成すようになったのだと思います。これらから生まれる血統はクラシックディスタンスを十分にこなす事が出きる快速馬として活躍することができるのです。

それではサンデーサイレンスの血統を見てみたいと思います。サンデーサイレンスは前にも書きましたが、とにかくザテトラークの影響が強い馬です。まずマムタズビガムを通して、ロイヤルチャージャーが出ています。さらにマーマハルからヘイローが出ています。そしてこれはヘイロー系の特徴なのですが、母系にマームードのインブリードが入っています。サンデーサイレンスの場合は更に母の母にもザテトラークは入っています(ただこれはどの程度効いているかは分らない)。

ロイヤルチャージャーやターントゥ、ヘイルトゥリーズンはどちらかというとスプリンターのような気がします。これはマムタズマハルの影響なのではないでしょうか。特にヘイルトゥリーズンは一流(生粋)のスプリンターでした。それでも産駒のヘイロー(ニックスでファラリスの6×4)やロベルトはクラシックディスタンスで活躍していますからヘイルトゥリーズンも派生として生まれたスプリンターと考えていいと思います。サンデーサイレンスもクラシックディスタンスで活躍した馬です。母系には更にザテトラークが入っていますから見た目以上に快速の血は流れています。おそろしい切れ味もこの辺に理由がありそうです。

次にノーザンダンサーを見てみたいと思います。まずファラリスの4×6でニックスで重なっていますね。ここが一番この血統ではスピードを感じさせるところでしょうか。更にマーマハルを通しています。ただサンデーサイレンスに比べるとスピード血統馬の割合は少ないと思います。

ナスルーラはマムタズビガムの子供です。マムタズマハルの母系にはサンドリッジが入っているのですね。サンドリッジは名スプリンターです。どうりでマムタズマハルは凄いわけです。単純にナスルーラとサンデーサイレンスを比較するのは時代が違いすぎる気がします。ただロイヤルチャージャーやターントゥにはサンドリッジがいっぱい入っていますね。それを考えるとスピード血統の割合はサンデーサイレンスの方がやはり上でしょう。ネアルコ系の中ではサンデーサイレンスが一番潜在的にはスプリント力を持った血統かもしれません。

それとミスタープロスペクターを見ておきます。ミスタープロスペクターはニックスでファラリスの6×6になっています。それと母系には母の父、母の母両方にザテトラークが入っているのですが、サンドリッジも両方に入っています。これはサンデーサイレンスに匹敵するぐらい入っていると考えていいのではないでしょうか。ミスタープロスペクター自身もスプリンターでした。産駒はクラシックディスタンスで活躍しましたからスプリンター血統というよりは派生として生まれたスプリンターと考えていいと思います。ただこの血統はニックスの重なりに疑問のある血統ですから、それに関してはやはり問題を抱えていると考えます。

覇権争いをしている血統を見たのですが、細かいところまで見たとは思っていません。もし問題があればまた後で書き加えます。それとサンデーサイレンスやミスタープロスペクターのようにスプリンターの割合が多いからといって覇権をとれるとは限りません。ある程度まではノーザンダンサーにも入っていますし、デインヒルのような種馬も出ていますから単純には言えないと思います。ただある程度スピード血統の割合が必要なのも間違いありませんから、どの程度必要なのかを見極めたいです。

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ファミリーナンバーの総括

結局覇権争いをしそうなのは、1号族、2号族、3号族、4号族ですね。逆転可能なところまで上げるとするならば、5号族と12号族でしょうか。ただ質の高さとグループの大きさを考えると、よほどのことがない限り逆転は難しいかと思います。では1~4のグループでどこが覇権をとるのかといわれれば私はやはり3号族かと思います。ピクニック、マヨネーズ親子とラフレッチェ姉妹のインパクトはかなりのものがありました。質の高さではよそには負けないのではないかと思います。名牝探しをしましたが、ここ以上のグループはありませんでした。それ以外では2号族、7号族、8号族、16号族のグループが質、量ともに際立ったいると思いました。順番をつけるとしたらその次が4号族のグループでその次が1号族になります。でもこの4つのグループはどこが覇権を取ってもおかしくありません。それも何百年後かの話ですからまだまだ予想に過ぎません。見てきて思ったのはグループの大きさや質の高さはもうある程度はっきりしていたことです。覇権を取れる可能性のあるグループはもうすでに、5、6個しかないことが分かりました。日本に関しては最大の牝系といってもいいフローリスカップがこれから世界に通用する競走馬をどんどん出してきそうです。ピクニック、マヨネーズ親子からの血統でシラオキやガーネットを通してさらに広がりを見せようとしています。日本牝系が輸入牝馬を上回るときがきたのかもしれません。

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それ以外のファミリーナンバー

大きなグループはだいたい書いたので、14号族からは活躍種牡馬だけ書いておきます。それと16号族は2号族と同じミトコンドリアDNAを持っているようです。もう少し早く気が付けば2号族に加えて書いたのですが、見落としてしまいました。ここには一応20号族まで書いておきます。しかしそれ以降にも優秀な種牡馬はたくさんいます。ただ覇権争いとはおそらく無関係なので書かなくても良いかなと思いました。

■14号族

トランペーター、バッカニア、プリンスジョン、ニアークティック、ノーザンテースト、ファンタスティックライト、インヴァソール、タッチストン、マカロニ、ポリネシアン、コマンダーインチーフ、マヤノトップガン。

■15号族

現在活躍している血統ではありません。知っている名前の馬がいませんでした。

■16号族

ケンダル、ザビール、クレペロ、ディクタス、マンハッタンカフェ、デズモンド、ヒシミラクル(ヘレンサーフ、1903年に日本に輸入されました)、ホーリーブル、オーモンド、インファチュエイション、ホワイトマズル、サザンヘイロー、ミスワキ、ゼンノエルシド、オジジアン、オナーアンドグローリー、ファピアノ、クワイアットアメリカン、サーギャラハッド、サンクタス、ボワルセル、バーラム。ここは2号族と同じだけあってかなりのものです。伸びが違います。それとヘレンサーフという日本牝系があります。いまでも重賞勝ちの馬をいっぱい出していますから、名馬を出してきてもおかしくありません。

■17号族

パンタルーン、リファール。

■18号族

ワクシィ、ナリタトップロード。

■19号族

アイソノミー、ネヴァーベンド、トウカイテイオー、コリン、トニービン、トラセリー、ヴェディット、ガリニュール。

■20号族

ブルーピーター、ファリス、スルーシティスルー、キングマンボ。

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ファミリーナンバー12 (12号族)

12号族は9号族の一部と同じミトコンドリアDNAを持っています。すべて9号族のベイボルトンメアにたどり着くようです。代表種牡馬を書いておきます。12号族、スターリング、レキシントン、ロベルト、スプリングフィールド、コマンド、コックスリッジ、シングスピール、デビルズバッグ、セイントバラード、グラスワンダー、エクリプス、オックスフォード、ビューチフルドリーマーの牝系などです。9号族で12号族と同じミトコンドリアDNAを持つもの、マーキュリー、ダークロナルド、アリダー、グランドスラム、フェアトライアル、チューダーミンストレル、マームード、タニノギムレット、ナスルーラ、ロイヤルチャージャー、オクタゴナル、カラムーンなどです。覇権争いに絡んでもおかしくないとは思いますが、このまま埋もれていってもおかしくはありません。名牝といえばマムタズマハル(9号族の方)がふさわしいかもしれません。ザテトラーク産駒の名スプリンターです。ただ牝系を広げたというよりはネアルコとの相性で現在の主流血統を築き上げる役割を果たしたといったほうが良いかもしれません。12号族のほうは名牝から広がっているようには見えません。ここにはビューチフルドリーマーという日本牝系の馬がいて、多くのG1馬や重賞勝ち馬を出してきました。エルプス、テイエムオーシャン、シンザン、タレンティッドガールなどです。世界に通用する馬はまだ出ていませんが、これから出てくる可能性はかなり高いと思います。

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ファミリーナンバー10 (10号族)

10号族の代表種牡馬を書いておきます。ハンプトン、ブレアソール、リヴァーマン、ロックオブジブラルタル、デピュティミニスター、ベイヤード、オーウェンチューダー、プリンスローズ、エリシオ、ブラックトニー、ハイエスとオナー、ヴァイスリージェント、アルカセット、ホーリングなどです。レベルは高いとは思いますが、この程度では覇権争いに加わることは難しいのではないでしょうか。日本関連で言うと、ディヴォーニアという牝系がありました。フレッシュボイスやメジロドーベルが出ている血統なのですが、現在はそれほど活躍馬を出していないようでした。おそらく輸入による牝系の入れ替えなんかが盛んになり活躍の場を日本牝系が失うことが多くなっているためなのかと思われます。しかしこれほど残念なことはありません。個人的には前にも書きましたが、日本においては日本牝系の方が優れている面が多いと思うからです。ネアルコはアメリカ牝系で産駒がアメリカで爆発的に後継を伸ばしたのとは何らかの関係があると考えています。それだけではなく、実際現在のアメリカ血統の牝系はアメリカ牝系が多いのです。そういったことを考えると輸入牝馬だけに頼り、日本牝系を捨てていくのには疑問を感じます。常に新しい血は必要ですから、輸入牝馬も大切だとは思います。それもレベルの高いものが必要でしょう。ただバランスを考えて日本牝系も大切にしてほしいのです。もう少しだけ我慢しておけばディヴォーニアの血統も結果を残せたかもしれません。こういった牝系がファミリーナンバーを見ていていっぱいあったのは残念でした。

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ファミリーナンバー9 (9号族)

9号族の場合、ある部分が12号族と同じミトコンドリアDNAを持っています。その部分に関しては12号族の方に書きたいと思います。それでは9号族の代表種牡馬を書いておきます。イエローゴッド、トムロルフ、アクアク、ゴールドアリュール、ガリレオ、シーズティジー、ソヴィエトスター、アドマイヤマックス、アドマイヤべガ、アドマイヤドン、トリッピ、ブルリー、サンアゲイン、シリーン、ザフォニック、ローエングリン、デイラミ、ダラカニ、インザウイングスなどです。この程度では覇権争いに絡むのは難しいのではないでしょうか。名牝探しも難しい。競走馬として優秀な馬はたくさんいるのですが、名牝から広がっているようには見えません。

9号族はMaid of Masham 1845  からです。Bay Bolton Mare 1728の方は12号族になります。

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ファミリーナンバー6 (6号族)

6号族の代表種牡馬を書いておきます。フライングチルダーズ、バトレットチルダ―ズ、ケイド、キングファーガス、ソーセラー、ファントム、プライアム、ツルマルボーイ、ダイオメド、グレイソブリン、アグネスワールド、レッドランサム、テネラニ、リナミックス、シックル、ファラモンド、ハイペリオン、サートリストラム、ハーツクライなどです。古い時代にはかなりの大物がそろっていますが、現在出ている馬には物足りなさを感じます。この程度では覇権争いに残ることは難しいと思います。名牝から広がっていえるところがあるようには見えません。ヤングジャイアンテスという馬からの広がりはそれに近いかもしれません。近親にダービー馬やオークス馬がいて、産駒や孫にも優秀な競走馬がたくさんいます。ここにはエスサーディー(1902)という日本に輸入された牝馬がいて、そこから牝系が広がっています。ツルマルボーイやネーハイシーザー、メイセイオペラ、ライブリマウント、ユキノビジンなどがいます。今まではたいしたことないですがこれから広がる可能性はあると思います。

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ファミリーナンバー5 (5号族)

5号族の活躍種牡馬を書いておきます。ジエンペラー、シャーペンアップ、ジェベル、インテンショナリ、フロリゼル、プリーザントコロニー、ネイティヴダンサー、ブラックホーク、アフリートアレックス、マルゼンスキー、ケーニヒシュトゥール、テレグノシス、サドラーズウェルズ、フェアリーキング、ヌレイエフ、エルコンドルパサー、ベニングブロー、ドンカスター、ハンプトン、サニングデール、シルバーシャーク、ハーミット、サンインロー、シーキングザゴールド、それとスイープトウショウもこのグループにはいっていて、かなり早くに日本に輸入された血統から出ています。セヴァイン(1921)というパーシモン系の輸入牝馬から続いている牝系です。ただこの牝系はスイープトウショウ以外はたいした馬を出していません。それでもマイアミというオークス馬から広がった血統なので、それなりのところから出ているといえると思います。5号族はかなりボリューム感のある馬が多くいるので、覇権争いに絡んできてもおかしくはないと思います。しかしグループとしてはそれほど大きくないので、埋もれていく可能性もかなりあります。名牝を探すと、先ほどのマイアミとヨークシャーオークス馬のダルマリーぐらいですね。ダルマリーからはエルコンドルパサーやサドラーズウェルズ、フェアリーキングが出ています。ただ名牝から広がっているというほど大きなグループを形成しているわけではないので、3号族のマヨネーズやラフレッチェに比べるとかなり物足りません。

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ファミリーナンバー13 (13号族)

4号族と11号族と同じミトコンドリアDNAを持っています。代表種牡馬を書いておきます。ハイフライヤー、ファロス、ファエアウェイ、オペラハウス、オーランド、トウルビヨン、シアトルスルー、ミスタープロスペクターなどです。大きなグループではありませんがボリューム感はあります。メンディカントから広がるグループが13号族の中心になっています。メンディカントは英1000ギニーとオークスに勝った馬です。名牝といっていい馬だと思います。4、11、13号族が3つ4つのグループに残る可能性は高いと思いますが、物足りなさも感じました。

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ファミリーナンバー11 (11号族)

4号族と13号族と同じミトコンドリアDNAを持っています。代表種牡馬を書いておきます。レギュラス、バードキャッチャー、セリム、ジャングルポケット、ゼダーン、ハイトップ、デュランダル、ジャイアンツコーズウェイ、オーム、セントサイモン、シンボリルドルフ、サクラユタカオー、サンデーガルチなどです。そんなに大きなグループではありませんがボリューム感はあります。11号族が4号族とどから別れてきたのかははっきり分かっていないと思います。ロイヤルメアのあたりまで遡るのか途中で間違えたのかどちらかなんでしょう。名牝らしきものやクラシック牝馬群は見当たらないような気がします。それとここにはスターロッチの牝系があります。

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ファミリーナンバー4 (4号族)

4号族は11号族と13号族と同じミトコンドリアDNAを持っています。代表種牡馬を書いておきます。ダイナフォーマー、ブライアンズタイム、エンドスウィープ、ネアルコ、フォルティノ、マンノウォー、ヒズマジェスティ、マジェスティックプリンス、ダイワメジャー、タイキシャトル、ボナヴィスタ、ルサンシー、トーマンバイ、ストームバード、ファルブラヴ、ジェニュイン、サクラバクシンオー、コジーン、ドバイミレニアム、ティンバーカントリー、テイエムオペラオー、リボー、ロックサンド、インエクセス、ヘイルトゥリーズン、マッチェムなどです。それなりに質の高さは感じますが、ボリューム感が足りないような気がします。ただ11号族や13号族には凄い種馬がいるので、トータルで見るとまた違って見えるかもしれません。名牝を見るとアリスホーソン(1838)という馬が一番ふさわしいかもしれません。グッドウッドカップとドンカスターカップ(2回)に勝っています。ここからはボナヴィスタやストームバードが出ています。ただこことは別に、ボランティアメア(1793)から広がるグループがあるのですが、そこには何頭かのクラシック牝馬がいて、それが私が今まで言っていた名牝と同じ役割を果たしているような気がします。これを見ると、一頭の名牝によってグループが広がりを見せるのだけではなく、競走馬として優秀な成績を収めた牝馬群によってもグループは広がるのだなと感じました。そう考えるとこれ以前も見直しが必要になると思います。

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ファミリーナンバー8 (8号族)

2号族と7号族と同じミトコンドリアDNAを持っています。代表種牡馬を書いておきます。モンズーン、レリック、レイズアネイティヴ、トライマイベスト、ニジンスキー、ニューミンスター、ビーマイベスト、ストームキャット、ロイヤルアカデミー、ラストタイクーン、メジロライアン、サーアイヴァー、メナウ、プライズド、インテント、マジェスティックライト、レッドゴッド、ボールドルーラー、ファイントップ、ウェイヴァリングモナーク、キングヘイロー、ダマスカス、コンキスタドールシエロ、シンボリクリスエスなどです。ここはかなりレベルが高いと思います。ぱっと見なのでなんともいえませんが、今まで見てきた中でもかなり質が高い感じがしました。足りないものがあるとしたらボリューム感ぐらいでしょうね。それでもストームキャットやボールドルーラーがいますからボリューム感でも3号族以外だったら負けていないかもしれません。とにかく今現在まで続いている血統が多いので2号族、7号族と合わせると内容で3号族を上回っているといっていいでしょう。それとたいしてみていないのでなんともいえませんが、3号族と2、7、8号族は最後の3つ、4つのグループには残るのではないかと思います。8号族の名牝ですが、ビーズウイング(1833)です。ビーズウイングはドンカスターカップに4回とアスコットゴールドカップに勝っています。9歳まで走っていたようです。ニューミンスターの母ですが、それだけではなく8号族の代表種牡馬の3分の2以上がここから出ています。

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ファミリーナンバー7 (7号族)

2号族と8号族と同じミトコンドリアDNAを持っています。代表種牡馬を書いておきます。フロリゼル、パーシモン、ダイアモンドジュビリー兄弟、ウェストオーストラリアン、ダンチヒ、フライングフォックス、ランド、ダンスインザダーク、トロットスター、マイネルセレクトなどです。ここには日本で有名な牝系が2つあります。アストニシメントとハギノトップレディが出ているマイリ―です。アストニシメントからはメジロマックイーン、メジロデュレン、ショウナンカンプ、トロットスターなどがいます。これはもちろん最近の馬で、今で言うG1馬は数多くいます。それとハギノトップレディのほうですが、華麗なる一族といわれる割にはたいしたことがないような気がします。種馬として成功しそうなのはマイネルセレクトぐらいでしょう。ただまだまだこれからの血統ですから一流馬を出してくる可能性はあると思います。7号族はたいして大きなグループではありません。名牝からの広がりでいえばエレンミドルトンでしょうか。ヨークシャーオークス勝ちがあり、シャンペンステークスではザフライングダッチマンの2着、オークスでも2着になっています。パーシモンとかが出ていますが、これとは別のもうひとつのグループの方がかなり大きいと思います。

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ファミリーナンバー2 (2号族)

ウィキペディアによると2号族は7号族と8号族とミトコンドリアDNAが一致しているそうです。ということでここに一緒に書こうとも思ったのですが、別々に続けて書くことにしました。2号族を代表する種馬は、ノーザンダンサー、ゲインズボロー、ディープインパクト、ヒムヤー、ベリーニ、ハリーオン、ヘイロー、ディンヒル、アジャックス、セインフォイン、サンドリッジ、ラウンドテーブル、ロードクリフデン、カーバイン、ザテトラーク、ダイイシス、テディ、スカイウォーカー、マキャベリアン、サーゲイロード、セクレタリアト、サーヘラクレスなどです。グループを大きくした名牝を見てみたいと思います。アルマームードのところからノーザンダンサー、ヘイロー、ディンヒルが出ています。ディンヒルはノーザンダンサーの近親なので、アルマームードの3×3のインブリードがあります。これは後になってあだになる可能性はありますね。ディンヒルはノーザンダンサー系の有力種牡馬ですけれど、こういうのは母系に入っていくるタイプなんですよね。それでも当分の間はまだ活躍するでしょうけど。アルマームード自身は競走馬としては恐らくたいした成績は残していないので名牝といえるかどうか。それとここは最大勢力のアタランタ(1769)のグループでドンカスターカップを勝ったフェイス(1779)から広がったものです。フェイスは名牝に値する馬だと思いますが、初期の頃なので何とも判断がつきません。妹のフローラ(1789)の方にディープインパクトはいるのですが、英オークス馬インダストリー(1835)から広がったところです。英1000ギニー馬ハイペリキューム(1943)、英1000ギニー、仏オークス馬のハイクレア(1971)を通してディープインパクトやナシュワンがいます。それとインダストリーとは別の方に英1000ギニー、2000ギニー、オークスに勝ったクルシフィックス(1837)がいて広がりを見せていますがインダストリーの方が上のような気がします。こう見るとアルマームードとインダストリーのところがいい馬を出していますが、ただ名牝というとインダストリーの方がふさわしいような気がします。

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ファミリーナンバー1 (1号族)

見るのは3号族だけにしようと思っていたのですが、大きなグループをさっと見ることにしました。今回は1号族です。その前にファミリーナンバーに関してなのですが、前にも書いたとうりこれはジェネラルスタッドブックに記載されている馬を分類したもので、信憑性はその精度によるしかありません。もし間違いがあったとしても改善されることなく現在に伝わっているわけです。しかしここに来て、DNAでの鑑定が可能になったためいろいろな調査が行われているようです。それによるといくつかの間違いがあることが分かっています。それに関しても場面場面で書きたいと思います。間違いの内容は2つあります。部分的に間違っているものと全体的に間違っているものです。全体的に間違っているものは実は同じグループなのに別々に分けられたりしているのです。4号族は11号族と13号族と同じミトコンドリアDNAを持っています。これはただ単に間違えたのか、古い時代に同じだったものをきちんと分類できなかったかでしょう。そういったものも1つのグループとして扱いたいと思います。それでは1号族の有力種牡馬を簡単に書いておきます。ホエールボーン、ベンドア、ファラリス、フォーティナイナー、ネオユニヴァース、ウッドペッカー、モンジュー、ハンブルトニアン、プリンシキロ、スォードダンサー、バックパサー、プリンスビオ、フィスカー、ベイミドルトン、マイバブ、ターントゥ、ワイルドラッシュ、モアザンレディ、ウッドマン、カーリアン、イースタンエコー、サッカーボーイ、ステイゴールド、ラフンタンブル、ウォーレリック、アンブライドルド、ケンマール、アホヌーラ、ペンタイア、スターオブコジーン、デザートキング、ボールドリーズニング、スターキングダム、チョーサー、スウィンフォード、アフリート、ブレニム、スペキュラム、オーサムアゲインなどです。グループを拡大した名牝がいるかどうかを見てみたいと思います。名牝とは競走馬として優秀でグループを拡大した牝馬のことです。ただ牝馬は牡馬と違い競争成績を残さなくても繁殖入りすることができるので、怪我がある場合などに無理に出走しないこともあります。それを考えると隠れた名牝も意外といる可能性もありますが、なかなか証明するのは難しいのであまり考慮には入れないことにします。ここは初期の段階でかなり細分化されているので3号族とは違います。3号族は1750年ごろに大きなグループ2つに分かれていますが1号族は1820年ぐらいまで極端に細分化されその後もずっと細分化が続いているのでグループがいくつもあります。どこが中心なのかも分かりません。ただプルネラ(1788)から広がっているのは間違いありません。プルネラ自身はたいした成績は残していませんが産駒にビッグレースを勝った馬が何頭もいます。ホエールボーンを出したペネロペも産駒でここが最大勢力かもしれません。妹のポーンのグループもそれに匹敵するぐらいの大きさです。ポーンの娘のプロブレムは1000ギニー馬でそこからファラリスが出ています。なかなか全体像が見えなくて、どう判断したら良いのかは分かりません。ペネロペやプロブレムを名牝ということはできるかもしれませんが、かなり初期の頃でラフレッチェやマヨネーズとは違う感じはしますね。

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ファミリーナンバーについて 3

これは以前書いたもののコピーです。何号族に属しているのかを書きました。それと無断で申し訳ないのですが、ある牝系を取り扱っているサイトのリンクを貼らせてもらいました。もちろん日本の牝系はこれだけではありません。これらはだいたい100年ぐらい前に輸入されたものの中で現在も活躍している牝系のいくつかです。何十年か前に輸入されて繁栄している牝系はさらにいくつもありますが割愛します。それとここでは、フロリースカップが属する3号族の系図を見てみたいと思います。サンデーサイレンスが属しているグループでもあるので日本にはかなり縁の深い血統です。3号族の始まりはバイアリータークメアになります。早い段階で別れたものの中にサービーターティーズルとバザードがいます。これを見ただけでもこの血統の質の高さはかなりのものであることが分かります。実際にこの3号族はブルース・ロウの分類では種牡馬族として分類されています。ちなみに他に種牡馬族に分類されているのは8、11、12、14号族です。その後順を追って見ていくと小さなグループですがフォルリがいます。ここまでとこれからのグループはまったく別になります。次のグループ群には凄い種馬ばかりがそろっています。ストックウェル、クサール、ダンテ、さらにアイシングラス、ベイロナルド、カロ、ブランドフォード、リローンチ、ナシュア。さらにまた別れてエイシンプレストン、マンジュロ、ダンシングブレーヴ、ストラヴィンスキー。ポリメラス、ワイルドリスク、ワイルドアゲイン、インディアンリッジ、サンデーサイレンス、ジョンオーゴーントです。ちょっと離れてシアトリカル。ここまでで一区切りです。ここからがまた別のグループです。1750年ごろ別れています。孤立していますがトムフール。そしてフロリースカップがいます。ここには日本のビッグレースを勝った馬がたくさんいます。スペシャルウィーク、メイショウサムソン、ウォッカ、マチカネフクキタルなどです。さらにシルバーチャーム、APインディ、レモンドロップキッド、ラジャババ。かなり早い段階で別れたガロピン、ザフライングダッチマンです。3号族は大きく分けると2つに別れていると考えていいと思います。ストックウェルやサンデーサイレンスのグループとフロリースカップやAPインディ、レモンドロップキッド、ラジャババのグループです。ストックウェルのほうは最も競馬界に影響を与えてきたグループといって良いかもしれません。この牝馬群が覇権を取ったとしても誰も文句は言わないでしょう。それぐらい凄いメンバーです。ただフロリースカップの方もバカにはできないと思います。フロリースカップから出てくるのは間違いなくこれからです。世界的な名馬が必ずここから出てきます。今は日本で強ければ世界で通用するわけですから、これまでのこの血統の活躍を見てもそれは間違いないと思います。あとAPインディのグループですがこれもアメリカで今凄く活躍している血統です。ここからももっと出てくる可能性が高いと思います。フロリースカップとAPインディのグループはピクニックとマヨネーズの英1000ギニー馬親子から広がっているんですよね。これがおそらく、ガーネットやシラオキに相当する馬ではないかと思います。このグループを拡大させた名牝なんだと思います。このグループも覇権を取る資格がありそうです。もう一度、ストックウェルのほうを見てみます。サンデーサイレンスはラフレッチェから出ていますね。セントサイモン産駒のラフレッチェは英1000ギニー、オークス、セントレジャー、アスコットゴールドカップ、チャンピョンステークスに勝った馬です。これもやはりグループを大きくする名牝なのかもしれません。それとここにはファビラスラフィンがいますね。秋華賞勝ちとジャパンカップ2着があります。母親はフランスのG1勝ちがある馬です。ここなんかももしかしたら面白いのかもしれません。ニュージーランドやオーストラリアでも結構G1馬をこのグループはだしています。ラフレッチェには姉妹がいますがそっちも凄いです。メイドマリアンからポリメラスが出ています。ワイルドリスクなんかもいます。全妹のオークス馬メモワールからも広がっています。特に牝馬の活躍馬が多いのですが、ワイルドアゲインが出ています。こう見るとストックウェルのほうはここが一番凄いような気がします。3号族の総括をすると、ピクニック、マヨネーズ親子とラフレッチェ姉妹の名牝がグループを拡大させそうです。競走馬として出走していない馬の中に名牝が隠れているかもしれませんが、それを除けば彼女達が3号族の主役になるでしょう。3号族からでる種牡馬のレベルは高いですからここが覇権を取る可能性はかなり高いと見ます。

日本の牝系

フロリースカップ 3号族

この血統にはシアンモア、ダイオライト、プリメロなどが入っています。ダービー2着馬のシラオキ、天皇賞と有馬記念に勝ったガーネットを通して今も活躍馬を多く出しています。シラオキはスペシャルウィークやウォッカ、ガーネットはメイショウサムソンなどを出しています。個人的にはこの牝系一族はさらに広がっていくと考えています。古い時代からの日本の血統がほんとにうまく凝縮されているのが魅力です。シアンモア、ダイオライトなどはリーディングサイアーになったといっても日本にくるぐらいだから超一流というわけではありませんが、そこそこの活躍をした馬であることは間違いありません。考えようによっては今でも日本はマイナー血統で競馬をしているといわれてもおかしくありません。マイナー血統の活躍馬の寄せ集めでうまくやってきたのが日本の競馬なのかもしれません。それとフロリースカップの娘のダイヨンフロリースカップはニックスでセントサイモンの3×3です。

グレイグダーロッチ(スターロッチ) 11号族

ヒデフシ、コロナ、カミヤマトからはミホノブルボンがでている。スターロッチはコロナの娘。父系にはザバロンから続くぺリオン、父親がマンノウォーのツキトモ、父親がフェアウェイのハロウェイなんかが入っているがこれらは競走馬としてはたいしたことがない馬ばかりで活躍馬が出ているのが不思議な気もする。スターロッチ自身はオークスと有馬記念を勝った優秀な競走馬でもあった。サクラユタカオー、ウイニングチケット、ロイヤルタッチ、カリスタグローリなどがこの一族から出ている。

アストニシメント(オーグメント) 7号族

メジロマックイーンやショウナンカンプ、ショウナンタキオンを出した血統です。シアンモア、プリメロ、ツキトモ、セフト、ダイオライトなんかが入っています。血統的にはかなり魅力を感じますがフロリースカップには及んでいないようです。

フラストレート 1号族

ここからはトロットサンダー、ウメノファイバー、ヤマカツスズランが出てます。ピカレスコート、、サンライズシャークなんかも重賞を勝っています。

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ファミリーナンバーについて 2

以前から牝系については少しずつ書いてはきました。牝系には覇権争いがあるのではないか。牝系を広げる役割を果たす名牝がいる。日本の牝系はこれから大きな役割を果たすだろうなどです。これらについてもう少し詳しく書いてみたいと思います。

まず牝系の覇権争いについてです。一般的にはファミリーナンバーというのは重要視されていません。それは数が多すぎるというのもあるし、いろんなグループから優秀な種馬がでているということがあるからです。例えば、1号族からはファラリス、モンジュー、フォーティーナイナー、2号族からはノーザンダンサー、ゲインズボロー、ディープインパクト、3号族からはストックウェル、ガロピン、サンデーサイレンスなどです。これだけを見ればどこのグループに属しているかというのはたいしたメリットがあるようには見えません。しかし、牝系に覇権争いがあるとなると話は別になります。どこかのひとつのグループが覇権を握るわけですから、最後には(覇権が決着するとき)そのグループにいなければ牝馬であれ牡馬であれ生き残ることができません。ただ本当に牝系に覇権争いがあるかどうかは証明することが難しいので、想像で話をすることにはなります。ミトコンドリアDNAなどを引き合いに出して動物とは何なのかという議論も可能ではありますが、その話はしません。もちろん私にする力もありません。牝系の形態を見ると1820年ぐらいまではどんどん細分化されています。これはおそらく、競馬自体が産業としての価値を高め、生産頭数が極端に膨れ上がったためと思われます。クラシックレースが人気を博した事が最大の要因かもしれません。そのために牝系の淘汰のスピードよりも広がるスピードの方が上回ったのでしょう。その後は極端な細分化は収まり、今現在まで緩やかに広がり続けています。これがどこまで広がり続けるのかといえば、恐らく21世紀までだと思います。今では競馬産業そのものが世界中に広がり見せていて、中国やインドまでが生産を始めています。質はまだ低いところの方が多いですが、ヨーロッパ、アメリカ、日本、アルゼンチン、オーストラリア、南アフリカなどはもうすでにそれほど差がないのです。インヴァソールやディープインパクトの活躍はそれを証明しています。中国やインドのレベルが上がるのもそんな遠い未来ではないのではないでしょうか。そうなってくると広がり続けていた牝系は淘汰の時代を迎えることになります。結局牝系に覇権争いがあるかどうかというのは、淘汰の中身がいかなるものになるのかということだと思います。私は淘汰が始まる以上は生き残るものと消滅するものに別れ、最後にはひとつしか生き残らなくなるだろうと予測します。父系の場合は3つ4つのグループが覇権を争い100年から150年ぐらいで決着をつけています。しかし母系は10ぐらいは大きなグループがあるので、淘汰が始まったからといってすぐには覇権争いに決着はつかないでしょう。もし淘汰が始まったとしても決着がつくまでには300年、400年はかかると思います。それ以上かかってもおかしくはありません。ではもし牝系に覇権争いがある場合、どのようにその覇権は決まっていくのでしょうか。父系の場合を100年と数え、牝系の覇権が決まるまでを500年と想定して考えます。その場合、200年から300年後には大きな10ぐらいのグループが3つか4つぐらいになっているはずです。ここに至れば父系の覇権争いと中身はほとんど変わりません。後は覇権を取るグループが決まるだけです。ただそこには恐らく、父系の覇権争いも絡んできます。最後には覇権を取る父系のグループと牝系のグループがだいたい一致してくるようになると思います。覇権が決まった後はまた覇権を取ったグループ内で覇権争いが始まるのだと思います。

次は牝系における名牝についてですが、これに関しては以前に何度か書いています。要は牝系も父系と同じでグループを大きくする馬が存在するということです。私はファミリーナンバーに関しては詳しく時間をかけて見たわけではないので、牝系を大きくする馬がどういう馬なのかということを限定することはできません。ただフロリースカップを見て思うのは、ガーネットやシラオキのような競走馬として優秀だった馬がグループを大きくしたのは間違いないだろうということです。その辺は父系とそんなに変わりがないのではないでしょうか。もしかしたらそれ以外にもグループを大きくする役割を果たすような馬達が存在しているかもしれませんが、時間をかけてみてみないとなかなか分かりません。シラオキからは今でいったらウォッカが出ています。ウォッカはシラオキの6代子孫になります。ウォッカはダービー馬ですから、ダービー2着のシラオキに競走馬として引けは取りません。もしウォッカがシラオキの後継者となり牝系を広げるようになるのなら、牝系を理解するのは比較的簡単だといえます。父系と同じように考えれば良いだけです。ただこの経過を見るのはかなり時間がかかることで、それよりは今までの牝系をよく見ることで答えを出していくべきでしょうね。

後はこれからの日本の牝系についてです。私はイギリスだったらイギリスの牝系、アメリカだったらアメリカの牝系、日本だったら日本の牝系が一番という風に考えています。実際アメリカの牝系はアメリカ血統でいっぱいです。アメリカはイギリスでクラシックレースが始まったころから競馬が盛んになっています。第1回ダービー馬ダイオメドも輸入されていて、父系を伸ばしました。日本の競馬よりも200年近く早く生産を始めていたのです。それだけの歴史があるので、多くの牝系が母系に残っているのだと思います。ネアルコの牝系も実はアメリカ血統で、ネアルコがアメリカで爆発的に飛躍したのにはその辺も関係しているのではないかと私は考えています。ただ父系に関してはアメリカも基本的にはつい最近までヨーロッパ血統ですから、父系というのは高い方から低い方へ常に流れるだけなのだと思います。日本も最近までは種馬を輸入に頼るだけでしたが、サンデーサイレンスが来てから状況は明らかに変わっています。日本独自にサンデーサイレンス系が発展して、輸入種牡馬を圧倒する勢いになっています。これは日本の競馬が世界レベルに達した証明であるといえますし、実際に世界のビッグレースで互角に戦えるようになっています。その中に日本の牝系はどんどん顔を出し始めています。これは日本の競馬が世界レベルに達したために日本の牝系であるという不利がほとんどなくなってきたためだと思います。ウォッカ、シーザリオ、スペシャルウィーク、メイショウサムソン、このあたりはもうすでに外国で走ったとしても結果を残せるレベルの馬です。こういった馬は日本牝系である不利を感じさせません。ということはこれからは日本牝系の馬から世界レベルの馬がどんどん出てくる可能性があるということです。さらに言うなら日本牝系の方が日本においては優秀な馬を出す可能性が高いのではないかということです。

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ファミリーナンバーについて 1

以前に日本の牝系(母の母をずっとたどる)をいくつか書きましたが、ここでは日本の牝系に加えて世界の牝系について書きたいと思います。ファミリーナンバーいうのはサラブレッドの牝系につけた順番です。100年ぐらい前のオーストラリア人のブルース・ロウという人が、当時のサラブレッドをジェネラルスタッドブックの1巻に記載されている牝馬(ロイヤルメア)まで母系をたどり、イギリスのクラシックレースのダービー、セントレジャー、オークスの優勝馬の数が多い順に牝系に順番をつけていったものです。彼は、43号まで順番をつけています。その後さらに付け加えられ51号まで認められているようです。それと、各国で発展はしたがロイヤルメアまでさかのぼる記録を持たないものもいくつかあり、そういったものは例えばアメリカンナンバーとして表示されたりしています。日本にも100年ぐらい前にイギリスから輸入された何十頭かの牝馬群(おもに小岩井農場が当時輸入したもの)があり、それらはいずれかのファミリーナンバーに属しています。例えばフローリスカップは3号族になります。そもそも牝系がなぜここまであるのかは単純です。牡馬は1年で100頭程の牝馬に種付けをするのが普通ですが、牝馬は1年に1頭しか産むことができません。そうなれば当然、父系グループに比べ牝系グループの数が大きく上回ることになります。実際父系は3つか4つのグループで覇権を競い、覇権争いからあぶれたマイナー血統を合わせても10をやっと超えるぐらいです。それと比べると牝系は51号族まであり遥かに多いのです。

牝系のもとが何なのかは今となっては分かりません。ただ現在の血統をたどるとロイヤルメアと言われる王室が抱えていた牝馬群に行き当たります。それらが中東から輸入されたものなのか、もともとヨーロッパにいたものなのかがはっきりしていないようです。種馬はもともとアラブ種ですから、牝系がアラブ種となるとサラブレッドはアラブ馬そのものということになってしまいます。しかしサラブレッドとアラブ馬にはある程度の違いがあるので、少なくとも牝系の半分ぐらいはヨーロッパ種なのではないかと想像します。

リンクに関しては無断で貼りつけたのではずされることもあると思います。

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ゴドルフィンアラビアン 1724

当て馬だったとか乗馬だったとかっていう話が残っているみたいですが、実際はどうだったかわかりませんね。ただの当て馬をつけるっていうのが普通だったとは思えません。輸入された経緯などはきちんと伝わっていたのではないでしょうか。フランス王のルイ15世に献上されたが何らかの理由でイギリスに渡ったようです。種馬としての成績は驚くべきものといっていいと思います。ラスが競走馬として成功すると種馬として供用されるようになります。ラスの弟でマッチェムの父でもあるケイドや5度のリーディングサイアーになるレギュラスを出します。この血統をマッチェム系というように、マッチエムから広がっています。アメリカを経由してマンノウォー系としてマイナー血統ではありますが現在も活躍しています。■レギュラス(1739)5度リーディングサイアーになっています。競走馬としても活躍しました。しかし後継はすぐ途絶えています。ただ血統表ではよく見かけるので貢献度は高いと思います。エクリプスの母の父。

■ケイド 1734

5度リーディングサイアーになっています。ウッドペッカーの母の父。産駒のスポーツマンはポテイトーズの母の父になっています。マッチェムを出しました。

■マッチェム 1748

戦績12戦10勝。3年連続でリーディングサイアーになっている。ヘロドが出てくるまではこの血統は最も発展していたのかもしれません。ただまだまだ競馬も創世記の頃で小さな規模でやっていた時のことだと思います。現在と変わらない形態に競馬がなるのはもう少し経ってからのヘロド系全盛期になってからです。その後この血統はメルボルンぐらいまでは何度かリーディングサイアーになりますが、ハリーオンが出てくるまでは一切顔を出さなくなります。ハリーオンはダービー馬を何頭か出してます。ただそこから血統が広がったということはなく、イギリスでは力をなくします。現在に繋がっているのはアメリカ血統で輸入されたオーストラリアンからです。何代か後のマンノウォーが大きく後継を広げます。19世紀前半まではリーディングサイアーにもよく顔を出す血統になりました。今活躍しているのはリローンチやウォーニングです。ウォーニングは日本やヨーロッパで種馬になっていて、G1馬も何頭か出していて種馬になっています。

■コンダクター 1767

母の父はスナップ。それなりの馬だったようです。

■トランペーター 1782

リーディングサイアー。ダービー馬は1頭。1796年ディデロット。母系はバイアリータークの傍流。ホエールボーンやフィスカーの母のペネロペも代表産駒。ペネロペはジョッキークラブプレートやキングズプレイートなどに勝った当時の名牝です。名牝が名馬を生むというのはなかなかありません。主流血統ではノガラがネアルコを産んだのとペネロペがホエールボーンを産んだくらいです。競走馬として優秀だった名牝はだいたい名馬の2代母とか3代母にいたりするのが普通なのでペネロペなんかはまれな存在だといえます。

■ソーセラー 1796

母の父は第1回ダービー馬のダイオメド。3年連続でリーディングサイアー。ダービー馬は1頭。1813年スモレンスコ。産駒のスースセイアーはダービー馬を出してリーディングサイアーになりました。

■コーマス 1809

母の父はサーピーターティーズル。セントレジャー馬を2頭出しています。

■ハンフリークリンカー 1822

母系はサーピーターティーズル。3代続けて母系がヘロド系です。それもサーピーターティーズルが2代続けて母系に入っているのでそれが3×3になっています。

■メルボルン 1834

母系はエクリプス。2度リーディングサイアーになっている。しかしこれ以降リーディングサイアーになる馬はなかなか現れず、ハリーオンが出てくるのは80年も経ってからです。ダービー馬は2頭。1853年ウエストオーストラリアン、1857年牝馬のブリンクボニー。

■ウエストオーストラリアン 1850

戦績11戦10勝。史上初の3冠馬。産駒のオーストラリアンからマンノウォーへ、ソロンからハリーオンへ。母の父はタッチストン。

■ソロン 1861

戦績17戦9勝。母の父はバードキャッチャー。これはやはりどうしようもないのですが、5代続けて母系にエクリプス系が入っています。マイナー血統の宿命というべきなんだと思います。セントサイモン系やミスタープロスペクター系と同じです。一方のアメリカに渡ったオーストラリアンの方が血統構成がイギリスと違うためだと思いますがどんどん発展していっています。ハリーオンはこの血統の後継として発展はしたのですが急激に衰退します。血統構成の影響が高いのではないでしょうか。

■バーカルディン 1878

イギリスやアイルランドで12戦全勝。母系はストックウェル。ダービー馬を1頭。1895年サーヴィスト。

■マルコ 1892

戦績23戦10勝。チャンピョンステークス2着。それなりに強かったようですが、クラシックには出場していません。種馬としてもまあまあ成功しています。母の父はハーミット。産駒のベッポから日本に輸入されリーディングサイアーになったチャペルブランプトンが出ています。

■マルコヴィル 1903

戦績8戦4勝。母系はスペキュラム。

■ハリーオン 1913

戦績6戦全勝。セントレジャー、ジョッキークラブカップ。母の父セインフォイン。ダービー馬は2頭。1926年コロナックル、1927年コールボーイ。リーディングサイアー。

■プリシピテイション 1933

戦績10戦7勝。アスコットゴールドカップ、ジョッキークラブカップ。母系はケンダル。ハリーオンの後継としてグループを広げましたが、現在には繋がっていません。

■チャモセア 1942

戦績11戦4勝。セントレジャー。リーディングサイアー。母系はファロス。

■オーストラリアン 1858

たいした成績は残していないようです。アメリカに種馬として渡り成功しましたが、同年代にレキシントンがいたためにリーディングサイアーにはなれませんでした。母系はエミリウス。2冠馬イロクォイズの母の父。

■スペンドシフト 1876

戦績16戦9勝。ベルモントステークス。2度リーディングサイアーになっている。母の父はレキシントン。産駒のキングストンとヘイスティングスがリーディングサイアーになっている。

■ヘイスティングス 1893

戦績21戦10勝。ベルモントステークス。2度リーディングサイアーになっている。母系はキングトム。プローディットとは兄弟。

■フェアプレイ 1905

戦績32戦10勝。無敗馬コリンのライバルだった。ベルモントステークスなど多数のレースでコリンの2着になっている。母の父はベンドア。産駒のマンノウォー、チャタートン、ディスプレイ、チャンスプレイがリーディングサイアーになっている。■ディスプレイ(1923)103戦23勝。プリークネスステークス。母系はセントサイモン産駒でアスコットゴールドカップやドンカスターカップに勝ったウィリアムザサード■ディスカヴァリー(1931)63戦27勝。ブルックリンハンデ、ホイットニーハンデ。母系はベンドア。ネイティヴダンサー、ボールドルーラーの母の父。

■マンノウォー 1917

戦績21戦20勝。プリークネスステークス、ベルモントステークスなど。ケンタッキーダービーには出ていません。当時は現在の3冠路線が確立されていなかったようです。母の父はロックサンド。リーディングサイアー。この血統は現在に繋がっています。しかしどうでしょうか、現在の血統表によく顔を出すというほどではないような気がします。マンノウォーならディスプレイの方がよく見かけるような気がします。ただサンデーサイレンスにはヘイルトゥリーズンの母系に入っています。これからこの血統がどれだけ貢献するのかはわかりません。ネイティヴダンサーの母系に入ることですでに役割を果たしているのかもしれません。あまり日本とは縁のない血統ですが、ハイセイコーのようにアメリカでは人気のある馬でした。産駒で日本に輸入されたツキトモはスターロッチの母の父になっています。■ウォーアドミラル(1934)26戦21勝。3冠馬。リーディングサイアー。シービスケットとのマッチレースで負けたことがある。この血統はそれなりには広がったが現在には繋がっていません。それとシービスケットについて少し書いておきます。映画になって有名な馬ですが成績は89戦33勝で恐ろしいほど強かったわけではありません。主な勝ち鞍にはハリウッドゴールドカップやサンタアニタハンデなどがあります。父親は無名のマンノウォー産駒ハードタック。種馬にはなりましたが現在の血統表にもほとんど残っていません。

■ウォーレリック 1939

戦績20戦9勝。母系はロックサンド。ロックサンドが2代に渡って母系になっている。3×3のインブリード。レリックとインテントが後継になっている。インテントから現在に繋がっています。■レリック(1945)7戦5勝。ホープフルステークス。サラトガスペシャル2着。ヨーロッパで種馬になっています。母の父はブラックトニー。この血統はヨーロッパで多くの活躍馬を出しています。オグリキャップの母の父になったシルバーシャークもこの血統です。ただ現在に繋がっているわけではありません。☆ビュイソンアルダン(1953)12戦6勝。ミドルパークステークス、仏2000ギニー、ジャックルマロマ賞。☆シルバーシャーク(1963)15戦10勝。アベイ賞、イスパーン賞、ムーランドロンシャン賞。

■インテント 1948

戦績21戦8勝。サンタアニタハンデ2着、ウッドメモリアルとメトロポリタンハンデで3着。母系はサンドリッジ。

■インテンショナリー 1956

戦績34戦18勝。フューチュリティステークス、ジェロームハンデ。シャンペンステークス2着。母の父ディスカヴァリー。

■インリアリティ 1964

戦績27戦14勝。フロリダダービー、メトロポリタンハンデ。プリークネスステークス2着。母系はラフンタンブル。■ノウンファクト(1977)11戦6勝。2000ギニー、ミドルパークステークス、クインエリザベス2世。2000ギニーではヌレイエフが降着になったための繰り上げ。母系はトムフール。■ウォーニング(1985)14戦8勝。サセックスステークス、クインエリザベス2世。ジャックルマロワ賞2着。母の父ロベルト。ヨーロッパと日本で供用されました。ヨーロッパではモーリスドギース賞とスプリントカップに勝ったディクタットが種馬として成功しています。日本ではカルストンライトオーとサニングデールが種馬になっています。

■リローンチ 1976

戦績18戦5勝。アントニオハンデとサンルイレイのG1レース2着。母系はマームード。後継はスカイウォーカーとシーズティジー。

■スカイウォーカー 1982

戦績20戦8勝。BCクラシック、サンタアニタダービー。母系はボールドルーラー。

■バートランド 1989

戦績24戦9勝。パシフィッククラシック、ウッドワードステークス、ノーフォークステークス。母系はナスルーラのマイナー血統。

■オフィサー 1999

戦績9戦6勝。シャンペンステークス。母系はシアトルスルー。3代続けて母系がナスルーラになっている。アポロドルチェの父。

■シーズティジー 1987

戦績6戦3勝。スーパーダービー3着。母の父はリファール。

■ティズナウ 1997

戦績15戦8勝。BCクラシック連覇、サンタアニタハンデ、スーパーダービー。母系はシアトルスルー。

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バイアリーターク 1679

1680年説もあります。戦績1戦1勝。競馬をしたかどうかもはっきりしていないみたいですね。ヘロド系として繁栄しますが、ヘロドに至るまではたいしたことはなかったようです。

■ジグ 1701

戦績? 

■パートナー 1718

戦績? 

■ターター 1743

戦績?

■ヘロド 1758

戦績10戦6勝。母系はフライングチルダーズ。8回リーディングサイアーになっていますが、当時はリーディングサイアーの集計はなされていませんでした。この時代のリーディングサイアーは後の集計によるもので、そういった概念そのものがなかったのかもしれません。この血統はここから主流血統にのし上がる勢いで繁栄します。ハイフライヤー、サーピーターティーズルと合わせて30年間ほぼリーディングサイアーを独占します。ヘロドが活躍した時期は今の競馬とほぼ同じ形態になった時期で、本当の意味でのリーディングサイアーはヘロドからと考えてもいいかもしれません。ただこの血統は19世紀の半ばから明らかに力をなくしていきます。先行することが必ずしも有利ではないのです。苦しい状況にあったと思われるエクリプス系の方があっという間に立場を変えることになります。エクリプス系がダービー血統で、こちらが2000ギニー血統だったというのも影響しているのかもしれません。スプリント血統はつぶれるというのはよくあるパターンだと思います。ヘロド系はここからハイフライヤー系とウッドペッカー系に別れます。現在に続くのはウッドペッカーのほうでハイフライヤーのほうは絶滅します。ウッドペッカーからはザテトラークとトウルビヨンに繋がっています。

■ハイフライヤー 1774

戦績12戦12勝。母系はゴドルフィンアラビアン。13回リーディングサイアーになる。ダービー馬は3頭。1786年ノーブル、1787年サーピーターティーズル、1789年スカイクレイパー。セントレジャー馬も4頭います。

■サーピーターティーズル 1784

戦績15戦13勝。ダービー。10回リーディングサイアーになる。母系はフライングチルダーズ。ダービー馬は4頭。1798年サーハリー、1799年アークデューク、1803年ディット、1806年パリス。セントレジャー馬は4頭います。■サーポール(1803)セントレジャーとドンカスターカップで3着。母はセントレジャー馬。パウロウィッツ(1813)、ケイン(1822)、アイオン(1835)ダービーとセントレジャーで2着。☆ワイルドデイエル(1852)ダービー馬。☆バッカニア(1857)ハイフライヤー系最後のリーディングサイアー。4冠牝馬フォルモーサを出す。ハンガリーに渡り15回リーディングサイアーになった。英ダービー馬も1頭。1876年ハンガリー産のキシュベル。

■ウォルトン 1799

母系はエクリプス。リーディングサイアー2回。ダービー馬1頭。1811年ファントム。■ファントム(1808)ダービー馬。母系はエクリプス。2回リーディングサイアーになった。ダービー馬は2頭。1824年セドリック、1825年ミドルトン。よく血統表で見かけます。

■パルチザン 1811

母の父ポテイトーズ。ダービー馬は1頭。1827年マムルーク。■ヴェニスン(1833)母系はトランペーター。リーディングサイアー2回。

■グラディエイター 1833

母系はハイフライヤー。フランス産で英3冠馬のグラディアトゥールの母の父。

■スウィートミート 1842

母の父はヴォルテアー。ダービー馬は1頭。1863年マカロニ。■マカロニ(1860)ダービー馬。母の父パンタルーン。ボナヴィスタ、オーモンド、ケンダル、ガリアードの母の父になった。この血統はエクリプス系の母系でよく見かける。同じヘロド系のパンタルーンやセリムもエクリプス系の母系によく入っているが、それよりもこの血統の方が多く見かけるような気がする。

■パルメザン 1857

アスコットゴールドカップ3着。ダービー馬は2頭。1871年ファヴォニアス、1872年クレモーネ。クレモーネはダークロナルドの母の父になった。

■ウッドペッカー 1773

母の父はケイド。

■バザード 1787

母系はマッチェム。ルーベンス、セリム、カストレルは兄弟で後継になっている。ルーベンスは3度リーディングサイアーになった。セリムからはトウルビヨンが出ている。カストレルからはザテトラークが出ている。セリム系は後に書きます。

■カストレル 1801

母系はエクリプス。

■パンタルーン 1824

母系はサーピーターティーズル。

■ウインドハウンド 1847

母の父はタッチストン。ダービー馬を1頭。1860年トーマンバイ。

■トーマンバイ 1857

ダービー馬。リーディングサイアー。母系はオーヴィル。

■アトランティック 1871

2000ギニー馬。母系はサーポール。フランスへ。

■ルサンシー 1884

ドーヴィル大賞典。母系はニューミンスター。

■ルサマリテン 1895

母の父はドンカスター。

■ロワエロド 1904

ドンカスターカップと仏共和国大統領賞で2着。

ザテトラーク 1911

7戦7勝。英2歳チャンピョン。スプリンター。リーディングサイアー。母の父はボナヴィスタ。ヘロド系で最も影響力のある馬といっても過言ではないはずだ。現在の主流系はこの馬との相性によって飛躍した。ネアルコ系だけではなく、ミスタープロスペクターにも、母の父だけではなく、母の母にも入っている。それまでミスタープロスペクターにはザテトラークは入っていなかった。個人的にはヘイロー系の母系に入っているマームードのインブリードもザテトラークが影響力を持とうとしているのではないかと考えています。サンデーサイレンスの場合は母の父だけではなく、母の母にも入っていますからこの血統の影響はかなり受けています。サンデーサイレンスの切れ脚がそれとどういった関係にあるのかは解りませんが、何らかの関係があるのではないかと考えています。

■セリム 1802

母系はエクリプス。リーディングサイアー。1817年アゾールがダービーに勝ちました。この血統はフランス経由でトウルビヨンへと繋がっています。現在ヘロド系ではこの血統しか残っていません。ルドルフやマックイーンもこの血統ですが、マイバブ系です。マイバブ系は日本やオーストラリアでわずかに走っているだけで、後継が繋がっているという状況ではありません。この血統で現在繋がっているのはクラリオン系です。

■サルタン(スルタン) 1816

ダービー2着。母系はサーピーターティーズル。6回リーディングサイアーになっている。ダービー馬は1頭。1836年ベイミドルトン。■グレンコー(1831)10戦8勝。2000ギニー、アスコットゴールドカップ。アメリカに渡りリーディングサイアーになっています。後継も広がりましたが、現在に繋がってはいません。ストックウェルとラタプランの母の父になりました。

■ベイミドルトン 1833

戦績6戦6勝。2000ギニー、ダービー。当時は3冠路線が確立されていなかったこともあって、セントレジャーには出走していません。初めて3冠馬になったのは1853年のウェストオーストラリアンです。母の父はファントムです。2回リーディングサイアーになっています。ダービー馬は2頭。1849年ザフライングダッチマン、1854年アンドオーヴァー。

■ザフライングダッチマン 1846

戦績16戦15勝。ダービー、セントレジャー。唯一の敗戦はドンカスターカップで、ヴォルティジュールに喫したもの。母系はマーキュリー。ダービー馬は1頭。1856年エリントン。晩年フランスへ。

■ドラール 1860

リュパン賞。仏ダービー2着。母の父はマーキュリー系のスレイン。

■アンドロクレス 1870

母系はディフェンス。

■カンビュス 1884

戦績15戦9勝。イスパーン賞、ドーヴィル賞。母系はオーランド。

■ガルドフュー 1895

ダービー馬。母系はバッカニア。

■チョウベルスキー 1902

1戦1勝。故障で引退。母系はロードクリフデン。

■ブリュルール 1910

パリ大賞典、ロイヤルオーク賞。リーディングサイアー。ニックスでドラールの5×4で重なっています。

■クサール 1918

戦績14戦11勝。ダービー、凱旋門賞連覇など。母系はドラール。オニアムの2×3のインブリードがある。2×3のインブリードがあって後継が繋がっているのは珍しい。3×3のニックスで重なっていて母系に入りこんでいるのは何回か見かけたけれど、2×3で父系として残っているのは見たことがない。最近の血統だったらクワイアットアメリカンにドクターファーガーの2×3が入ってはいるけど、繋がっていく可能性はそんなにはないと思う。

■トウルビヨン 1928

戦績12戦6勝。仏ダービー馬。母系はラブレー。トウルビヨンで現在いちばん活躍しているのはアホヌーラだと思います。イギリスのリーディングサイアー上位にいます。それとマイバブ系が日本とオーストラリアでわずかに走っています。日本ではルドルフからトウカイテイオー、オーストラリアではルビトンです。アホヌーラがさらに続くかどうかは解りませんが、マイバブはこれで終わりのような気がします。現在がアメリカ血統というのがあるとは思いますが、アホヌーラは日本にはあまり縁のない血統です。日本以外の馬の血統表を見てもそんなに貢献度があるようには思えません。ただクラリオン、クレイロンあたりはよく見かけるのでトウルビヨン系はそれなりに貢献した血統だといえるとは思います。

■ジェベル 1937

凱旋門賞、英2000ギニー、サンクルー大賞、ミドルパークステークスなど。英ダービー馬ガルカドールを出した。母系はベイヤード。仏リーディングになっている。■マイバブ(1945)16戦11勝。英2000ギニー、サセックスステークス。母系はブランドフォード。ベターボーイからルビトンを出しています。マイリ―ジャン(1953)からナショナルステークスに勝ったパーソロン(1860)を通してシンボリルドルフが出ています。

■クラリオン 1944

戦績26戦10勝。仏グランクリテリウム。フォア賞やジュライカップで2着。母系はファラリス。

■クレイロン 1952

プールデッセプーラン(仏2000ギニー)、ジャックルマロワ賞。母系はガリアード。

■ローレンザッチョ 1965

英チャンピョンステークス、フォア賞。チャンピョンステークスではニジンスキーを破った。母系はシリーンのマイナー血統。

■アホヌーラ 1975

スプリントカップ2着。母系はブルドッグ。ダービー馬ドクターデヴィアスを出した。インディアンリッジとインチナーが現在イギリスで活躍しています。

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オーモンド 1883

戦績16戦16勝。3冠馬、セントジェームズパレス、英チャンピョンステークス、デューハーストプレート。母の父は2000ギニーとダービーを勝ったマカロニ。ノド鳴りの持病があったためにアルゼンチンに売られてしまった。受胎率も低くほとんど産駒が残っていない。しかし一年間イギリスで供用されたときの産駒のオームが後継を広げ、現在テディ系としてマイナー血統ではあるがアメリカで後継を繋いでます。サンデーサイレンスの母系もテディ系でダマスカスの近親にあたる。無敗の3冠馬といえばオーモンドとバーラムの名前が浮かびます。この2頭は境遇まで似ています。すぐにアルゼンチンに売られてしまってます。それにもかかわらず後継をつないでいるというところまで同じです。

■オーム 1889

戦績18戦14勝。エクリプスステークス、サセックスステークス、デューハーストステークス、ミドルパークステークス。クラシックは体調をこわしていて出走すら出来なかったようです。セントレジャーは負けました。母はセントサイモンの全姉。ダービー馬は2頭。1899年フライングフォックス、1907年オービー。

■オービー(1904)7戦4勝。アイルランド産で英ダービーと愛ダービー両方を勝ちました。母系はスルタンのアメリカでの傍流。■グランドパレード(1916)8戦7勝。ダービー、セントジェームズパレス。■ダイオフォン(1921)18戦8勝。2000ギニー、ミドルパークステークス。■ダイオライト(1927)24戦6勝。2000ギニー。ダービー3着。母の父はロックサンド。日本に輸入されてセントライトの父になった。 

■ザボス 1910

戦績16戦6勝。スプリンター。母系はブレアソールで母はオーストラリア馬。ザボス系はそれなりに発展はしているのですが、正直血統表ではあまり見かけません。全体的にスプリント血統ではあるようです。ナンソープステークスやジュライカップに勝っている馬が多いです。

■フライングフォックス 1896

戦績11戦9勝。3冠馬、プリンスオブウェールズステークス、エクリプスステークス。母の父はガロピン。ガロピンの2×3のインブリードがある。

■アジャックス 1901

戦績5戦5勝。仏ダービー、パリ大賞典。母系はザフライングダッチマン。

■テディ 1913

戦績8戦6勝。仏ダービー(代行レース)。母の父はベイロナルド。フランスで種馬になったが後にアメリカに輸出されている。この血統の影響力はかなりのものがあると思う。ノーザンダンサー産駒の有力種牡馬のダンチヒ、ストームバード、ニジンスキー、ノーザンテーストの母系になっているし、サンデーサイレンスの母系でもある。この血統はネアルコが繁栄する以前にアメリカで一番活躍していたといっていい血統です。確か産駒のサーギャラハッドやブルドッグの方が先にアメリカに輸出されてます。日本で言ったらクロフネの後にフレンチデピュティが輸入されたのと同じように後からテディは輸出されたはずです。ただサーギャラハッドやブルドッグは競走馬としてはフランスで走り、種馬としてアメリカで成功した馬ですけれど。今に繋がっているダマスカス系はテディがアメリカに行ってから生まれた産駒から出ています。サンデーサイレンスの母系もそのダマスカスの近親です。ここで少し書いておきたいのはフランス血統についてです。テディ系もそうなんですが、ザテトラーク、セントサイモン、ファイントップなどもフランス経由で発展したマイナー血統です。それ以外にもモンジューやキングマンボ、ノーザンテーストなど現在活躍している主流系のなかにもかなりフランス経由が多いように思います。この辺の理由がなんなのかを探るなら、あの深い芝にあるのではないでしょうか。アメリカのダートや日本の軽い馬場とは違う筋肉を使わなくてはあの芝で勝つことは出来ないでしょう。筋肉のつき方を見て馬の力を判断することなど私には出来ませんが、馬力があるんだと思います。馬力があるといわれるナスルーラの母系にはザテトラークが入っています。東京が強いといわれているトニービンは凱旋門賞に勝っています。馬力の源泉はフランスにあるといえるのではないでしょうか。フランスの競馬がある程度のレベルを維持している限りフランス血統の存在価値はこれからも衰えることはないと思います。下にテディ系をいくつか書いておきます。

■サーギャラハッド 1920

戦績25戦12勝。ジャックルマロワ賞。仏ダービー3着。母系はカーバイン。アメリカで種馬になり4度リーディングサイアーになっている。ダンチヒやノーザンテーストの母系。ボワルセルとブルドッグは兄弟。産駒の3冠馬ギャラントフォックスとその兄弟のファイティングフォックスからそれなりには広がりました。

■ギャラントフォックス(1927)10戦9勝。3冠馬。☆フレアズ(1933)英チャンピョンステークス、アスコットゴールドカップ。☆チョップチョップ(1940)カナダリーディングサイアー。☆ヴィクトリアパーク(1957)プリークネスステークス2着、ケンタッキーダービー3着。ノーザンテーストの母の父。

■ ファイティングフォックス(1935)35戦9勝。ウッドメモリアル。☆クラフティアドミラル(1948)米古馬チャンピョン。☆アドミラルヴォヤージ(1959)ウッドメモリアル。ダンチヒの母の父。

■ブルドッグ 1927

戦績8戦2勝。競走馬としてはたいした成績は残していません。しかし兄が種馬として成功したためにアメリカで種牡馬入りし、リーディングサイアーにまでなりました。母系はカーバイン。ボワルセルとは兄弟。

■ブルリー 1935

戦績27戦10勝。ケンタッキーダービーとホープフルステークスとシャンペンステークスで3着。5度リーディングサイアーになっていますが、後継はそれほど広がりませんでした。母系はハーミット。

■ブルペイジ 1949

戦績21戦9勝。カナダ年度代表馬。ニジンスキーの母の父。母系はブラックトニー。

■ニュープロヴィデンス 1956

戦績41戦10勝。カナダ3冠馬。ストームバードの母の父。母系はハリーオン。

■サンテディ 1933

戦績18戦8勝。トラヴァースステークス2着、ホープフルステークス3着。母系はサンドリッジ。

■サンアゲイン 1939

戦績34戦15勝。プリークネスステークス2着。母系はドミノ系。☆パレスティニアン(1946)45戦14勝。ブルックリンハンデ。☆プロミスドランド(1954)77戦21勝。スペクタキュラービッドとスキップトライアルの母の父。☆アンダースタンディング(1963)87戦7勝。サンデーサイレンスの母の父。サンデーサイレンスの母のウィッシングウェルはG2勝ちがあったが血統が悪かった。サングローの方からはソードダンサーやダマスカスが出ているが、こちらの方は種馬をやっていられるのが不思議な成績しか残していない。ウィッシングウエルの血統的な妙味をあえて探せば母系のハイペリオンがニックスで重なっているぐらいか。しかしその血統もアルゼンチン経由でそんなに魅力があるようには思えない。ただサンデーサイレンスにはハイペリオンが入っていなかったので悪くはないのかもしれない。ヘイロー産駒の活躍種牡馬の特徴は、母系にマームードが入っていてそれがインブリードになっていることで、この血統もそれには当てはまる。母系の血統は確かに悪いが、逆にそれによってインブリードが良く効いているのかもしれない。日本には血統が悪いために売られてきたことを考えると、見た目の血統の悪さに感謝しなくてはいけないのかもしれない。

■サングロー 1947

戦績45戦9勝。シャンペンステークス3着。母系はフェアプレイ。

■ソードダンサー 1956

戦績39戦15勝。ベルモントステークス、メトロポリタンハンデ、ウッドワードステークス、ジョッキークラブゴールドカップ。ケンタッキーダービー2着、プリークネスステークス2着。ラウンドテーブルらと戦い、年度代表馬になる。母系はファラモンド。

■ダマスカス 1964

戦績32戦21勝。ベルモントステークス、プリークネスステークス、ウッドワードステークス、トラヴァーズステークス、ウッドメモリアル。ドクターファーガーらと戦った。母の父はマイバブ。この血統では最も有名な馬だろう。ただ後継は繋がってはいても広がってはいない。後継を繋げているのは、イースタンエコーからスイスヨーデラー、タイムレスモーメントからギルデッドタイム。オジジアン産駒のトウショウギアあたりは種馬にしたら面白そうですね

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スターリング 1868

英2000ギニー2着、プリンスオブウェールズステークス3着。父親はオックスフォード(1857)です。さらにその父親がバードキャチャ―です。母系はタッチストン。ホエールボーンの4×5でニックスで重なっています。この血統はブランドフォードでかなり広がっています。産駒のバーラム系はドイツ経由で今でも続いています。これ以上広がるとも思えませんが、モンズーンが種馬になれるようなG1馬を何頭か出しているのでまだまだ活躍しそうです。今現在の血統への影響力という面では、アメリカで種馬になったブレニムやその産駒のマームードの血がほとんどの馬に入っていると思います。したにスターリング系を書いておきます。

■アイソノミー 1875

14戦10勝。アスコットゴールドカップ、ドンカスターカップ、グッドウッドカップ。3大カップ戦に勝ちました。母の父はストックウェル。バードキャッチャーの3×4でニックスで重なっています。3冠馬アイシングラスを出しています。■ガリニュール(1884)21戦3勝。ナショナルブリーダーブプロデュースステークス。リーディングサイアーに2回なっています。

■アイシングラス 1890

12戦11勝。3冠馬。ミドルパークステークス。母系はロードクリフデン。■ルヴィエ(1906)13戦4勝。ニューマーケットS。この血統はドイツで発展しています。最近まで続いていたようです。

■ジョンオーゴーント 1901

7戦1勝。2000ギニーとダービーを2着。母の父セントサイモン。

■スウィンフォード 1907

12戦8勝。セントレジャー、エクリプスステークス。英ダービー馬は1頭。1924年サンソヴァーノ。リーディングサイアー。母の父はトリスタン。母がカンタベリーピルグリムなのでチョーサーの弟になります。それとセントジャーマンズがアメリカで後継を伸ばしましたが現在に繋がっているというほどではありません。■セントジャーマンズ(1921)20戦9勝。コロネーションカップ、ドンカスターカップ。アメリカで種牡馬入りしリーディングサイアーになった。ザライマー、ヴァーテックス、ラッキーデボネア(ケンタッキーダービー馬、モガミの母の父)、マラケート(愛ダービー、フォア賞)。

■ブランドフォード 1919

4戦3勝。プリンスオブウェールズステークス。3回リーディングサイアーになっています。ダービー馬は4頭。1929年トリゴ、1930年ブレニム、1934年ウインザーラド、1935年バーラム。母系はガリニュール。アイソノミーの4×4でニックスで重なっています。日本に産駒のプリメロが輸入されてます。この血統は主流血統なみにニックスでの重なりがあります。ブランドフォードも後継を広げてはいるんですが、現在にまで繋がっているのはバーラムぐらいしかありません。主流血統と比較した場合の違いは、ニックスでの重なりの間隔がこちらの方が短いということです。ストックウェルのような種馬もこの血統にはいません。ストックウェルはたいした後継を残していないようでも3つ4つぐらいは化けてもおかしくない血統を抱えていました。ドンカスターやベンドアのあたりはかなり苦しかったと思いますが、それでもパートナーとしてスプリングフィールドがいました。ストックウェルから見たらブランドフォードもパートナーのような血統だったかもしれません。なんだかんだいってストックウェルの力は偉大だったんだと思います。ここに至るまでダービー馬が1頭しかいないのを見ても成績面でも主流血統には劣っています。ブランドフォード系をいくつか書いておきます。

■バーラム 1932

9戦9勝。3冠馬、セントジェームズパレス、ミドルパークステークス。母系はシリーン。早い時期にアメリカに売られてしまいました。アメリカでは成功していないようです。この血統はドイツを経由して現在も続いています。

■バーシャンガルフ 1940

9戦4勝。コロネーションカップ。母系はベンドア。

■タメルラン 1952

9戦6勝。セントジェームズパレス。2000ギニー2着。母の父はネアルコ。

■ジンギスカーン 1970

33戦12勝。チャンピョンスプリンター。リーディングサイアー。母系はアイシングラス産駒のルヴィエがドイツで発展したマイナー血統です。

■ケーニヒスシュトゥール 1979

20戦11勝。独3冠馬。リーディングサイアー。母系はトウルビヨン。

■モンズーン 1976

23戦12勝。ダービーはランドの2着。母系はヘロルド系。ランドの血統です。

■ブラントーム 1931

14戦12勝。凱旋門賞。そレ以外にもビッグレースを多く勝っています。リーディングサイアー。母系はベンドア。

■ヴューマノワール 1947

5戦3勝。パリ大賞典。英セントレジャー2着。母系はザブライングダッチマンの近親。ルアールやヴァルドロワールはリーディングサイアーになりグループをそれなりには広げました。

■ブレニム 1927

10戦5勝。英ダービー。何年かイギリスで供用した後アメリカに渡りました。母系はデズモンド。ナスルーラの母の父。ダービー馬は1936年のマームード。■マームード 11戦4勝。ダービー馬。2000ギニー2着、セントレジャー3着。米リーディングサイアー。

■ドナテーロ 1934

9戦8勝。イタリアダービー。パリ大賞典2着。母系はベンドア。イギリスで種牡馬入り。

■クレペロ 1964

5戦3勝。ダービー、2000ギニー、デューハーストステークス。母系はフロリゼル。母の父ミクセはフランスダービー馬。

■バステッド 1963

13戦5勝。エクリプスステークス、キングジョージ。母系はリアルト。ムトトからダービー馬シャーミットが出ています。

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ヒムヤー 1875

戦績28戦14勝。母の父レキシントン。産駒のドミノとプローディットから現在まで後継が繋がっています。この血統は本当に古いマイナー血統です。祖父にあたるエクリプス2がアメリカで種馬になったようです。現在続いているブロードブラッシュやホーリーブル以上に血統表にはブラックトニーの名前が残っているような気がします。この血統の存在価値はその辺にあったんでしょうか。それともこれから役割を果たすんでしょうか。

■オーランド 1841

ダービー馬。3度リーディングサイアーになっています。ダービー馬は1頭出しています。1851年テディントン。エクリプス2(1855)からアラーム(1868)を通してヒムヤーが出ています。産駒のトランペーターなんかも血統表で何度か見たことがあります。

■ドミノ 1891

19戦18勝。母系はサーヘラクレス。

■コマンド 1899

9戦7勝。ベルモントステークス。母系はメルボルン。リーディングサイアー。コリンやピーターパンが後継です。■ピーターパン(1904) 17戦10勝。ベルモントステークス。母の父はハーミット。後継はブラックトニー。■ブラックトニー(1911) 40戦18勝。母の父はベンブラッシュ。産駒にはブルーグラスステークスに勝ったブラックサーヴァント、シャンペンステークスに勝ったバラディアがいる。ブラックサーヴァントはヘイルトゥリーズンの母系になっている。

■コリン 1905

15戦15勝。ベルモントステークス。フューテュリティステークス、サラトガスペシャル、シャンペンステークス。母の父はスプリングフィールド。

■ネディ 1926

14戦5勝。母系はベンドア。

■グッドウッズ 1931

53戦10勝。母系はベンドア。

■アルサブ 1939

51戦25勝。プリークネスステークス、シャンペンステークス。ケンタッキーダービー2着。母系はベンブラッシュ。

■アルマゲドン 1949

51戦9勝。シャンペンステークス。ベルモントステークス3着。母の父はサーギャラハッド。

■バトルジョインド 1959

10戦7勝。サラトガスペシャル。母系はブラックトニー。

■アクアク 1966

27戦19勝。サンタアニタハンデ、ハリウッドゴールドカップ。チャンピョンスプリンター、年度代表馬。母の父ターントゥ。

■ブロードブラッシュ 1983

27戦14勝。ウッドメモリアル。リーディングサイアー。母系はトムロルフ。産駒で種馬としてインクルードが活躍しています。

■プローディット 1895

20戦8勝。ケンタッキーダービー。母系はキングトム。

■キングジェームス 1905

57戦24勝。メトロポリタンハンデ。トラヴァーズステークス2着、ベルモントステークス3着。母系はタッチストン。

■スパー 1913

トラヴァーズステークス。ベルモントステークス2着、メトロポリタンハンデ2着。母系はストックウェル。

■スティング 1921

18戦9勝。メトロポリタンハンデ。母系はハーミット。

■クエスショネア 1927

45戦19勝。メトロポリタンハンデ。母系はドミノ。

■フリーフォーオール 1942

7戦6勝。故障で引退。母系はカーバイン。

■ラフンタンブル 1948

16戦4勝。サンタアニタダービー。母の父はブルドッグ。■ドクターファーガー(1964)チャンピョンスプリンター、ダマスカスと互角の戦いをした馬です。22戦18勝。リーディングサイアーにもなっています。母系はブラックトニー。ファピアノの母の父です。

■ミネソタマック 1964

11戦4勝。母系はフロリゼル。

■グレイトアバヴ 1972

63戦13勝。母の父はインテンショナリ。

■ホーリーブル 1991

16戦13勝。フロリダダービー、トラヴァーズステークス、メトロポリタンハンデなど。母系はマームード。産駒にG1馬が多いのでこの血統はさらに続きそうですね。BCジュベナイルの勝ち馬のマッチョウノという馬が日本で種馬になっています。ヒムヤー系という血統はやはりマイナー血統でしかありません。大体マイナー血統というのは主流血統とはほとんど関係ない場合が多かったと思います。入っていたとしても母系の母系ぐらいだったのではないでしょうか。しかし、競走馬の生産が世界規模に広がり、日本のような国までトップレベルになったように現在はアメリカやヨーロッパの一部が突出していたときとは状況は違います。そもそもマイナー血統というのは競馬覇権国であったイギリス以外で発展しています。フランスやアメリカ、ドイツ、日本、オーストラリアとかでです。100年以上続いている血統もいくつかあります。主流血統がイギリスにあったときにはマイナー血統が母系(ニックス)になるということはほとんどありませんでした。しかし競馬覇権がアメリカに移ってからは母系にはいくつかのマイナー血統が入りこんでいます。たとえば、ヘイルトゥリーズンの母系はブラックトニーです。ニジンスキー、ダンチヒ、ストームバードなどのノーザンダンサー優良種牡馬の母系はテディ系です。それとサンデーサイレンスの母系もテディ系です。競走馬の生産規模が広がることによってこう言った現象は起きているのだと思います。これからはオーストラリアも含めて日本、アメリカ、ヨーロッパで差のない競争をする時代になると思います。その中でこういった血統はさらに主流血統の母系の中に入りこんでくるような気がします。ミスタープロスペクター、マイナー血統それとニックスといった具合の血統が母系を占めるようになるのではないでしょうか。思いつくマイナー血統を書いておきます。セントサイモン系、ヒムヤー系、テディ系、バーラム系、ヘロルド系、ファイントップ系、スターキングダム系、トウルビヨン系、マンノウォー系。

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ハイペリオン 1930

戦績13戦9勝。ダービー、セントレジャー、プリンスオブウェールズステークス、デューハーストステークス。母の父はチョーサー。ダービー馬は1頭。1941年オーウェンチューダー。リーディングサイアー6回。この血統は現在オーストラリアでスターキングダムが残っているだけではないでしょうか。名前ほどには血統表にも出来こないような気がします。現在はアメリカ血統なのでその影響が大きいのかもしれません。時々見かけるフォルリはアメリカで種馬になったからでしょうね。サンデーサイレンスの牝系にもニックスで入っていたと思います。それとこの血統は4代続けて母系にガロピンとセントサイモンが入っているので、そのあたりが後継が伸びなかった原因かもしれません。セントサイモンとは相性ガ良かったのかもしれませんが、だからと言って依存してしまえば後継が伸びないのだと思います。ハイペリオン系をいくつか書いておきます。

■オーウェンチューダー 1938

13戦6勝。ダービー、アスコットゴールドカップ。母の父はファロス。後継はそれなりには広がった。

■チューダーミンストレル 1944

10戦8勝。2000ギニー、セントジェームズパレスステークス。スプリンターだったようです。母系はスウィンフォード。オーウェンチューダーの後継といっていい馬だと思います。1960年から70年ぐらいにかけてヨーロッパのビッグレースを勝った馬を多く出していますが、それ以降がなかなか続かなかったようです。

■オリオール 1950

14戦7勝。キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス、コロネーションカップ。母系はブレニム。2度リーディングサイアーになっています。

■ヴィエナ 1957

22戦7勝。コロネーションカップとガネー賞で2着。セントレジャーとチャンピョンステークスで3着。母系はバーラム。

■ヴェイグリーノーブル 1965

9戦6勝。凱旋門賞。母の父ネアルコ。アメリカで種馬になっています。活躍馬は結構いますが後継は繋がっていません。

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■ロックフェラ 1941

6戦3勝。たいした成績を残してはいないようです。母が1000ギニー馬のロックフェル(カーバイン系)だったために供用されたんでしょうか。種馬としては大成功を収めましたが、現在に繋がるということはありません。ただ日本に輸入されたチャイナロックが多くの産駒を残しました。ダービー、キングジョージで2着のゲイタイムも日本に輸入され産駒を残しています。

■チャイナロック 1953

25戦7勝。日本で種馬になり大成功しました。代表産駒はダケシバオー、ハイセイコー、アカネテンリュー、メジロタイヨーなどです。母系はサンインローです。ニホンピロウィナーの母の父にもなりました。

■アリストファネス 1948

戦績18戦8勝。アルゼンチンで種馬になりフォルリを出しています。母系はフロリゼル。

■フォルリ 1963

10戦9勝。アルゼンチンの3冠馬。アメリカでも走ったが故障して種牡馬入りした。アメリカでG114勝したフォアゴー(セン)をだしています。母系はフェアトライアル。産駒のポッセからシェリフズスターを通してセイウンスカイが出ています。

■サッチ 1970

9戦7勝。サセックスステークス、セントジェームズパレスステークス、ジュライカップ。母系はナスルーラ。産駒のサッチングが後継だが広がったと言うことはない。

■スターダスト 1937

11戦3勝。2000ギニー2着、チャンピョンステークスでは勝ちなが失格。母系はシリーン。

■スターキングダム 1946

16戦9勝。多くの重賞レースを勝っていますが、ビッグレースでどうだったかは解りません。種馬としてオーストラリアに渡り多くの活躍馬を出し、今でも続いている血統です。ファイントップのときにも書きましたがこういった血統は残れば貴重です。ただオーストラリアに渡ってから半世紀ぐらいでは続いたと言えるほどではないかもしれません。オーストラリアは他にもマイバブやインファチュエイション(ネアルコ系)とか残っていますから異色血統の宝庫といっていいでしょう。ザビールがリーディングサイアーの上位にいるのも他の国ではありえないことです。この血統が続く続かないは解りませんが、ハイペリオン最後の血統ですから何らかの仕事をする可能性は十分にあります。ファイントップも同じゲインズボローでそういった期待を持てるかもしれません。母系はオービー。

■ビスケイ 1965

8戦6勝。母系はバーラム。リーディング上位にもいて後継を広げました。

■ブレッチングリー 1970

5戦4勝。オーストラリアでリーディングサイアーに3年連続でなりました。産駒のスターウォッチは今でもリーディングの上位にいます。

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ゲインズボロー 1915

戦績9戦5勝。3冠馬、アスコットゴールドカップ。戦時中で勝ったビッグレースはほとんどが代行レース。種馬として大成功して、2回リーディングサイアーになっている。後継馬もたくさんいて、1933年ダービーを勝ったハイペリオン、セントレジャーを勝ったソラリオ、日本に輸入されたトウルヌソル、ナリタトップロードやベッラレイアに繋がるファイントップ系もここから出ています。母の父はセントフラスキン。下にソラリオとファイントップ系を書いておきます。

■ソラリオ 1922

12戦6勝。セントレジャー、アスコットゴールドカップ、コロネーションカップ。母の父はサンドリッジ。ダービー馬は2頭出しています。1937年ミッドデイサン、1943年ストレートディール。リーディングサイアーにもなっています。この血統はそれほど広がりませんでしたが、血統表ではよく見かけるので重要な馬と言っていいと思います。ロイヤルチャージャーの母の父でもあります。ネイティヴダンサーに土をつけたダークスターはこの血統から出ています。

■アーティスツプルーフ 1926

ビッグレースには勝っていないようです。フランスに輸出されこの血統は発展しています。発展していると言っても地味ですがなぜか日本で活躍馬を出しています。こういったマイナー血統が続く理由を探していますが現時点で私には分りません。これと同じような血統で思い当たるのが、テディ系、バーラム系、ヘロルド系。ヒムヤーやマンノウォーは少し違うかもしれませんが細々とずっと続いていると言う点では似ているかもしれません。こういう血統は競馬主流国以外の国で生まれているとはいえると思います。そのひとつが日本にもあるというのは財産なのかもしれません。母の父はトラセリー。

■ファインアート 1939

名スプリンターで多くの重賞に勝っているようです。しかし私が知っているレースはほとんどありません。現在G1のフォレ賞で3度の2着があるようです。母系はトウルビヨンと同じブリュルール。

■ファイントップ 1949

35戦16勝。フォレ賞。フランスのチャンピョンスプリンター。母の父ヴァトラーはチョーサー系。

■サンクタス 1960

12戦6勝。仏ダービー、パリ大賞典。リーディングサイアーになっています。母系はトウルビヨン。産駒でダービー2着のサンシーは日本に輸入されハギノトップレディやトウショウサミットを出しています。

■ディクタス 1967

17戦6勝。ジャックルマロワ賞。仏リーディングで2位にもなったが日本に輸入された。母系はリアルト。

■サッカーボーイ 1985

G12勝。阪神3歳S、マイルチャンピョンシップ。母の父ノーザンテースト。ノーザンテーストもフランスで走っていたね。ナリタトップロードがベッラレイアを出してこの血統もまだまだ力があるところを示したと思う。日本の競馬のレベルが上がったと言うのもこの血統には大きかっただろう。もし日本のレベルが低いままだったら埋もれるしかなかった。ノーザンテーストが母系と言うのも良かった。ノーザンテーストはこれからもっと力を発揮するだろうと言うのが個人的見解で、サッカーボーイやサクラバクシンオーはその序章だったと考えています。ノーザンテーストはサンデーサイレンスの母系としてもやってくれると思っています。それともう1頭のクラシック馬ヒシミラクルにも期待したいですね。

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ベイヤード 1906

戦績25戦22勝。セントレジャー、エクリプスステークス、チャンピョンステークス、アスコットゴールドカップ、プリンスオブウェールズステークス、ミドルパークプレート、デューハーストプレート。2頭の3冠馬を出しています。1917年ゲイクルセイダー、1918年ゲインズボロー。早くになくなってしまったにもかかわらず、2回リーディングサイアーになっています。母の父はガロピン。後継はゲインズボロー。

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ベイロナルド 1893

戦績26戦5勝。チャンピョンステークス2着、エクリプスステークス3着。競走馬としてもまあまだったが、種馬として大成功した。母の父は英2000ギニー馬ガリアード。テディの母の父にもなっている。後継はダークロナルドとベイヤード。

■ダークロナルド 1905

7戦4勝。ドンカスターカップ3着。故障で引退。種馬として大成功した。供用地はイギリスとドイツ。イギリスではサンインロー、ドイツではヘロルドを出してる。母系はパルメザン。

■サンインロー 1911

18戦8勝。グッドウッドカップ、ジョッキークラブカップ。母系はドノヴァン。リーディングサイアー2回。

■ボスワース 1926

13戦4勝。セントレジャー2着。母の父ミノル。ミノルはシリーン産駒でダービーに勝っています。

■プラッシー 1932

コロネーションカップ、ジョッキークラブステークス。フランスで種牡馬入り。母の父はファラリス。

■ヴァンダル 1943

5戦4勝。母系はオーム(ヒューム)。

■エルヴァジェ 1956

8戦6勝。仏ダービー、サンクルー大賞。母系はファロス。産駒のシーホークが日本に輸入されています。活躍馬はアイネスフウジン、ウィナーズサークル、スダホーク、モンテプリンス、モンテファストなど。他にもコインドシルバーが輸入されました。それとバンブーメモリーもこの血統です。エルヴァジェ系はアメリカやヨーロッパでそれなりに広がりましたが後継が繋がっているとはいえません。

■ヘロルド 1917

9戦8勝。独ダービー、セントレジャーなど。母系はセントサイモン。ここからはジャパンカップにも勝ったランドが出ています。ランドは種馬としても成功してこの血統を繋げています。ヘロルド、アルヒミスト(1930)、ビルクハーン(1945)、リテラート(1965)、ズルムー(1974)、アカテナンゴ(1982)、ランド(1990)。ランドの父親のアカテナンゴはダービー馬でサンクルー大賞にも勝っている。

■ランド 1990

23戦10勝。独ダービー、バーデン大賞、、伊ジョッキークラブ大賞、ミラノ大賞、ジャパンカップ。凱旋門賞4着。産駒の活躍もあって現在はフランスで供用されているのではないでしょうか。バーラム系の発展といい、この血統の発展といいドイツのレベルが上がっているということなんだろうけど、それだけではないような気がする。ノーザンダンサー系だらけになってしまったヨーロッパではマイナー血統が必要だということなんではないだろうか。ノーザンダンサーももう少し時間をかけて広がれば理想的だったのに、短時間で広がりすぎてしまった。他の血統と共存しながら発展することをしてこなかった。他の血が必要なのも、その弊害だろう。今のヨーロッパだったらサンデーサイレンスの入りこむ余地もありそうだけれど。なかなかそれは日本人の出来ることではないので、零れ落ちるところからの発展を期待するしかない。ダーレーやクールモアはサンデーサイレンスを高くかっていると言う事はないだろうから、広がるとしたらデヴァインライトみたいにフランスあたりからだろう。フランスは供用地としてのプライドみたいなのがなさそうだから入り込み易いと思う。

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ハンプトン 1872

戦績35戦20勝。グッドウッドカップ、ドンカスターカップ。障害戦に出たことがあるほどでなかなか勝てない時期があったみたいです。晩成型でしたが種馬としても成功しました。母の父はダービー馬のケトルドラムでその父がストックウェルの弟のラタプランです。ホエールボーンの5×7でニックスで重なっている。リーディングサイアー。ダービー馬は3頭出しています。1887年メリーハンプトン、1888年エアシャー、1894年ラダス。ラダスは2000ギニーにも勝っています。後継が伸びたのはベイロナルドぐらいです。

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ロードクリフデン 1860

戦績12戦7勝。セントレジャー。ダービー、パリ大賞典、アスコットゴールドカップ2着。母の父メルボルン。産駒のセントレジャー馬ウェンロック(1869)は3冠馬アイシングラスとダービー馬セインフォインの母の父になりました。2冠馬ペトラーク(1873)からはハックラーを通して日本に輸入されたイボアが出ています。イボアは日本で最初のリーディングサイアーになっています。後継はハンプトンです。

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ニューミンスター 1849

戦績10戦2勝。セントレジャー。2回リーディングサイアーになっています。母系はマッチェム系のトランペーター。母はアスコットゴールドカップやドンカスターカップに勝ったビーズウイングです。ダービー馬は2頭。1859年ムジィード、1867年ハーミット。後継はハンプトンを出したロードクリフデンやハーミット。

■ハーミット 1864

23戦8勝。ダービー馬。7回リーディングサイアーになる。ダービー馬は2頭。1882年ショットオーバー、1883年サンブレーズ。ショットオーバーは牝馬で2000ギニーにも勝っています。母系はサーピーターティーズルで母の父は無名のタドモル、その父のアイオンからは後継が伸びています。ここからはいろいろ活躍馬は出ていますが続いた後継というとフランスで活躍したオーム(ヒューム)ぐらいです。オーム(1887)は仏2000ギニーや仏ダービーに勝っています。オームからは、ルロワソレイユ(1895)、サンスーシ(1904)、ラファリナ(1911)、バブルス(1925)、ガーサント(1948)。ガーサントは仏2000ギニーの勝ち馬で日本で種馬になりました。それとハーミットの産駒でアスコットゴールドカップやチャンピョンステークスに勝った名馬のトリスタンからカンタベリーペリグリムが出ています。カンタベリーペリグリムはスウィンフォードやチョーサーの母になりました。

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タッチストン 1831

戦績21戦16勝。セントレジャー、ドンカスターカップ、アスコットゴールドカップ。4度リーディングサイアーになっています。母系はオーヴィル。エクリプスの5×6でニックスで重なっている。ダービー馬は3頭。1843年コザーストン、1844年オーランド、1848年サープライス。ニューミンスターからはハンプトン、オーランドからはヒムヤーと多くの後継を残しています。それとイズリエル(1841)系からはマスキットが出ています。マスキットはネアルコの母系にも入っています。イズリエル、ロングボウ(1849)、タクサファライト(1855)、マスキット(1867)、カーバイン(1885)。マスキットはニュージーランドやオーストラリアの方で種馬になりました。オーストラリアで活躍した産駒のカーバインはメルボルンカップに勝っています。その後イギリスに輸出され種馬になリました。産駒にダービー馬になったスピアミントがいてさらにそのこのプラッキーリエージュは繁殖牝馬としてサーギャラハッド、ブルドッグ、ボワルセルを出しました。

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キャメル 1822

たいした成績は残していないようです。父親はダービー馬のホエールボーンで、主流血統として発展したのはサーヘラクレスのほうで、こちらはハンプトン系として覇権争いを演じましたが最大勢力となったハイペリオン系はすでに力をなくしています。オーストラリアでスターキングダムがわずかに活躍しています。それともうひとつこの血統から発展したのがヒムヤー系です。ダービー馬オーランドから数えて3代目になります。アメリカでずっと続いている一番古い血統ではないでしょうか。祖父にあたるエクリプス2がアメリカに渡りそこから広がったようです。母の父はスルタンを出したセリムです。

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チョーサー 1900

戦績35戦8勝。競走馬としてはたいした成績を残さなかったが種馬として成功した。特にファロスやフェアウェイ、ハイペリオン、シックル、ファラモンドなどの現在の血統のほとんどを占めているといっていい馬たちの母の父になった。この馬の母はオークス馬のカンタベリーペリグリムでその母が、1000ギニーと2000ギニーを勝ったピルグリメージュだ。ピルグリメージュの父系はジョーアンドリューズでかなりマイナーな血統だが、カンタベリーペリグリムの父は名馬のトリスタン(父はハーミット)。弟にスウィンフォード。名牝は母系に入り込むということなのか。主流血統の母は必ずしも名牝ではないからね。名牝を考える場合、牝系一族の中での役割を判断するっていうのもあるだろうね。フロリースカップのシラオキやガーネットは母として偉大な馬を送り出したというよりは、牝系一族を広げたといったほうがいい。ノガラやマムタズマハルのような馬もいるだろうが、ここは役割の問題ではあるだろうが、本当の意味での名牝とはシラオキやガーネットのことをいうんだろうね。父系の覇権争いは所詮母系が生み出す現象に過ぎない。これは後で書こうと思っていたが、実はすべては血統というのは母系の覇権争いのためのものでしかない。そう考えればシラオキやガーネットこそ偉大な名牝ということになる。カンタベリーペリグリムは役割としてはマムタズマハルに近い。もちろんマムタズマハルには及ばないだろうが母系に入りこんで大きな影響力を持っている。ただノガラのような名牝はあまりいないね。主流血統ではホエールボーンの母親のペネロペぐらいじゃないだろうか。主流血統の母親は意外だがたいした競争成績を残していない馬が多い。名牝の役割というのは基本的にはグループを大きくすることか母系に入りこんでいくことだろう。やっていることは父系と同じかもしれない。下にチョーサー系を書いておきます。

■プリンスチメイ 1915

ジョッキークラブステークス。セントレジャー3着。英仏で種馬になった。母系はアイソノミー。

■ヴァトー 1926

共和国大統領賞2着、凱旋門賞4着。母系はハーミット。

■ボワルセル 1935

フランス産馬。3戦2勝。英ダービー馬。ネアルコとパリ大賞典で戦ったが3着に敗れた。その後故障して種馬になった。種馬としても成功してリーディングサイアーになった。母系はマスキット。サーギャラハッド、ブルドックとは兄弟。産駒には凱旋門賞、エクリプスステークス、英チャンピョンステークス、デューハーストステークスに勝ったミゴリ、愛ダービー馬でシンザンの父親になったヒンドスタン、持ちこみ馬として初めて日本ダービーを勝ったヒカルメイジやテヘラン。

■テヘラン 1941

9戦6勝。セントレジャー。2000ギニー3着、ダービー2着。母系は母の父ソラリオ。産駒にはダービーとセントレジャーを勝ったタルヤーなど。リーディングサイアーになった。この血統はこれ以上は広がらなかった。ミゴリ産駒のギャラントマンはボールドルーラーやラウンドテーブルのライバルだった。それなりには広がった。

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ラブレー 1900

戦績11戦6勝。グッドウッドカップ、プリンスオブウェールズステークス(6f)。2000ギニー3着、ダービー4着。フランスで種馬になった。3度リーディングサイアーになってます。母系はスターリング。英ダービー馬を一頭出しています。1914年ダーバー。後継はリボーに繋がるアヴルサックとリアルト。

■リアルト 1923

戦績37戦17勝。イスパーン賞。凱旋門賞2着。母系はサイリーン。ワイルドリスク(1940)から後継は広がった。ワイルドリスクは障害競争に出るような馬でたいした成績は残していないが種馬として成功した。3度リーディングサイアーになった。ブラッシンググルームの母の父にもなった。産駒のダービー馬ルファビュリュー(1961)はフジキセキの母の父。後継のワードン(1949)からはそれなりには広がった。

■アヴルサック 1915

14戦9勝。フランス産馬だがイタリアで走った。母の父はアジャックス。ちなみにアジャックスはテディの父親。イタリアで種馬になり10度リーディングサイアーになった。ネアルコの母のノガラもこの産駒。

■カヴァリエレダルピノ 1926

5戦5勝。リーディングサイアー。母系はシリーン。フェデリコ・テシオの生産馬。

■ベリーニ 1937

23戦15勝。ダービー馬。母系はベンドア。

■テネラニ 1944

22戦17勝。イタリアダービー、クイーンエリザベスステークス、グッドウッドカップ。母系はデフェンス系のジエンペラー。テシオの生産馬。

■リボー 1952

16戦全勝。凱旋門賞2連覇。テシオの生産馬。母系はファロス。英、伊、米で種馬になった。イギリスでは3度リーディングサイアーになっている。トムロルフとヒズマジェスティが後継だろうか。

■トムロルフ 1962

32戦16勝。プリークネスステークス。ケンタッキーダービー3着。母系はサーギャラハッド。かなりの広がりを見せたが後継が繋がっているとは言えない。ただ血統表ではよく見かけるので存在感は示したと思う。ここからはホイストザフラッグを通して凱旋門賞を連覇したアレッジドが出ている。

■ヒズマジェスティ 1968

22戦5勝。競走馬としてはけがで満足した結果を残せなかったが、種馬としては成功してリーディングサイアーにもなった。母系はハイペリオン。ディンヒルの母の父。兄のグロースタークも種馬として成功している。競走馬としても優秀だった。8戦7勝。ブルーグラスステークス2着。ロベルトの母の父。

■プレザントコロニー 1978

14戦6勝。ケンタッキーダービー、プリークネスステークス、ウッドメモリアルステークス。ベルモントステークス3着。母系はブラックトニー。

■プレザントタップ 1987

32戦9勝。ジョッキークラブゴールドカップ、サバーバンハンデ。ケンタッキーダービー3着。母系はプリンシキロ。タップダンスシチーの父親。アメリカのリーディングサイアーの上位に現在もいる。セントサイモンの最後の活躍種牡馬になる可能性は高いと思う。セントサイモンは母系に長い間血を注いできた。でもその役割も終わるときが近づいているのは間違いない。セントサイモンは主流血統になれなかったヘロド系と同じ境遇で同じ役割を果たしたんだと思う。おそらく彼らに代わってこれからその役割を果たすのはミスタープロスペクターだろう。ミスタープロスペクターはアメリカで覇権を取ったとまでは言えないだろうが、その間際まできたのはヘロドやセントサイモンと同じだ。こういった血統だからこそ母系に力を注ぎ続けることも出来るんだろう。実際の覇権争いはノーザンダンサーとサンデーサイレンスだね。サンデーサイレンスの強みはニックスで重なるところがいっぱいあるところだ。ただ日本国内に閉じ込めているのが問題で日本人がつぶしてしまう可能性もないことはない。でもデヴァインライトあたりの活躍を見ると、閉じ込めてはいてもこぼれていくところから広がる可能性もある。本当は出せるだけ出して広がってから選別すべきだと思うのだが、この辺は何なんだろう日本人の考えてることはさっぱり分らない。世界に広がらなければサンデーサイレンスはつぶれるだけだということを理解することが出来ないのか。金儲けだけか。日本だけでずっと繁栄した場合、ニックスでサンデーサイレンス系が重なるのは30年後か40年後だから(いい頃合は)その間他の血統と戦いつづけて、勝ちつづけても何とか今の状況を維持できるぐらいのもんだろう。それとも日本だけサンデーサイレンスだらけになるとか。想像がつかない。やはり世界に広がらなければつぶれるだけだ。ノーザンダンサーは横に広がりすぎている。依存型が多い。広がりすぎたために依存型が多いのか。これは一度考えてみよう。そもそもサラブレットってドンカスターやベンドアみたいに絶滅の危機に立った方がいいのかもしれない。生物の繁栄ってのはそうだったからね。そこから爆発するっていうのがパターンだった。ノーザンダンサーは幅の利かせかたが良くなかったと思う。直系で広がりすぎた感じがする。しかし長い間トップを走りつづけて力を間違いなく維持している。ニックスでかさなる機会も増えているから更に広がってもおかしくはない。ただやはり最後に戦いはあると思う。恐らくサンデーサイレンスと。タップダンスシチーなんだけれど、サンデーサイレンスといい相性を見せることがあるかどうかは興味深い。それとももうこの血統は役割が終わったかな。でもサンデーサイレンスはしばらくセントサイモンの血がはいっていないからね(ニックスで母系に)。セントサイモンが最後の仕事をするかもしれない。ザテトラークのように。

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パーシモン 1893

戦績9戦7勝。ダービー、セントレジャー、アスコットゴールドカップ、エクリプスステークス。ミドルパークステークスは3着、プリンスオブウェールズは2着。負けた相手は両方ともセントフラスキンです。母の父はハンプトン。フロリゼルは兄、ダイヤモンドジュビリーは弟。リーディングサイアーには4回なっています。この血統からでたプリンシキロは数多くの名馬の母系になっています。今現在続いているのはメドウレイクやサイフォン。下にパーシモン系を書いておきます。

■プリンスパラタイン 1908

21戦11勝。セントレジャー、コロネーションカップ、ドンカスターカップ、エクリプスステークス。母系はスターリング、母の父はアイシングラス。アンブレーカブルの母の父にもなった。

■ローズプリンス 1919

競走馬としても種馬としても大きな成功はしていないが、プリンスローズを出した。母系はガリアード。成績残していなくても、ニックスやインブリードの妙味で後継を繋ぐことがあるね。ホワイトロックもそうだった。

■プリンスローズ 1928

20戦16勝。ベルギーの名馬。イギリス産。共和国大統領賞(今のサンクルー大賞)優勝。凱旋門賞は3着。プリンシキロやプリンスビオを出した。他には産駒のプリンスシュバリエがダービー馬アークティックプリンスを出しています。プリンスシュバリエは英リーディングサイアーになったコートハーウェルとシャルロットヴィルも出しました。仏リーディングサイアー。

■プリンシキロ 1940

アメリカで33戦12勝。ジョッキークラブゴールドカップ。母系はトラセリー。2度米リーディングサイアー、8度の米ブルードメアサイアー。セクレタリアト、サーゲイロード、ミルリーフなどの母の父。プリンスジョンとラウンドテーブルを出した。

■プリンスジョン 1953

9戦3勝。重賞勝ちぐらいの成績は残したようです。母系はサンドリッジ。コジーンやリヴァ―マン、アレッジドの母の父になった。産駒でデルマーダービーに勝ったスピークジョンからは、ケンタッキーダービー3着のホールドユアピース、その産駒のメドウレイクへと続く。

■ラウンドテーブル 1954

66戦43勝。ブルーグラスステークス、サンタアニタハンデ、ハリウッドゴールドカップ、ユナイテッドネイションズハンデ。ケンタッキーダービー3着。賞金王。米リーディングサイアー。母系はザボス。ボールドルーラーやスウォードダンサーと戦っています。産駒のポーカーはシアトルスルーとシルバーチャームの母の父になりました。この血統はそれなりには広がりましたが、後継を繋いでいるとはいえません。

■プリンスビオ 1941

11戦6勝。故障で引退。種馬として成功して仏リーディングサイアーにもなった。母系はザテトラーク。産駒のシカンブルやプリンスタジもリーディングサイアーになっている。シカンブルからはサンクルー大賞2着、英ダービー3着のシャンタン、その産駒でサンクルー大賞に勝ったフェリシオを通してブラジルの名馬イタジラがサイフォンを出した。サイフォンはハリウッドゴールドカップとサンタアニタハンデに勝った。ドバイワールドカップでもシングスピールの2着に入った。

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セントサイモン 1881

戦績10戦10勝。アスコットゴールドカップ、グッドウッドカップ。競走馬としても種馬としても類を見ない成績を残した。母の父はキングトム。ダービー馬は2頭。1896年パーシモン、1900年ダイヤモンドジュビリー。ダイヤモンドジュビリーは3冠馬です。主流血統との違いはニックスの重なり方にあると思う。キングファーガス同士で重なることはほとんどなく、ポテイトーズとばかり重なっている。それも頻繁に重なってってます。私はこういうのを依存型と分類しています。依存型は突然力を失うことが多いように思います。セントサイモンの悲劇と言われるものもこの現象を指しているのではないでしょうか。一般的には父系が発展しすぎたために交配する牝馬がいなくなってしまったのが原因で衰退したとされているようですが、それはどうでしょうか。仮に一時的に間引かれることになったとしても、だからといって急激に衰退した原因になり得るのでしょうか。確かにひとつのグループが大きくなりすぎると交配するのが難しくなるのは分かります。セントサイモン系が一番多くなったときで半分ぐらいを占めたと言われてますから、母系に入っているものも合わせるとかなりの数になります。この辺はヘロド系の初期の状況に似ているかもしれません。ニックスで重なってグループが拡大していくのとは違う発展の仕方をしています。直系で勢力を広げたために、掛け合わせるところがなくなってしまいました。掛け合わせるところがなくなれば、ある程度までグループが大きくなったとしてもそれ以上にはどうしてもなれません。やはりグループが拡大していくためにはグループ同士の掛け合わせが必要になってくるのです。この点においてはヘロド系よりもエクリプス系のほうが優れていたと言えます。ただヘロド系は突然力をなくしたということはありませんでした。セントサイモンが突然力をなくした原因は他にあると考えることの方が自然だと思います。パーシモン、ラブレー、チョーサーは別に書きます。それ以外の活躍産駒を下に書いておきます。

■セントフラスキン 1893

11戦9勝2着2回。2000ギニー、エクリプスステークス。ダービーはパーシモンに負けた。リーディングサイヤー。母系はウエストオーストラリアン。産駒のセントアマンは2000ギニーとダービーに優勝。ゲインズボローの母の父。日本に輸入されたフラストレートの父親。

■フロリゼル 1891

22戦11勝。グッドウッドカップ。ダービー馬ヴォロジョフスキーを出した。母の父はハンプトン。パーシモン、ダイアモンドジュビリーは兄弟。日本に輸入されたフロリースカップの父親。

■デスモンド 1896

11戦3勝。種馬として成功してリーディングサイアーにもなった。母系はハーミット。ダービー馬アブユールを出した。産駒のファラシは日本に輸入されたプリメロの母の父。ロモンドは日本に輸入されてリーディングサイアーになったクラックマンナンの父親。

■ラフレッチェ 1889 牝

24戦16勝。1000ギニー、オークス、セントレジャー、アスコットゴールドカップ、チャンピョンステークス。ダービーは2着。産駒にスウィンフォードの父親になるジョンオーゴーントがいる。

他にはチャイルドウィック産駒のインタグリオーが輸入されダイヨンフロリースカップの父親になった。牝馬のメモワールはオークスとセントレジャーに勝った

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ガロピン 1872

戦績11戦10勝。ダービー優勝。負けたのはミドルパークステークスの3着だけ。母の父はザフライングダッチマン。ダービー馬は一頭。1889年ドノヴァン。種馬として最初は人気がなかった。しかし2000ギニー馬ガリア―ドやセントサイモンの活躍で人気種牡馬に一気に躍り出た。ハンプトンとは同い年。3度リーディングサイヤーになった。

☆ドノヴァン 1886

2歳時はミドルパークプレート、デューハーストプレートなどに勝った。3冠レースで負けたのは2000ギニーの2着だけ。産駒のプリンスオブウェールズステークスに勝ったマッチメイカーはサンインローの母の父になった。

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ヴェデェト 1854

2000ギニーとドンカスターカップに優勝。母の父はバードキャッチャー。ガロピンとスペキュラムを出しました。スペキュラム系を書いておきます。

■スペキュラム 1865

グッドウッドカップ優勝。1878年ダービー馬セフトンを出して、リーディングサイヤーになった。母系はキャメル。母の父はオーランド。

■ローズベリー 1872

たいした成績は残していません。母の父はニューミンスター。

■アンフォイン 1886

英チャンピョンステークス優勝。母の父はハーミット。結局ミスタープロスペクターと同じだ。重なるところがない。ポトエイトーズと重なるしかない。でもここまでくると10とか9ぐらいだから認識としては別血統と重なっているようなもんだろう。

■サンドリッジ 1898

戦績35戦17勝。ジュライカップ3連覇。名スプリンター。母の父はスプリングフィールド。

■サンスター 1908

戦績9戦6勝。ダービー、2000ギニー。産駒にはミドルパークステークスを勝ったノーススター。エクリプスステークス、チャンピョンステークス、ドンカスターカップなどに勝ったバッカン。バッカンは日本に輸入されたシアンモアの父親です。それとクレイガンエランを出しています。母系はバッカニア(ハイフライヤー)。

■クレイガンエラン 1918

英2000ギニー、エクリプスステークス、セントジェームズパレスステークス。ダービーでは2着になっています。ダービー馬を出しています。1932年エイプリルザフィフス。産駒でパリ大賞典に勝ったアドミラルドレークはターントゥの母の父です。母の父はシリーン。

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ヴォルティジュール 1847

戦績10戦4勝。ダービー、セントレジャー、ドンカスターカップ。ドンカスターカップではザフライングダッチマンに土をつけた。母系はマーキュリー。母の父はドンカスターカップに勝ったムラート。エクリプスの6×7でニックスで重なっている。

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ヴォルテール 1826

セントレジャー2着、ドンカスターカップ優勝。母の父ファントム。

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ブラックロック 1814

戦績23戦17勝。セントレジャーステークス2着。リーディングサイヤー。母系はエクリプス。エクリプスの4×4でニックスで重なっています。この馬には恐ろしいほどたくさんのインブリードが入っている。エクリプス 4×4×5×5。ヘロド 4×4×4×5。マッチェム4×5。産駒のヴィロシピードはダービー馬を出しています。

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ホワイトロック 1803

下級条件馬だった。母系はヘロド系。母の父フェノメノンはセントレジャーとドンカスターカップに勝ってます。エクリプスとヘロド、マッチェムの3大血統馬が3×4で入っている。血統の力で残ったのでしょうか。こんな血統がいいのかどうかわかりませんが

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ハンブルトニアン 1792

戦績17戦16勝。セントレジャー、ドンカスターカップ。母の父はハイフライヤー。何頭かビッグレースに勝った産駒がいるが、後継になったのはたいした競争成績が残せなかったホワイトロック。

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キングファーガス 1775

戦績?。セントレジャー馬を3頭出しています。母系はオルコックアラビアン。後継はベニングブロウとハンブルトニアン。ハンブルトニアンの方からセントサイモンは出ています。セントサイモンに至るまでの血統を見ると、母系にはエクリプス系が頻繁に入っています。私はこれを依存型といっています。ニックスで重なってはいるのですが、エクリプスから始まる傍流血統ばかりとなのです。主流血統はどんどん2つに別れて行ってそれが後でニックスで重なっているので、重なりのもとは順繰りに下がっていきます。しかしこの血統は常に上に戻ってエクリプスとばかり重なっているのです。一応重なりを書いておきます。ブラックロック エクリプス4×4。ヴォルティジュール エクリプス6×7。ヴェディット エクリプス7×7。セントサイモン エクリプス9×8。

■ベニングブロウ 1791

セントレジャーとドンカスターカップに勝っています。母の父はヘロドです。後継はオーヴィルとダービー馬を2頭出したスカッド。

■オーヴィル 1799

セントレジャー馬。リーディングサイヤーになっています。母の父はハイフライヤー。ダービー馬は2頭出しています。1812年オクタヴィウス。1823年エミリウス。後継はエミリウスとダービー馬を出したムーリー。

■エミリウス 1820

ダービー馬。リーディングサイヤー。母系はサーピーターティーズル。3代続けて母系がヘロド系だ。こういうのは後継伸びないね。産駒のヤングエミリウスはオーストラリアンの母の父、サルペドンはレキシントンの母の父になっている。ダービー馬は2頭。1827年プライアム。1834年ポレニポテンシャリー。後継はプライアム。

■プライアム 1827

ダービー、グッドウッドカップ。母系はエクリプス。英米でリーディングサイヤーになった。かなり早くにアメリカに売られている。

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ファラモンド 1925

戦績11戦2勝。ミドルパークステークス、英2000ギニー4着。アメリカで種牡馬入り。母の父がチョーサーなのでファロスやフェアウェイと配合が同じ。シックルは兄。産駒のコズミックボムはヘイローの母の父、トラヴァースSを勝ったバイジミニーはソードダンサーの母の父になった。この血統は後にミスタープロスペクターとニックスで重なることになる。それとファラモンドとシックルはアメリカでは数少ないファラリス系だったのでネアルコ系とニックスで重なることのできる貴重な血統だったと思う。後継はメナウ。

■メナウ 1935

戦績17戦7勝。シャンペンステークス、フューチュリティステークス、ケンタッキーダービー4着、プリークネスステークス3着。母系はドミノ系。後継はトムフール。

■トムフール 1949

戦績30戦21勝。フューチュリティステークス。クラシックは病気のため出走していません。4歳になって本格化したみたいです。無敗だったそうです。母の父はブルドッグ。後継はバックパサーとシリーシーズンだろうか。シリーシーズンはイギリスで走ったみたいです。英チャンピョンステークス、デューハーストステークス、セントジェームスパレスステークスなどに勝ちました。その産駒でデューハーストステークスに勝ったランチタイムはオーストラリアで種馬になりスニペッツを出しています。

■バックパサー 1963

31戦25勝。トラヴァーズステークス、シャンペンステークス、ホープフルステークス、メトロポリタンHなど。ダマスカスやドクターファーガーと走っています。かなりのスーパーホースだったようです。母系はマンノウォーです。ミスワキ、シーキングザゴールド、ウッドマン、プライベートアカウントの母の父。後継はバッカルー。シルバーバックからはシルバーチャームを出しています。シルバーチャームは、ケンタッキーダービー、プリークネスステークス、ドバイワールドカップに勝っています。日本に輸入されています。

■バッカルー 1975

戦績18戦5勝。ホイットニーハンデとドワイヤーステークスで2着。母系はハイペリオン。モンブルックやライトザフューズが種馬として現在も活躍している。

ニックスという言葉の意味なんですが、ウィキペディアなんかでは父系と母系の相性のいい配合を指すとかいありました。私は単に父系と母系の配合をさすものだとおもっていたので、辞書を調べてみたのですが見つけることが出来ませんでした。ただゲームとかでは配合としてニックスという言葉を使っているみたいです。私個人はそういったゲームをしないのでそこからの誤用ではありませんが、ちょっともう一度調べてみたいと思うので当分の間は今までどうり配合の意味で使っていきたいと思います。調べてみてあまりにも自分の使い方に違和感がある場合は使い方をかえるかもしれません。

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フェアウェイ 1925

戦績15戦12勝。英セントレジャー、英チャンピョンステークス2回、エクリプスステークス、プリンスオブウェールズステークス。フェアウェイとフェアトライアルで英2000ギニー馬を7頭も出している。ダービー馬はフェアウェイが1頭(ブルービーター、1939)しか出していないことを考えると短いところのほうが良かったのかもしれない。でもヘロド系もそうだったけれど2000ギニー血統ってつぶれるのかな。なんだかんだいってもダービー血統の方が優秀ということなんだろうか。ファラリスやデインヒルはスプリンターだが産駒はクラシックディスタンスで活躍している。スプリンターの血は必要でもスプリント血統になってはいけないということか。そういえばスプリント血統っていうのはあんまり聞いたことない。100年間ずーっとスプリント血統って存在してないね。母の父はチョーサー。ファロスは兄。後継はフェアトライアルとブルーピーターだろうか。ブルーピーターはダービー馬オーシャンスウェルを出したがそれほど広がらなかった。

■フェアトライアル 1932

戦績9戦7勝。エクリプスステークス3着。母の父サンインロー。後継はペティションとコートマーシャル。コートマーシャルは英2000ギニー、英チャンピョンステークスなどに勝った。しかしこの血統はそれほど広がってはいない。

■ペティション 1944

戦績12戦7勝。エクリプスステークス。母系ゲインズボロー。リーディングサイヤーになった。18戦17勝でロベルトが土をつけたブリガディアジェラードもこの血統。後継はペティンゴ。

■ペティンゴ 1965

戦績8戦6勝。サセックスステークス、セントジェームスパレスステークス、ミドルパークステークス。リーディングサイヤーになった。ダービー馬トロイも出した。後継はピットカーン。

■ピットカーン 1971

戦績13戦5勝。英2000ギニー、ミドルパークステーク、デューハーストステークスで2着、英チャンピョンステークス3着。日本に輸入された。カネクロシオなんかを出している。産駒のエラマナムーの活躍でリーディンサイヤーにもなった。エラマナムーはホワイトマズルの母の父。

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ファロス 1920

戦績、30戦14勝。英チャンピョンステークス、英ダービー2着。競走馬としては弟のフェアウェイのほうが優秀だった。そのためだろうけど、フェアウェイと入れ替わってフランスに渡ることになる。しかしその結果ネアルコが産まれることになった。ファロスはイギリスでもリーディングサイヤーになっていて、産駒のフランス産馬もイギリスのビッグレースで活躍する馬は多かった。恐らくこの頃にはイギリスとフランスの差はそれほどなかったのではないだろうか。というより逆に、テディ系やザテトラーク、ネアルコなどのフランス経由の血統の方が現在に大きな影響力を持っているといってもおかしくない。当時フランスで活躍していた血統はテディ、ラブレー、トウルビヨンなどだ。これらの血統は現在でも続いている。それをみても当時のフランスのレベルの高さは疑いようがない。もし今状況が良くないのならば、その理由は資本の問題だったり生産界の規模の問題だったりするのだろう。母の父はチョーサー。ダービー馬は1頭。1931年、カメロニアン。カメロニアンは2000ギニーにも勝っている。セントレジャー馬、フィルドウシも出した。後継はネアルコとファリスだろうか、フィスネーを通して天皇賞馬メジロムサシが出ている。

■ファリス 1936

戦績3戦3勝。仏ダービー(ジョッケクルブ賞)、パリ大賞典。種馬としては4度仏リーディングサイヤーになっている。仏ダービー馬で凱旋門賞にも勝ったアルダン(1941)からジュライカップを勝ったハードソース(1948)、英ダービー馬ハードリドン(1955)を通して日本ダービー馬ロングエース(1969)が出た。仏ダービー馬でグランクリテリウムにも勝っているハードツービート(ハードリドンの孫)もこの血統で輸入されている。他にはプリンスオブウェールズステークスに勝ったバーダル(1947)からもそれなりに広がっている。

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ファラリス 1913

戦績、24戦16勝。チャレンジSなど。2000ギニーでは着外だった。競争成績はやはり一流とはいえないのでしょう。ただ当時短距離路線が確立されていなかったので比較するのが難しい馬なのかもしれません(勝ち鞍は5F,6Fに集中しています)。それでも種馬になってからはすばらしい成績を残しています。ネアルコ系やミスタープロスペクター系などほとんどの馬がこの馬の子孫になっています。母系はスプリングフィールドで母の父がセインフォインです。ニックスでストックウェルの6×5です。ダービー馬は1頭。1925年のマンナ。マンナは2000ギニーにも勝っています。後継はファロス、フェアウェイ、シックル、ファラモンド。他にはマンナ系がそれなりに発展しています。マンナは2000ギニー馬のコロンボ(1931)を出しました。コロンボは2000ギニー馬ハッピーナイトを出しています。さらにコロンボ産駒のブリティッシュエンパイア(1937)からそれなりに広がっています。

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ポリメラス 1902

戦績、31戦11勝。英チャンピョンステークス、セントレジャー2着。5回もリーディングサイヤーになっています。ダービー馬は3頭。1915年ポマーン、1916年フィフィネラ(牝)、1921年ヒューモリスト。母系は母の父がハンプトン。ホエールボーンの9×7でニックスで重なっている。産駒のポリメリアン(1914)はプリークネスステークスを勝ったポリネシアンの母の父(ポリネシアンの子供にネイティクダンサーがいる)。ホエールボーンの9×7に関して前にドンカスターが5×6なのでその上塗りではないのかという事も書きましたが、とりあえず保留ということにしてあります。上塗り効果と依存型とは考え方としては紙一重のところがあるのでなかなか簡単にはどうとかこうとか言えない問題だなと後になって考えました。ただもし仮に上塗り効果があるとしてもさして大きなものではないだろうと思います。それとサンデーサイレンスの母の母にザテトラークが入っているのも上塗りと書きましたがそれもはたしてどうか。わざわざ上塗りとして説明する必要もないのかと思います。さらに入っていて影響力を持っていると考えればいいだけなのかもしれません。基本的にニックスで重なるというのはこの間も書きましたが、そのグループの後継を得るための資格なのではないのかと、そしてその資格者にグループを発展する力が与えられるのではないかと。そう考えるならあえて上塗り効果で覇権を説明する必要もないと思います。

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シリーン 1895

戦績、11戦9勝。アスコットゴールドカップ、ジョッキークラブステークス。クラシックレースには出走しなかったが一流の競争成績を残して種馬になった。初年度産駒の成績が思わしくなかったために低く評価されてしまい、結局はアルゼンチンに売られてしまう。しかしその後にリーディングサイヤーになり評価を覆すことになる。そしてちょうどその頃セントサイモンの没落が始まりそれと入れ替わるようにして覇権争いのトップに立ったのではないだろうか。しかし結果的に見ると、それにもかかわらずここから続くネアルコ系は無下に扱われていたような気がする。それは恐らくネアルコがイタリアの馬だったからに違いない。シリーンに至るまでもアイルランド血統だったことがイギリス人の主流血統の扱いの悪さに繋がっていたのではないだろうか。イギリス人から見たら競馬はイギリスのものというプライドがあったんだろう。それによる主流血統の流出はフランスだけでなくアメリカにまで広がり結局は覇権をアメリカに譲るということにまでなった。これは偏狭なナショナリズムが悪い結果を生んだひとつの例だろう。ミスタープロスペクターに対するアメリカ人の期待も同質のものであるような気がするけど。母系は母の父がアイソノミー。バードキャッチャーの6×5でニックスで重なっている。ダービー馬は4頭。1905年キケロ、1909年ミノル、1910年レンバーグ、1912年タガリー(牝)。シリーン産駒のキャプティヴェイションから日本に輸入されリーディングサイヤーになったライジングフレームが出ています。

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ボナヴィスタ 1889

戦績7戦3勝。英2000ギニー。母の父が2000ギニーとダービーを勝ったマカロニ。その父がスウィートミート。ザテトラークの母の父になっている。1897年にハンガリーに売られた。ハンガリーで5回リーディングサイヤーになった。主流血統なのに簡単に売られているけど、この頃はハンプトンやセントサイモンが強かったからだろう。3冠馬のフライングフォックスやシリーンまでも売られている。でも逆に考えるならそれによってフランスなんかの周りの国のレベルがかなり上がることになったのではないか。テディ系やザテトラーク、ネアルコなどの活躍も主流血統の流出があったからだろう。しかしその状況もシリーンがダービー馬を4頭出したことによって変わっていった。セントサイモンの力も衰え始めハンプトン系との一騎打ちに覇権争いはなっていく。そこからハイペリオン、ネアルコ、フェアウェイの三つ巴が1980年ぐらいまで続いてその後ネアルコ系のノーザンダンサーの時代になる。もちろんそれはあくまでイギリスでの話で実際は覇権はアメリカに移っていった。

修正しておきます ハイペリオンが力があったのは1960年ぐらいまでですね。子供ぐらいで急激に力をなくしています。それとハイペリオンの母系には4代続けてガロピンやセントサイモンが入っています。こう言うのも一種の依存型になるのかもしれません。

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ベンドア 1877

戦績、14戦10勝。英ダービー、英チャンピョンステークス、セントジェームスパレスステークス。後継は3冠馬のオーモンドと2000ギニー馬のボナヴィスタ。その他には3冠馬ガルティモア(1894)を出したケンダル(1883)、セントレジャー馬を出したマータゴン(1887)、ドンカスターカップを勝ったラディウム(1903)は英2000ギニー、英チャンピョンステークスを勝ったクラシマス(1913)を出したりしたがこれらの血統はそれほど広がらなかった。母系はパンタルーン、母の父はダービー馬トーマンバイ。オーモンドはテディ系として現在も続いている。父系としてはダマスカスがアメリカで後継を繋いでいる。母系としてはノーザンダンサー産駒やサンデーサイレンスに入っている。テディ系は後でまた書きます。

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ドンカスター 1870

戦績10戦4勝。英ダービー、セントレジャー2着。母系はオーランド。ホエールボーンの5×6でニックスで重なっている。オーストリアに輸出されている。種馬としてダービー馬は1頭。1880年ベンドア。主流血統のなかではドンカスターやベンドアはかなり苦戦していたように感じる。この頃はセントサイモンやハンプトンが強かったのもあるだろうが、ドンカスターやベンドア自身が必ずしも豊富に後継を残せていなかったように思う。それでもクラシックレース、特にダービーなんかではブレアソールやロードロナルドなどのストックウェル産駒やスプリングフィールド、セインフォインもダービー馬を出していて、全体としてはそれなりに勢力を張っていた。そういったのをみると、覇権争いというのはグループでやるもんなんだなと改めて思いました。スターリングやアイソノミーなんかがダービー馬をだしていたのもグループというくくりでは大きかったかもしれません。そしてそれらとニックスで重なっているというのが特徴になっていますね。特徴というよりは必然なんでしょうね。グループで覇権を取りに行くことを考えれば当たり前なんだね。ニックスで重なるというのはグループの後継としての資格なんだと思う。グループの発展に力を尽くしても主流として残ることの出来ない血統を、主流血統がきちんと拾い上げるもしくはそこに入りこんでくるということなんではないかと思います。

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ストックウェル 1849

戦績。20戦12勝。英2000ギニー、セントレジャー。種馬としての成績はセントサイモンと互角でよく比較される。長い間リーディングサイヤーになっている。産駒のドンカスターを通して主流血統に発展。ダービー馬は3頭出している。1864年ブレアソール、1866年ロードリヨン、1873年ドンカスター。セントレジャー馬は5頭、2000ギニー馬も4頭とクラシックレースに関してはセントサイモン以上なのではないだろうか。母系は母の父が英2000ギニー馬グレンコー、その父がスルタン。ラタプラン(全兄弟)、キングトムとは兄弟。ロードリヨンは3冠馬。ブレアソールは何度かリーディングサイヤーになっているが後継は続かなかった。セントレジャーを勝ったセントアルバンスを通してスプリングフィールド系は発展した。スプリングフィールド産駒のセインフォインはファラリスの母の父になている。

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スプリングフィールド 1873

19戦17勝。英チャンピョンステークス。母系はオーランド。セインフォインを出した。

セインフォイン 1887

ダービー馬。母系はロードクリフデン。ファラリスとハリーオンの母の父になった。ロックサンドを出した。

ロックサンド 1900

3冠馬。マンノウォーと日本に輸入されたダイオライトの母の父。他ではプリンシキロの母系になっている。ロックサンドはさらにトラセリーやフライアーロックを出してそれなりに発展している。

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ザバロー 1842

戦績9戦5勝。セントレジャーステークス。アイルランドで走った後イギリスへ。種馬としてはストックウェルとラタプランの兄弟を出した。ほんの短い間しかイギリスでは供用されずフランスへ渡った。フランスでもそれなりに成功した。母系はワクシーで母の父はエコノミスト。ニックスでワクシーの4×4。

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ラタプラン系 1850

ラタプランはキングトムとは兄弟。1861年のダービー馬ケトルドラムを出しています。ブリンクフーリー、ダービー馬を出したウィズダムを通してラタプラン系はそれなりに発展しました。ブリッジオブキャニーはアルゼンチンに輸出され孫には3冠馬のリコがいます。ドンカスターカップに勝ったアマディス産駒のぺリオンは日本に輸入されリーディングサイヤーになっています。ぺリオン産駒のヒデフシからはコロナを通してスターロッチが出ています。

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バードキャッチャー 1833

アイルランドの競走馬。イギリスやアイルランドで種牡馬生活を送った。セントレジャー馬のフォーアバラーは全弟。産駒のダービー馬は1頭。1852年、ダニエルオルーク。セントレジャー馬は2頭で、そのうちの1頭がストックウェルの父のザバロン。他にも多くのクラシック馬がいます。オックスフォードも後継として現在まで続いています。母系はウッドペッカー。

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サーヘラクレス(サーハーキュリーズ) 1826

戦績8戦7勝。セントレジャー3着。アイルランドで走ってからイギリスへ行った。産駒にダービー馬は1頭。1841年コロネーション。セントレジャー馬や2000ギニー馬も出しています。母系はマーキュリー。エクリプスの4×5でニックスで重なっている。後継はアイルランドで活躍したバードキャッチャーと弟でセントレジャー馬のフォーアバラー。

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フォーアバラー系 1841

フォーアバラーはアイルランド産で初めてのクラシック馬。イギリスで種馬になった後フランスへ渡った。リーミントンを出した。母系はウッドペッカー。

リーミントン 1853

イギリスで走った後アメリカへ渡りリーディングサイヤーになった。母系はウッドペッカーで母の父がパンタルーン。イロクォイズやエンクワイアラーを出した。

エンクワイアラー 1867

ドミノの母の父です。自身の母の父はレキシントン。

イロクォイズ 1878

英ダービー、セントレジャーなどにアメリカ産馬ではじめて勝った。母の父はオーストラリアン。

 

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ホエールボーン 1807

ダービー馬。名牝ペネロペの子供でフィスカーの兄。ダービー馬を2頭出す。1826年ラップドッグ、1831年スパニエル。母系はマッチェムで母の父はトランペーター。種馬としてはここからサーヘラクレスの主流血統、キャメルからはヒムヤー系、ハンプトン系へと繋がっている。その他にもウェイヴァリー系やディフェンス系が発展した。

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ウェイヴァリー系 1817

ウェイヴァリー系はセントレジャーやドンカスターカップに勝ったドンジョン(1835)からイアゴー(1843)を通してドンカスターカップを勝ってアメリカに渡ったボニースコットランド(1853)を出しています。アメリカではブランドル(1875)からケンタッキーダービーにも勝ちリーディングサイヤーにもなったベンブラッシュ(1893)が出ています。

ディフェンス系 1824

ディフェンスはデビュー戦のダービーで故障して種馬になっています。ゴールドカップ勝ちのジエンペラー(1841)はフランスに渡り仏2000ギニー、仏ダービーを勝ったモナルク(1852)を出しました。モナルクはフランス馬で英3冠馬になったグラディアトゥール(1862)を出しています。グラディアトゥールはパリ大賞典も勝ちました。

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ホエールボーン 1807

ダービー馬。名牝ペネロペの子供でフィスカーの兄。ダービー馬を2頭出す。1826年ラップドッグ、1831年スパニエル。母系はマッチェムで母の父はトランペーター。種馬としてはここからサーヘラクレスの主流血統、キャメルからはヒムヤー系、ハンプトン系へと繋がっている。その他にもウェイヴァリー系やディフェンス系が発展した。

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ウェイヴァリー系 1817

ウェイヴァリー系はセントレジャーやドンカスターカップに勝ったドンジョン(1835)からイアゴー(1843)を通してドンカスターカップを勝ってアメリカに渡ったボニースコットランド(1853)を出しています。アメリカではブランドル(1875)からケンタッキーダービーにも勝ちリーディングサイヤーにもなったベンブラッシュ(1893)が出ています。

ディフェンス系 1824

ディフェンスはデビュー戦のダービーで故障して種馬になっています。ゴールドカップ勝ちのジエンペラー(1841)はフランスに渡り仏2000ギニー、仏ダービーを勝ったモナルク(1852)を出しました。モナルクはフランス馬で英3冠馬になったグラディアトゥール(1862)を出しています。グラディアトゥールはパリ大賞典も勝ちました。

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ワクシー 1790

ダービー馬。リーディングサイヤー。4頭のダービー馬を出しています。1809年ポープ、1810年ホエールボーン、1814年ブラッチャー、1815年フィスカー。ホエールボーンとフィスカーは兄弟です。母のペネロペはジョッキークラブプレート、キングズプレートに勝ったスーパーフィリィだったようです。ワクシーの母の父はヘロドです。

フィスカー 1812

ダービー馬。2頭のセントレジャー馬を出しました。後継にエコノミストがいます。母系はトランペーターです。

エコノミスト 1825

ザバロンの母の父です。母系はヘロド系で母の父はセントレジャー馬です。アイルランドで種馬になりました。ハーカウェイを出しました。

ハーカウェイ 1834

アイルランド産です。グッドウッドカップ勝ち。バードキャッチャーと戦ったことがあるみたいです。キングトムを出しました。

キングトム 1851

グッドウッドカップ、英ダービー2着。ストックウェルは兄弟。セントサイモンの母の父。1870年ダービー馬のキングクラフトを出しました。他にも、1000ギニー、オークス、セントレジャーを勝ったハンナなど。トマホーク産駒でアメリカに渡ったシンデレラはフェアプレイの父のヘイスティングスとホーリーブルに繋がるプローディットを生みました。キングトムの母系はスルタンです。

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ポテイトーズ 1773

ジョッキークラブプレート勝ち。種馬としてダービー馬は3頭出しています。1793年ワクシー、1800年チャンピョン、1802年タイラント。チャンピョンはセントレジャーにも勝って初の2冠馬になっています。リーディングサイヤーになったパルチザンの母のパラソルも産駒にいます。母系はケイドです。ケイドはマッチェムの父親です。

主流血統の方を先に書きます。その後にキングファーガス、ハンプトン、ヒムヤー、スターリングと書いていきたいと思います。

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エクリプス3

ダーレーアラビアンからエクリプスまでとマーキュリー系を一応書いておきます。

ダーレーアラビアン 1700頃

戦績、未出走。シリアの遊牧民が生産したアラブ馬です。当時はオスマントルコの軍馬だったアラブ馬が最も優秀な馬だったようで、近代競馬が始まったイギリスではアラブ馬を種馬として輸入したようです。ダーレーアラビアンはそのうちの一頭でダーレー家に渡りました。6戦無敗で競走馬として優秀だったフライングチルダーズ、未出走だったが種馬として成功してエクリプスに繋げたバトレットチルダーズの兄弟を出しました。■フライングチルダーズ(1715)戦績はよくわからないようですが全勝だったようです。種馬としてもそれなりには成功したのではないでしょうか。リーディングサイアーになったブレイズやスナップを出したスニップなどが産駒にいます。☆ブレイズ(1733)リーディングサイアー。ヘロドの母の父。ここからはそれなりに広がっています。■スニップ(1736)母系はバイアリーターク。■スナップ(1750)何度かリーディングサイアーになっています。マッチェム系が全盛のころです。サーピーターティーズルやコンダクターの母の父。

バトレットチルダーズ 1716

戦績、未出走。持病を持っていた為に競争成績を残せなかったようです。兄がスーパーホースだったので種馬になりました。兄よりも供用地に恵まれたようです。スクワートを出しました。

スクワート 1732

マークスを出しました。いくつかの競馬場で勝ち星を上げました。この頃はまだ統一した機関がなかったようです。いつ頃できたのか詳しく知りませんが、ジョッキークラブ(長い間業務を統括していた組織)が周りを吸収する形でクラシックレースが始まる頃には統一機関の役割を果たしていたようです。1727年からは競争成績がレーシングカレンダーとして残されるようになっていましたが、それをジョッキークラブは引継ぎ、さらにサラブレッドの血統書であるジェネラルスタッドブックを公刊しました。

マークス 1750

戦績6戦3勝。ジョッキークラブプレートで強豪に勝った。エクリプスを出しました。

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マーキュリー 1778

エクリプス産駒です。ゴハンナを出しました。競争馬としては初代ダービー馬のダイオメドに勝ったことがあるそうです。ダイオメドはヘロドの孫になりますが、父親のフロリゼルの人気がなかったためかアメリカに売られてしまいます。しかしそこから発展してレキシントンを出すことになります。

ゴハンナ 1790

ダービーでワクシーの2着だったそうです。サーヘラクレスの母の父になったワンダラー、リーディングサイヤーになったイレクション、それとゴランパスを出しました。

ゴランパス 1802

種馬としてセントレジャー馬を出しています。キャトンを出しています。

キャトン 1809

ドンカスターCに勝ちました。ザフライングダッチマンの母の父となったサンドベックやロイヤルオークを出しました。

ロイヤルオーク 1823

フランスで種馬として大成功しています。イギリスにスレインを残しています。

スレイン 1833

ダービー馬やオークス馬を出しています。リーディングサイヤーにもなりました

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エクリプス2

エクリプス系の特徴は二つに分かれてニックスで重なることです。エクリプス自身からはポテイトーズ、キングファーガス、マーキュリーを後継として生み出しています。マーキュリーはそのうち消えてしまいますが、ロイヤルオーク産駒のスレインぐらいまで活躍していたようです。スレインはリーディングサイヤーになっています。それとジョーアンドリューズの血統がドンカスターCを勝ったタイラントぐらいまで続いています。このなかで主流血統のポテイトーズとニックスで重なっているのはマーキュリーです。サーヘラクレスの母系になっています。一応主流血統の母系を書いておきます。

エクリプス 1764        ゴドルフィンアラビアン(レギュラスが母の父)

ポテイトーズ 1773      ゴドルフィンアラビアン(ケイドが母の父)

ワクシー 1790        ヘロドが母の父

ホエールボーン 1807    マッチェム(トランペーターが母の父)

サーヘラクレス 1826    エクリプスの4×5(マーキュリー)

バードキャッチャー 1833  ヘロド(ウッドペッカー)

ザバロー 1842        ワクシーの4×4(フィスカー)

ストックウェル 1849     ヘロド(スルタン)

ドンカスター 1870      ホエールボーンの5×6(キャメル)

ベンドア 1877        ヘロド(パンタルーン)

ボナヴィスタ 1889      ヘロド(スウィートミート)

シリーン 1895        バードキャッチャーの6×5(スターリング)

ポリメラス 1902       ホエールボーンの9×7(ハンプトンが母の父)

ファラリス 1913       ストックウェルの6×5(スプリングフィールド)

ニックスで重なっているのは大体2回に1回ぐらいだと思います。ポリメラスの9×7が効いているかどうかはわかりません。とりあえず保留にしておきます。その場合、2回連続してニックスで重なることぐらいは問題(依存型では)ないということだと思います。ヘロド系も連続して母系に入っているところがありますが、ニックスで重なるところと交互に入っていることが多いです。交互に入っているのは依存型を避けるためのものだと私は考えています。しかしここにキングファーガスが入っていないのは不思議ですね。ファロスの母系にセントサイモンが入るまで入っていません。でも逆に入っていなかったからこそ違う意味での効果があるのかもしれませんね。テディ系なんかもそうなのかもしれません。ノーザンダンサー系やサンデーサイレンスの母系での活躍には理由があるのかもしれません。想像するならば、主流血統は別血統の血を必要としているからなのか、もしくは、なにかを呼び起こしてしまうような力があるからなのか、その辺でしょうか。

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エクリプス 1976

戦績18戦18勝。諸説あり。当時はヒートレースやマッチレースの一対一の対決が主流だったようです。しかしエクリプスが種馬になった頃から、セントレジャー(1776年)、オークス(1779年)、ダービー(1780年)などのクラシックレースが行われるようになりました。それは王族が主催するステークスレースが発展したもののようです。エクリプス自身は3頭のダービー馬を出してます。ハイフライヤーもダービー馬は3頭だったので一度もリーディングサイヤーになってない割にはかなり多くのダービー馬を出していると思います。それはエクリプスだけではなくて、エクリプス系全体がダービー血統だったためのようです。19世紀前半までリーディングサイヤーというとかなりヘロド系が強かったので意外な感じがしますが、圧倒的にヘロド系が強かったわけではなかったかもしれません。ヘロド系は2000ギニーや1000ギニーで強かったのでずっとリーディングサイヤーになっていたんでしょうね。もちろんダービー馬やセントレジャー馬を多く出してはいますけど、それは初期の頃に偏っているような気がします。母系は母の父の父がゴドルフィンアラビアンで母の父がレギュラスです。レギュラスは何度もリーディングサイヤーになった馬です。しかしゴドルフィンアラビアンはケイドからマッチェムのラインは残りましたがレギュラスのラインはすぐに消えました。エクリプスからはポテイトーズ、キングファーガス、マーキュリーが後継として広がりました。そのなかでもポテイトーズとキングファーガスは今でも続いています。ポテイトーズは主流血統となりほとんどの馬がこの馬の子孫になりました。

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日本の血統

リーディングサイヤー 1位 2位 3位 2yo BMS
2006年 平成18年 サンデーサイレンス 父 フジキセキ ブライアンズタイム アグネスタキオン サンデーサイレンス
2005年 平成17年 サンデーサイレンス ブライアンズタイム 父 フジキセキ サンデーサイレンス ノーザンテースト
2004年 平成16年 サンデーサイレンス 父 ダンスインザダーク ブライアンズタイム サンデーサイレンス ノーザンテースト
2003年 平成15年 サンデーサイレンス ブライアンズタイム 父 ダンスインザダーク サンデーサイレンス ノーザンテースト
2002年 平成14年 サンデーサイレンス トニービン ブライアンズタイム サンデーサイレンス ノーザンテースト
2001年 平成13年 サンデーサイレンス トニービン ブライアンズタイム サンデーサイレンス ノーザンテースト
2000年 平成12年 サンデーサイレンス トニービン ブライアンズタイム サンデーサイレンス ノーザンテースト
1999年 平成11年 サンデーサイレンス トニービン ブライアンズタイム サンデーサイレンス ノーザンテースト
1998年 平成10年 サンデーサイレンス トニービン ブライアンズタイム サンデーサイレンス ノーザンテースト
1997年 平成9年 サンデーサイレンス ブライアンズタイム トニービン サンデーサイレンス ノーザンテースト
1996年 平成8年 サンデーサイレンス ブライアンズタイム トニービン ブライアンズタイム ノーザンテースト
1995年 平成7年 サンデーサイレンス ノーザンテースト ブライアンズタイム サンデーサイレンス ノーザンテースト
1994年 平成6年 トニービン リアルシャダイ ノーザンテースト サンデーサイレンス ノーザンテースト
1993年 平成5年 リアルシャダイ トニービン ノーザンテースト キンググローリアス ノーザンテースト
1992年 平成4年 ノーザンテースト リアルシャダイ 父 アンバーシャダイ リアルシャダイ ノーザンテースト
1991年 平成3年 ノーザンテースト 父 トウショウボーイ モガミ ノーザンテースト ノーザンテースト
1990年 平成2年 ノーザンテースト 父 トウショウボーイ ミルジョージ ノーザンテースト ノーザンテースト
1989年 平成元年 ノーザンテースト ミルジョージ モガミ ノーザンテースト ファバージ
1988年 昭和63年 ノーザンテースト ブレイヴェストローマン マルゼンスキー ノーザンテースト ネヴァービート
1987年 昭和62年 ノーザンテースト リィフォー 父 トウショウボーイ マルゼンスキー パーソロン
1986年 昭和61年 ノーザンテースト リィフォー 父 アローエクスプレス ノーザンテースト ネヴァービート
1985年 昭和60年 ノーザンテースト パーソロン 父 アローエクスプレス ノーザンテースト チャイナロック
1984年 昭和59年 ノーザンテースト パーソロン 父 アローエクスプレス ノーザンテースト ネヴァービート
1983年 昭和58年 ノーザンテースト 父 アローエクスプレス 父 トウショウボーイ ダンサーズイメージ チャイナロック
1982年 昭和57年 ノーザンテースト ファバージ テスコボーイ 父 トウショウボーイ  
1981年 昭和56年 テスコボーイ 父 アローエクスプレス ノーザンテースト 父 アローエクスプレス  
1980年 昭和55年 テスコボーイ 父 アローエクスプレス ミンスキー トライバルチーフ  
1979年 昭和54年 テスコボーイ パーソロン ファバージ トライバルチーフ  
1978年 昭和53年 テスコボーイ パーソロン ネヴァービート ファバージ  
1977年 昭和52年 ネヴァービート テスコボーイ ファバージ テスコボーイ  
1976年 昭和51年 パーソロン テスコボーイ ネヴァービート パーソロン  
1975年 昭和50年 ネヴァービート チャイナロック テスコボーイ フロリバンダ  
1974年 昭和49年 テスコボーイ ネヴァービート チャイナロック テスコボーイ  
1973年 昭和48年 チャイナロック ネヴァービート パーソロン ミンシオ  
1972年 昭和47年 ネヴァービート チャイナロック パーソロン ミンシオ  
1971年 昭和46年 パーソロン ガーサント ネヴァービート パーソロン  
1970年 昭和45年 ネヴァービート ヒンドスタン ガーサント サウンドトラック  
1969年 昭和44年 ガーサント ヒンドスタン チャイナロック ムーティエ  
1968年 昭和43年 ヒンドスタン ガーサント チャイナロック パーソロン  
1967年 昭和42年 ヒンドスタン ガーサント アポッスル パーソロン  
1966年 昭和41年 ソロナウェー ヒンドスタン モンタヴァル ガーサント  
1965年 昭和40年 ヒンドスタン ソロナウェー 父 トサミドリ モンタヴァル  
1964年 昭和39年 ヒンドスタン ソロナウェー パールダイヴァー    
1963年 昭和38年 ヒンドスタン ライジングフレーム ゲイタイム    
1962年 昭和37年 ヒンドスタン ライジングフレーム 父 トサミドリ    
1961年 昭和36年 ヒンドスタン ライジングフレーム ハロウエー    
1960年 昭和35年 ライジングフレーム ハロウエー 父 トサミドリ    
1959年 昭和34年 ライジングフレーム 父 トサミドリ ゲイタイム    
1958年 昭和33年 ライジングフレーム 父 トサミドリ 父 ハタカゼ    
1957年 昭和32年 父 クモハタ ライジングフレーム 父 トシヒロ    
1956年 昭和31年 父 クモハタ 父 トシヒロ プリメロ    
1955年 昭和30年 父 クモハタ プリメロ 父 トシヒロ    
1954年 昭和29年 父 クモハタ 父 ミナミホマレ プリメロ    
1953年 昭和28年 父 クモハタ セフト 父 ミナミホマレ    
1952年 昭和27年 父 クモハタ セフト 父 月友    
1951年 昭和26年 セフト 父 クモハタ 父 月友    
1950年 昭和25年 セフト 父 月友 父 トキノチカラ    
1949年 昭和24年 セフト プリメロ 父 クモハタ    
1948年 昭和23年 セフト ダイオライト 父 トキノチカラ    
1947年 昭和22年 セフト 父 月友 ダイオライト    
1946年 昭和21年 ダイオライト 父 カブトヤマ 父 セントライト    
1945年 昭和20年 第二次世界大戦のため競馬開催停止(能力検定競走を施行)
1944年 昭和19年
1943年 昭和18年 ダイオライト ステーツマン プリメロ    
1942年 昭和17年 ダイオライト ミンドアー 父 カブトヤマ    
1941年 昭和16年 ダイオライト トウルヌソル ミンドアー    
1940年 昭和15年 トウルヌソル シアンモア 父 ハクリュウ    
1939年 昭和14年 トウルヌソル シアンモア 父 ハクリュウ    
1938年 昭和13年 トウルヌソル シアンモア アスフォード    
1937年 昭和12年 トウルヌソル シアンモア クラックマンナン    
1936年 昭和11年 トウルヌソル クラックマンナン ミンドアー    
1935年 昭和10年 トウルヌソル シアンモア クラックマンナン    
1934年 昭和9年 シアンモア トウルヌソル クラックマンナン    
1933年 昭和8年 クラックマンナン シアンモア トウルヌソル    
1932年 昭和7年 チャペルプラムプトン ペリオン トウルヌソル    
1931年 昭和6年 チャペルプラムプトン ペリオン トリニチースクエーア    
1930年 昭和5年 チャペルプラムプトン ペリオン イボア    
1929年 昭和4年 イボア チャペルプラムプトン ガロン    
1928年 昭和3年 イボア チャペルプラムプトン ガロン    
1927年 昭和2年 イボア チャペルプラムプトン ガロン    
1926年 昭和元年 イボア ダイヤモンドウエッディング チャペルプラムプトン    
1925年 大正14年 イボア ダイヤモンドウエッディング ガロン    
1924年 大正13年 イボア ダイヤモンドウエッディング ガロン  

ちょっとよそからかっぱらってきたので心苦しい

イボア  父系はニューミンスター、母系はジエンペラー。日本で最初のリーディングサイヤー。

チャペルプラムプトン  父系はウエストオーストラリアン。父の父はハリーオンに続くマルコ。

トウルヌソル  父はゲインズボロー、母系はセントサイモン。プリンスオブウェールズSの勝ち馬で初期の日本競馬界にとってはかなり良質な種馬だったんではないだろうか。

シアンモア  父系はサンドリッジ、母系はオーモンド。英ダービー3着。日本の母系一族といっていいシラオキやガーネットの母系に入っている。今の時代にもこの血を持つ馬は多く活躍している。

ダイオライト  父系はオーモンド、母系はスプリングフィールド。英2000ギニー馬、英ダービー3着。これもシラオキの母系に入っている。3冠馬セントライトを出した。

プリメロ  父系はブランドフォード、母系はセントサイモン。愛ダービー、セントレジャー馬。シラオキの父、ガーネットの父の父。

セフト  父系ザテトラーク、母系はベンドオア。英2000ギニー2着、エクリプスステークス2着。

クモハタ  父はトウルヌソル、母系はベンブラッシュ。ダービー馬。父内国産では唯一のリーディングサイアー。

ライジングフレーム  父系はシリーン、母の父はネアルコ。セントジェームズパレス2着。

ヒンドスタン  父はボワルセル、母の父はソラリオ。愛ダービー馬。シンザンを出した。

パーソロン  父系はマイバブ、母系はファロス。愛ナショナルステークス。シンボリルドルフを出した。

ネヴァービート  父は英ダービー馬のネヴァーセイダイ、母系はバーラム。

テスコボーイ  父はプリンスリーギフト、母の父はハイペリオン。クインアンS勝ち、クインエリザベス2世3着、英チャンピョンS3着、サセックスS3着。サクラユタカオー、サクラバクシンオーのラインは現在も活躍している。

ノーザンテーストとサンデーサイレンスは以前に書いたのでそちらを参考にしてください。

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日本の牝系

フロリースカップ

この血統にはシアンモア、ダイオライト、プリメロなどが入っています。ダービー2着馬のシラオキ、天皇賞と有馬記念に勝ったガーネットを通して今も活躍馬を多く出しています。シラオキはスペシャルウィークやウォッカ、ガーネットはメイショウサムソンなどを出しています。個人的にはこの牝系一族はさらに広がっていくと考えています。古い時代からの日本の血統がほんとにうまく凝縮されているのが魅力です。シアンモア、ダイオライトなどはリーディングサイアーになったといっても日本にくるぐらいだから超一流というわけではありませんが、そこそこの活躍をした馬であることは間違いありません。考えようによっては今でも日本はマイナー血統で競馬をしているといわれてもおかしくありません。マイナー血統の活躍馬の寄せ集めでうまくやってきたのが日本の競馬なのかもしれません。それとフロリースカップの娘のダイヨンフロリースカップはニックスでセントサイモンの3×3です。

スターロッチ

ヒデフシ、コロナ、カミヤマトからはミホノブルボンがでている。スターロッチはコロナの娘。父系にはザバロンから続くぺリオン、父親がマンノウォーのツキトモ、父親がフェアウェイのハロウェイなんかが入っているがこれらは競走馬としてはたいしたことがない馬ばかりで活躍馬が出ているのが不思議な気もする。スターロッチ自身はオークスと有馬記念を勝った優秀な競走馬でもあった。サクラユタカオー、ウイニングチケット、ロイヤルタッチ、カリスタグローリなどがこの一族から出ている。

オーグメント

メジロマックイーンやショウナンカンプ、ショウナンタキオンを出した血統です。シアンモア、プリメロ、ツキトモ、セフト、ダイオライトなんかが入っています。血統的にはかなり魅力を感じますがフロリースカップには及んでいないようです。

フラストレート

ここからはトロットサンダー、ウメノファイバー、ヤマカツスズランが出てます。ピカレスコート、、サンライズシャークなんかも重賞を勝っています。

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ヨーロッパの主要レース

イギリス

古馬

コロネーションカップ   芝12F 6月

プリンスオブウェールズS   芝10F 6月

エクリプスS   芝10F 7月

キングジョージ6世&クイーンエリザベスS 芝12F 7月 英ダービー、凱旋門賞と欧州3冠

英インターナショナル   芝10F88y 8月 ゼンノロブロイが2着になりました

英チャンピョンS   芝10F 10月

短距離

ジュライカップ   芝6F 7月  スプリント3冠  アグネスワールド優勝

サセックスステークス   芝8F 8月 最も伝統のアルマイル戦

ナンソープS   芝5F 8月  スプリント3冠

スプリントカップ   芝6F 9月  スプリント3冠

クイーンエリザベス2世S   芝8F 9月 

3歳戦

英2000ギニー、ダービー、セントレジャーが3冠レースだが、2冠馬がセントレジャーに行くことはほとんどない。セントジェイムスパレスには各国の2000ギニー馬が集まる。

2歳戦

ミドルパークS   芝6F 10月  このレースの勝ち馬には有名な馬が多い

デューハ―ストS   芝7F 10月  2歳馬最強決定戦

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フランス

古馬

ガネー賞   芝2100M 4月

イスパーン賞   芝1850M 5月  エルコンドルパサー2着

サンクルー大賞   芝12F 6月  エルコンドパサー優勝

凱旋門賞   芝12F 10月  

短距離

モーリストゲスト賞   芝1300M 8月  シーキングザパール優勝

ジャックルマロワ賞   芝8F 8月  タイキシャトル優勝

ムーランドロンシャン賞   芝8F 9月  ノーザンテースト、ローエングリーン2着  

アベイドロンシャン賞   芝5F 10月  アグネスワールド優勝

フォレ賞   芝7F 10月  ノーザンテースト優勝

3歳戦

プールデセデプーランは仏2000ギニー、ジョケクルブ賞はダービー。その他にネアルコとボワルセルが戦ったパリ大賞典。

2歳戦

モルニ賞   芝6F 8月  

仏グランクリテリウム    芝7F 10月  仏2歳最強馬決定戦

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アイルランド

愛チャンピョンステークス   芝10F 9月

愛ナショナルステークス   芝7F 9月  2歳最強馬決定戦

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その他の国

イタリア共和国大統領賞、ミラノ大賞、イタリアジョッキーズクラブ大賞はイタリア。バーデン大賞はドイツ。

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アメリカの主要レース

ブリータズカップ クラシック ダートチャンピョン決定戦。ダート10F

         ジュベナイル 2歳チャンピョン決定戦。ダート8,5F

      他に、ターフ 芝12F、マイル 芝8F、スプリント ダート6F、デ  ィスタフ 牝ダート9F、フィリィ&メアターフ 牝芝10F、ジュベナイルフィリーズ 牝ダート8,5F。

ドンH   ここを使ってドバイへ行く馬がいます ダート9F フロリダ 2月

サンタアニタH  冬季の大一番 ダート 10F 西海岸 3月

ハリウッドゴールドC  ダート10F 西海岸 7月

ホイットニーH  ダート9F 東海岸 8月

ウッドワードS  ダート9F 東海岸 9月

ジョッキーズクラブゴールドC  ダート10F 東海岸 9月

短距離路線  

格付けは全体的に最近G1になったレースが多い。そのなかでメトロポリタンHだけはグレード制が導入された1973年からG1。

メトロポリタンH  ダート8F 東海岸 5月

ヴォスバーグS  ダート6F 東海岸 9月 BCスプリントの前哨戦 

エインシェントタイトルBCH ダート6F 西海岸 10月 BCスプリントの前哨戦

クラシック・3歳戦 

フロリダダービー、ブルーグラスS、ウッドメモリアルSはケンタッキーダービーの前哨戦。ケンタッキーダービー、プリークネスステークス、ベルモントステークスが3冠レース。3冠レース以前から存在するトラヴァーズSも格が高い。ハスケル招待ハンデはトラヴァーズSの前哨戦。

2歳戦

ホープフルステークス   ダート8F 東海岸

シャンペンステークス   ダート8,5F 東海岸 10月 BCジュベナイルの前哨戦

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ザテトラーク 1911

戦績7戦7勝。英2000ギニーを前に故障、引退。父親のロワエロドはステイヤーだったがザテトラークはスプリンターだった。恐らく現代競馬のスピードの部分をになっているのはこの馬だろう。分身のような娘のマムタズマハルを通してネアルコ系、ミスタープロスペクターの母系に深く入りこんでいる。個人的にはヘロド系最後の刺客と考えています。エクリプス系にまさっていたヘロド系が父系として残る道を断たれた時に、最後の力を振り絞って送り出されたのではないだろうか。ネアルコ系やミスタープロスペクターの繁栄はエクリプス系とヘロド系が最後に握手を交わしたかのようですらある。それだけヘロド系には力があったのだろう。母系はボナビスタ。

マムタズマハル。戦績10戦7勝。英1000ギニー2着。勝ち星はすべて1200m以下のスーパーフィリィだった。直仔に重賞勝ちは一頭しかいなかったが、マムタズビガムやマーマハルを通してその血は世界中に広がっている。マーマハルからはマームード、かなり下りますがタニノギムレットもいます。

マームード。フランス産。11戦4勝。英ダービー馬。7歳までイギリスで供用されその後アメリカへ。アルマームード(牝)を通してその血を広げた。ノーザンダンサーやヘイローはアルマームードの孫。アルマームードはザテトラークの4×5のインブリードをもっている。
 

Mumtaz Mahal マムタズマハル 牝
| Mah Mahal マーマハル 牝
| | Mahmoud  マームード 牡
| Mumtaz Begum マムタズビガム 牝
| | Sun Princess サンプリセス 牝
| | | Royal Charger  ロイヤルチャージャー 牡
| | Nasrulla  ナスルーラ 牡

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マキャベリアン 1987

戦績7戦4勝。モルニ賞、サラマンドル賞、英2000ギニー2着。ドバイワールドカップを勝ったストリートクライがケンタッキーダービー馬ストリートセンスを出した。ヨーロッパでG1馬を多く出しているようだ。しかしどうだろう。これから広がる血統だろうか。アメリカのリーディングの上位にもストリートクライしかいない。もし広がるとしたらここからか。まだ種馬になったばかりなのにダービー馬出しているから可能性はあるだろう。母系はヘイロー。コスマーとナタルマが入っているのでザテトラークの影響が強い血統ですね。ミスタープロスペクターも母の父、母の母にザテトラークは入っている。レイズアネイティヴまではザテトラークは入っていなかったのでミスタープロスペクターをあそこまでにしたのはザテトラークなのかもしれない。ちなみにアリダー、イクスクルシヴネイテイヴ、マジェスティックプリンスといったレイズアネイティヴ産駒の優良種牡馬にもザテトラークは入っている。ナスルーラとロイヤルチャージャーに入っているザテトラークはマムタズハマル、マムタズビガムから。この2頭はヨーロッパ産でアメリカには種馬として輸入されている。ノーザンダンサーに入っているのはアメリカで広がったマームードからアルマームードを通して。ミスタープロスペクターの母系はナスルーラ。さらにステファンザグレートから。

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フォーティナイナー 1986

戦績19戦11勝。フューチュリティステークス、シャンペンステークス、トラヴァーズステークス、ハスケル招待ハンデ、ケンタッキーダービー2着。種馬として期待されたが当初さほどの成績を残せなかった。そのために日本に輸入されたのだが、その直後から産駒が走り始めるというなんとも日本に都合のいい事態となった。しかし日本産馬の活躍はたいしたことがなく、後継として期待できそうなのはユートピアとマイネルセレクトぐらいだろうか。ユートピアはアメリカで種馬になると思うけど、母系がノーザンテーストなのでひそかに期待しています。ノーザンテーストの力は思った以上です。サッカーボーイやサクラバクシンオーなどは3強時代以前のマイナー血統であるにもかかわらず、レベルのあがった日本で今でも十分に通用しています。サンデーサイレンスの母系としてはなかなか活躍できませんでしたが、レベルの低い日本産馬であったことが恐らく原因でしょう。それでも最近は活躍馬を出しています。血統の底力で何とか対応したのではないかと思います。アメリカでユートピア産駒が走るようだったらノーザンテーストをもっと評価してもいいと思います。長年リーディングサイヤーでありながらたいした後継を残してはいませんが、日本のような国で種馬になってしまえば埋もれてしまうしかないのでしょう。アルゼンチンに売られたシリーンの産駒が今残っているわけではありません。レベルの低いところに売られてしまえばそこで埋もれてしまうのは当然なのだと思います。ノーザンダンサーの母系はテディ系なので質の高さを私は疑いません。フォーティーナイナーのアメリカ産駒には種馬として成功したエンドスウィープやディストーテッドユーモアがいます。エンドスウィ-プは日本で供用されアドマイヤムーン、ラインクラフト、輸入したスイープトウショウなどを出しました。ディストーテッドユーモアはアメリカのリーディング上位の常連です。2冠馬ファニーサイドを出しました。G1馬も多数いてこれからも活躍馬を出しそうです。

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ファピアノ 1977

戦績17戦10勝。メトロポリタンH。ケンタッキーダービー、BCクラシックを勝ったアンブライドルドからアンブライドルズソングへと後継が広がっている。ミスタープロスペクターのなかでもかなり良質といえる。クワイエットアメリカンから2冠馬リアルクワイエットへのラインも期待できる。今ミスタープロスペクターは明らかに発展している。リーディングの上位を独占する段階に入っているようにも見える。それにセントサイモンに比べれば後継ラインはしっかりしていると思う。しかし私見では現在依存型の9から10なので急激な衰退もしくは徐々に衰退する可能性が高いと予想します。もちろんその理由は二股に分かれてニックスで重なるというのが主流血統の特徴であり、それがミスタープロスペクターには見られないからです。少なくても今までの2回の覇権争いはそういった理由で決まっていると思います。もちろんパターンを外れるということが全くないとはいいきれませんが少ない確率の話はしてもしょうがありません。母系はドクターファーガーです。ドクターファーガーは年度代表馬やリーディングサイヤーになった名馬です。ダマスカスとも互角の戦いをしています。ヒムヤーのニックスで8×8です。8は効くか効かないかわからないといっていたのでこういうのを見ると考えなくてはいけないですね。父系はプルーディットです。母系の方はドミノです。クワイアットアメリカンはドクターファーガーの2×3のインブリードをもっています。

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シーキンザゴールド 1985

戦績15戦8勝。ドワイヤースステークス、スーパーダービー,BCクラシック2着。産駒はスプリンターやマイラーが多い。ドバイミレニアム(ドバイワールドカップ、ジャックルマロワ賞、クイーンエリザベス2世ステークス)やシーキンザパールはヨーロッパのGIを勝っている。日本で活躍した産駒にはスプリンターズステークスを勝ったマイネルラヴ,NHKマイルカップ、モーリスドゲスト賞を勝ったシーキンザパール、南部杯を勝ったゴールドティアラなど。アメリカではムタクディムが種馬として成功している。牝馬のG1馬も多数いて、ジャジルやボブアンドジョンも種牡馬入りすることになっている。母系はメナウ。この血統が広がるかどうかはわからない。これから種馬になる馬次第ではないだろうか。しかしミスタープロスペクターの後継馬のようになるのは難しいような気がする。最近アメリカではだんだんと後継がはっきりしてきた。ノーザンダンサーはストームキャットが、ナスルーラではシアトルスルーが目立って上位にいる。もちろんミスタープロスペクターも上位にたくさんいるのだが後継に関しては乱立のような状態。それ以外ではヘイルトゥリーズンもそこそこがんばっている。しかし後継として期待されたセイントリアムやバルバロが死んでしまったのでこれからどうなるかはわからない

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ゴーンウエスト 1984

戦績17戦6勝。ドワイヤーステークス。イルーシヴクウォリティは2冠馬スマーティジョーンズを出した。BCスプリント2着のミスターグリーリーやフューチュリティステークス、シャンペンステークスを勝ったグランドスラムも米リーディングの上位にいる。他には英2000ギニー馬ザフォニック、その弟ザミンダールもG1馬をだしている。母系はセクレタリアト。同じ母の父がセクレタリアトの馬はストームキャット、エーピーインディ、チーフズクラウンなど。

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キングマンボ 1990

戦績13戦5勝。仏2000ギニー、セントジェームスパレスステークス、ムーランドロンシャン賞。芝での活躍馬が多いので、世界中どこにでも血が広がっていきそうだ。GI馬の数も多いし質も高いような気がする。日本ではエルコンドルパサー、キングカメハメハ、アルカセットが種馬になっている。母系はヌレイエフ。この血統はファラリスと結びつく以外の選択肢がないので、どうしても依存型と判断するしかない。キングマンボでファラリスから7でセントサイモンはエクリプスから9になる。ミスタープロスペクターはネアルコからそれほど離れていないのでまだまだ発展しそうだが、セントサイモン系は10を超えて突然力をなくしているのでそれがひとつの目安になるのではないだろうか。産駒は種馬としても優秀で英2000ギニー馬キングズベストやベルモントステークス、トラヴァーズステークスを勝ったレモンドロップキッドなどがGI馬をだしている。

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ウッドマン 1983

戦績5戦3勝。G3を2勝。種馬として成功した。日本にはティンバーカントリーやヘクタープロテクターが種牡馬として輸入されている。母系はメナウ。血統表でも結構見かけるので、母系として活躍するぐらいの力はあるんじゃないだろうか。ティンバーカントリーやヘクタープロテクターから広がる可能性もあるが日本にいては難しいだろう。日本の産駒にヒシアケボノがいるが種馬としては振るわなかった。

ティンバーカントリー。戦績12戦5勝。プリークネスステークス、ブリーターズカップジュヴェナイル、シャンペンステークス。産駒にアドマイヤドンやオーストラリアダービーを勝ったエレメイン、米G1馬バレットなど。

ヘクタープロテクター。12戦9勝。仏2000ギニー、ジャックルマロワ賞、モルニ賞、サラマンドル賞、仏グランクリテリウム。海外G1馬も何頭かいる。

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アフリート 1984

戦績15戦7勝。ジェロームハンデキャップ、ブリーターズカップスプリント3着。アメリカで種牡馬入り後、日本に輸入された。日本でも活躍馬を出しているが、アメリカに残してきたノーザンアフリートが二冠馬アフリートアレックスを出した。母系はメナウ。しかしどれを見てもミスタープロスペクター系はファラリスと重なるしかない。ノーザンアフリートはノーザンダンサー、アフリートアレックスはヘイルトゥリーズン。これはもうミスタープロスペクターの運命だ。ファラリス以外に重なる血統がほとんど存在しない。リボー、プリンシキロ、ダマスカス、ドミノ、マンノウォー、あとはアリダーか。どれをとってもマイナー血統で、これでは母系に入るしかないだろう。しかしネアルコ系にとっては便利な存在だ。間にミスタープロスペクターをはさめば依存型を避けることができる。ニックスで重なることの多い主流血統は間によくヘロド系をはさんでいた。同じような使い方ができるだろう。日本での活躍馬には桜花賞を勝ったプリモディーネ、JBCスプリントを勝って種牡馬入りした、スターリングローズ、重賞勝ちしたゴールデンジャックなど。

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ミスタープロスペクター 1970

戦績14戦7勝。トラックレコードは2度出したが、重賞は未勝利。種馬として成功して、供用地もフロリダからケンタッキーのクレイボーンファームに移った。1987年、88年と米リーディングサイヤーに輝く。母系がナスルーラでニックスで重なっている。ファラリスの6×6。産駒の活躍種牡馬の母系にはメナウとネアルコが多い。メナウはアフリート、ウッドマン、シーキンザゴールド、ミスワキ。ネアルコ系はキングマンボ、ゴーンウェスト、マキャベリアン、スマートストライクなど多数。ファピアノはヒムヤー。フォーティーナイナーはリボー。しかしこの血統はファラリスと重なる運命にあるとしか言いようがない。私の分類では依存型になるので役割としてはセントサイモンのようになるのではないだろうか。もしアリダーがもっと大きかったらネアルコといい勝負だったかもしれない。それとメナウ系とは7×6ぐらいだから、ニックスの重なりは7ぐらいまでは効くのではないだろうか。日本ではフォーティーナイナー、アフリート、ティンバーカントリーなどが輸入されている。それにキングマンボ系の、エルコンドルパサー、キングカメハメハ、アルカセットなどの産駒がこれから出てきます。アドマイヤムーンも日本で種馬になることに決まりました。ネアルコ系はどうしても重なりやすいのでミスタープロスペクターの血を間にはさむ必要があります。そういった意味ではこれからはより重宝しなくてはいけない血統だと思います。日本にいる産駒はかなり質が高いように見えるのでサンデーサイレンスを食うぐらいになってほしいです。

ミスタープロスペクター ―――― アフリート

              ―――― ウッドマン

              ―――― キングマンボ

              ―――― ゴーンウェスト

              ―――― シーキンザゴールド

              ―――― ファピアノ 

              ―――― フォーティーナイナー

              ―――― マキャベリアン

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アリダー 1975

戦績26戦14勝。トラヴァーズS、シャンパンS、3冠レースは全部2着。アファームドには3冠レースではすべて負けた。そのアファームドはイクスクルシヴネイティヴ産駒だから、同じレイズアネイティヴ系だった。ミスタープロスペクターもレイズアネイティヴだからサンデーサイレンスよりアリダー産駒のイージーゴアが重宝されたのは理解できる。それとおそらく、アイドルホースだったネイティヴダンサーをアメリカ血統として自分たちの誇りにしたかったのだろう。しかしこの考えはアメリカが覇権を簡単に失ってしまってもおかしくないくらい危険だ。競馬の覇権なんてのはノスタルジーやナショナリズムとは無縁のところで決まっていってる。ネアルコ系で覇権を取ったアメリカがアメリカ血統にほだされるのは簡単にサンデーサイレンスを手に入れた日本人にとっては幸運だったが、正直理解しがたい。イギリスがネアルコ系を失ったのも理由は同じところにあったような気がする。ミスタープロスペクターが覇権を取る可能性をゼロだとは言いきれないが、日本人がここから学べることはサンデーサイレンス一本で勝負すべきだということだろう。それとアイドルホースにはめをくれてはいけない。それに関してはいちばん怪しいのはディープインパクトだ。どんなにディープインパクトが成功しても疑いの目だけは忘れてはいけないと思う。それ以外のサンデーサイレンス系も大切にしなくてはいけない。

アリシーバ。26戦11勝。ケンタッキーダービー、プリークネスステークス、BCクラシック。

イージーゴア。20戦14勝。ベルモントステークス、トラヴァーズS。G19勝。

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レイズアネイティヴ 1961

戦績4戦4勝。ジュヴナイルステークス。骨折して引退した。母系はテディ系。アリダーやミスタープロスペクターを出した。他の産駒にイクスクルシヴネイティヴ、マジェスティックプリンス。

イクスクルシヴネイティヴ。13戦4勝。サラトガスペシャル2着。三冠馬アファームドを出した。1978年、1979年米リーディングサイヤー。

マジェスティックプリンス。10戦9勝。ケンタッキーダービー、プリークネスステークス、ベルモントステークス2着。産駒にマジェスティックライト。マジェスティックライト産駒にウェイヴァリングモナーク、ニシノフラワー。

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エタン 1961

戦績1戦1勝。アメリカ、イギリス、日本で供用された。イギリスに残したシャーペンアップから広がった。

シャーペンアップ。8戦5勝。ミドルパークステークス、ジュライC2着。

クリス。16戦14勝。サセックスステークス、英2000ギニー2着。

ダイイシス。クリスとは全兄弟。ミドルパークステークス。

ホーリング。ダイイシス産駒。18戦12勝。エクリプスステークス2連覇、インターナショナルステークス2連覇、イスパーン賞。

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ネイティヴダンサー 1950

戦績22戦21勝。プリークネスステークス、ベルモントステークス。負けたのがケンタッキーダービーの2着だけ。母はゲイシャ。母の母はミヤコ。母系はディスカヴァリー。産駒にはエタンやレイズアネイティヴ。日本で言ったらシンボリルドルフみたいな馬だと思う。ノーザンダンサーの母の父で、ミスタープロスペクターの父の父。

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ポリネシアン 1942

戦績58戦27勝。プリークネスステークス。ニックスでポリメラスの4×3で重なっている。

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アンブレーカブル 1935

戦績14戦5勝。リッチモンドS、サセックスS2着。マイル戦を中心にそれなりの成績を残した。引退後はアメリカに帰って種馬になった。母系はパーシモン。

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シックル 1924

戦績10戦3勝。プリンスオブウェールズS、英2000ギニー3着。全兄弟にファラモンド、半弟にハイペリオンと後々大きな影響力を残した馬を兄弟に持っている。母親も競走馬として一流でかなり質の高い血統だったといえる。母系はチョーサー。父親がファラリスで母系がチョーサーというのはファロスやフェアウェイと同じ。引退後はアメリカで種馬になった。

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ロベルト 1969

戦績14戦7勝。英ダービー、インタナショナルS、コロネーションC、英2000ギニーはハイトップの2着。リーボーの16連勝に大手をかけていたブリガディアジェラードを今のインターナショナルSで破った。そのためにあまり人気のない馬だった。アメリカで種牡馬入り。母系はナスルーラでニックスで重なっている。クリスエス、ダイナフォーマー、ブライアンズタイムの母系はセントサイモン系。日本では産駒のブライアンズタイムが種馬として大成功した。タニノギムレット、マヤノトップガンの他にシンボリクリスエスやグラスワンダー、さらに今活躍しているロックドゥカンプなんかもこのグループ。サンデーサイレンスとは同じヘイルトゥリーズンなのでニックスでの重なりが期待できると思う。

ブライアンズタイム。戦績21戦5勝。フロリダダービー、ペガサスH、プリークネスステークス2着、ベルモントステークス3着。日本産駒にタニノギムレット、マヤノトップガン、ナリタブライアン、ヴィクトリー、サニーブライアン、シルクジャスティス、ファレノプシス、シルクプリマドンナなど多数。

クリスエス。戦績5戦3勝。種馬として成功した。産駒にシンボリクリスエス、プライズド、アーチなど。

シルヴァーホーク。戦績8戦3勝。G3勝ち。愛ダービー2着、英ダービー3着。日本産駒にグラスワンダー。

レッドランサム。戦績3戦2勝。日本産駒にロックドゥカンプ。エレクトロキューショニストなど結構活躍馬を出している。

他にバルバロを出したダイナフォーマー、リアファン、日本で種馬になったリアルシャダイ。

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サンデーサイレンス 1986

戦績16戦9勝。ケンタッキーダービー、プリークネスステークス、BCクラシック。イージーゴアとのライバル関係は当時の日本でも有名だった。そのなかでもプリークネスステークスは直線の間ずっと鼻ずらを合わせた伝説の叩き合いだった。種馬としての評価が低かったために日本に売られてきました。社台スタリオンステーションで種馬になり多くのG1馬を出しました。母系はテディ系でダマスカスの近親です。母親はG2勝ちがありましたが、かなりのマイナー血統でその辺がアメリカでは敬遠されたのかもしれません。サンデーサイレンス産駒の活躍馬の母系は大きく分けるとナスルーラ系とノーザンダンサー系に分かれます。ナスルーラ系は、アグネスタキオン、タヤスツヨシ、ジェニュイン、アドマイヤベガ、ハーツクライなど。ノーザンダンサー系は、スペシャルウィーク、ダンスインザダーク、バブルガムフェロー、ダイワメジャー、デュランダル、ディープインパクトなど。サンデーサイレンス自身はニックスで重なっていません。ヘイローがファラリスの6×4でかさなっています。多くの産駒がネアルコ系と重なっていますが、6ぐらいで重なっています。サンデーサイレンスのいちばん期待できるところはニックスで重なるラインが多いことです。オーストラリアのザビール系や、日本のロベルト系とです。さらに、その先にはサンデーサイレンス同士のかけあわせが期待できます。しかしこういった重なりをうまく発展させながら、世界にサンデーサイレンス系を広げられるかどうかはわかりません。日本の生産界はサンデーサイレンスもそうですが良質な産駒を国内に閉じ込めています。どう考えてもこのやり方で日本人が世界一の血統を作り上げることができるとは思えません。サンデーサイレンス系で勝負しようと思うのなら良質な種馬を積極的に外に出さなくてはいけません。覇権争いはグループ単位ですから、外国にいいところを出してもたいした問題はありません。今日本人のやっていることは血統が広がってからやることで、広がる前から閉じ込めては広がりようがありません。この辺は覇権取りがうまいかどうかの問題なんでしょうね。でも馬鹿な日本人でもできることがあります。それはオーストラリアにシャトルで出すことです。たまたまあそこはニックスで重なるところでもありますから、アグネスタキオンでもディープインパクトでも積極的に出してほしいです。最後になんでサンデーサイレンスが日本にあっているかですが、それはあの切れ味です。最近は言わなくなりましたが、昔は名伯楽のような調教師たちがみんななにかにつけけれ味切れ味といっていました。日本にたいした血統の馬がいなかった時代それでも名馬を作る名人のような人たちがいっていた切れ味をサンデーサイレンスは持っていると思います。日本で勝つために必要なあの切れ味が世界を制するかどうかはこれから証明されます。

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ヘイロー 1969

戦績31戦9勝。ユナイテッドネイションズH、タイダルハンデ (芝のG1)。母系はファラモンドでアルマームードの孫。ノーザンダンサーはいとこ。ファラリスの6×4。ロイヤルチャージャー系はここまでニックスの重なりがなかった。ロベルトは母系がナスルーラでネアルコの4×4。ロベルトとともにこのグループを大きくした馬。日本ではサンデーサイレンスが種馬として大成功した。タイキシャトルもデビルズバッグ産駒でヘイロー系。ヘイロー系の活躍種牡馬の母系にはほとんどの馬にマームードのインブリードが入っている。しかし母系自体サンデーサイレンスもそうだがマイナー血統が多いのでそこがヘイロー系の人気のなかったところなのかもしれない。マームードのインブリードに対しては個人的にはザテトラークがマブタズビガム、アルマームードに続いて入りこもうとしていると考えています。覇権争いをするような血統は母系が並ぶ傾向にあるのですが、ヘイロー系のようにインブリードで並んでいるのは見たことありません。ザテトラークは父系として残っていないのでこういう入り方をしたのだと思います。それも自分の特徴を最大限にだすためによりマイナーな血統のほうがよかったのかもしれません。

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ヘイルトゥリーズン 1958

戦績18戦9勝。ホープフルステークス。母系はドミノ系。アメリカ2歳チャンピョン。1970年米リーディングサイヤー。ヘイローとロベルトを出した。日本で種馬になったパーソナリティはプリークネスステークスを勝った。

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サーゲイロード 1959

戦績18戦10勝。クラシック前に故障、引退。母系はプリンシキロでセクレタリアトと兄弟。ヨーロッパで活躍したハビタットからの広がりはたいしたことがなかった。日本ではスティルハートからニホンピロウィナーを出したがヤマニンゼファーが活躍したくらい。サーアイヴァーからオーストラリアでリーディングに輝いたサートリストラム、その産駒のザビールが出た。ザビールの母系はヌレイエフ。サーゲイロード系はニックスでの重なりがほとんどない。ノーザンダンサーなんかの母系には結構入っていたような気がする。サンデーサイレンスとはニックスの重なりで期待できる。もし世界中に日本の血統が広がるとしたら恐らくオーストラリアからだろう。どう見ても日本人のやり方で血統が広がっていくようには思えない。そう言った意味でもザビール系との重なりには注目したい。シャトルができるんだからオーストラリアにもっといいサンデーサイレンスの種馬を送ってほしい。

サーアイヴァー。13戦8勝。英2000ギニー、英ダービー、英チャンピョンステークス。オーストラリアではサートリストラムを通してザビールが出ている。

ハビタット。ムーランドロンシャン賞。

スティールハート。ハビタット産駒。12戦5勝。ミドルパークS。ジュライC2着。ニホンピロウィナーを出す。

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ターントゥ 1951

戦績8戦6勝。サラトガスペシャル。クラシック前に故障で引退。産駒にヘイルトゥリーズンとサーゲイロード。

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ロイヤルチャージャー 1942

戦績20戦6勝。英2000ギニー3着、クインアンステークス。引退後は愛で種馬になり、後にアメリカに渡った。種馬として大成功して、57頭のステークス勝ち馬を出した。産駒のターントゥからヘイルトゥリーズンに繋がり、ヘイローとロベルトを通してグループが広がった。母系はゲインズボロー。母の母がマムタズビガムでナスルーラの近親。

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ヴァイスリージェント 1967

戦績5戦2勝。兄のヴァイスリーガルはカナダ年度代表馬。カナダで11年間リーディングサイヤー。代表産駒はデピューティーミニスター。日本ではクロフネが活躍。父親のフレンチデピューティが輸入された。クロフネやフレンチデピューティはネアルコ系との重なりがない。本来こう言った血統のほうが広がりやすいと思う。依存型はセントサイモンではないけれど、結局母系にまわってしまうのではないのだろうか。ノーザンダンサーにはそう言った血統の馬が多い。うまく間引かれる原因になったり、ニックスで重なる原因になるのだろうか。

オーサムアゲイン。12戦9勝。BCクラシック。産駒にゴーストザッパー。

タッチゴールド。15戦6勝。ベルモントステークス。

フレンチデピューティ。6戦4勝。G2勝ち。クロフネの父親。

その他にシルヴァーデピューティやデヒアがいる。

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リファール 1969

戦績12戦6勝。ジャックルマロワ賞、フォレ賞。なんと言ってもダンシングブレーヴの父親。ダンシングブレーヴは凱旋門賞を勝った世界的な名馬。外国馬の情報がほとんど入ってこなかった80年代、日本でもこの馬とサンデーサイレンスは有名だった。その2頭が日本で種馬になったのだから競馬のレベルも上がるのは当然だ。父系としては物足りなかったが、牝系に強そうなダンシングブレ―ヴが日本に何か残すのかはこれから証明されることだろう。ただニックスでの重なりが、ファラリスとネアルコが続いたり交互になってたりするのでかなり微妙だ。依存型の疑いがある。しかし母系だったらこれぐらいは許されるかもしれない。フローリースカップはセントサイモンの3×3だし、他にもそういうのは見たことがあったし、母系と父系とでは血統理論に多少の違いがあると思う。

ダンシングブレーヴ。10戦8勝。英2000ギニー、エクリプスS、キングジョージ、凱旋門賞。個人的にはこれ以上インパクトのある馬はいなかった。何十年に一頭といわれた馬が日本で種馬になったのは病気を持っていたためだ。オーモンドやザテトラークも病気をもっていたために父系としては残れなかったが、牝系に入って大きな影響を与えている。カワカミプリンセスあたりから広がる可能性だってあるかもしれない。

キングヘイロー。27戦6勝。高松宮杯、皐月賞2着、マイルチャンピョンS2着。カワカミプリンセスを出した。

コマンダーインチーフ。6戦5勝。英ダービー。半兄にウォーニング。

ホワイトマズル。17戦6勝。イタリアダービー、凱旋門賞2着。日本産駒にイングランディーレ、シャドウゲイト。

ベリファ。11戦6勝。ジャックルマロワ賞2着。メンデスからリナミックスに続く。

アルザオ。12戦4勝。競走馬としてはG3勝ちしかなかったが種馬として成功。ディープインパクトの母ウインドインハーヘアは英オークス2着。独G1。

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フェアリーキング 1982

戦績1戦0勝。サドラーズウェルズの全弟として種牡馬入り。競走馬としての成績は残していないが種馬として大成功した。

エリシオ。13戦8勝。凱旋門賞、サンクルー大賞。G15勝。ジャパンカップ、シングスピールの3着。産駒にポップロック。

シンコウキング。27戦8勝。高松宮杯。ニュージーランドでG1馬を出した。

ファルブラヴ。26戦13勝。エクリプスステークス、ジャパンカップ。G18勝。

他に、英ダービー馬オースや豪リーディング上位のエンコスタデラゴがいる。

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ノーザンテースト 1971

戦績20戦5勝。英2000ギニー4着、英ダービー5着、ラフォレ賞。社台ファームがサラトガのセリ市で購入した。日本で11年間リーディングサイヤーに君臨した。日本の競馬にノーザンダンサーの血を広げた功労者のような馬。母系がテディ系なのはニジンスキー、ストームバード、ダンチヒの一流どころと同じ。父系としての広がりがないのはさびしいが、母の父としては質の高い活躍馬を出している。この辺は母系のテディ系が利いていると思う。

アンバーシャダイ。33戦11勝。有馬記念、天皇賞。メジロライアンを出した。

母の父としての産駒。サッカーボーイ、サクラバクシンオー、エアグルーヴ、ユートピア、デュランダル、アドマイヤコージーン、ダイワメジャー、アドマイヤマックス、ダイワスカーレットなど。

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ヌレイエフ 1977

戦績3戦2勝。英2000ギニー失格。サドラーズウェルズ、フェアリーキングは甥。馬房内で右後脚を粉砕骨折したが、奇跡的に復帰。活躍馬はヨーロッパを中心に種馬としても成功してリーディングの上位に何頭かいます。日本では、ブラックホークが、スプリンターズステークスと安田記念を勝ちました。外国馬のハートレイクも安田記念を勝ちました。

シアトルカリ。22戦10勝。愛ダービー2着。アメリカのG15勝。BCターフ。産駒のザグレブはコスモバルクを出した。

ストラビンスキー。ジュライC、ナンソープS。日本産駒に、コンゴーリキシオー。

ソビエトスター。14戦8勝。仏2000ギニー、サセックスS、ジュライC、ラフォレ賞。ムーランドロンシャン賞。

ポーラファルコン。14戦5勝。スプリントカップ。産駒にピヴォタル。

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ニジンスキー 1967

戦績13戦11勝。英三冠馬、キングジョージ、凱旋門賞2着。リーディングの上位にいるのはアメリカでロイヤルアカデミーぐらいでしょうか。カーリアンも思ったほど広がりを見せてはいません。日本で活躍した馬にはマルゼンスキーやグリーンダンサー産駒のエイシンプレストンがいます。日本で種馬になったラムタラもニジンスキー産駒です。

カーリアン。8戦4勝。仏ダービー。日本産駒にゼンノエルシド、フサイチコンコルド。

ジェネラス。カーリアン産駒。11戦6勝。英ダービー、キングジョージ。

ロイヤルアカデミー。7戦4勝。BCマイル、ジュライC。

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ダンチヒ 1977

戦績3戦3勝。故障のため引退しました。アメリカでもヨーロッパでも産駒は活躍しています。特にヨーロッパではディンヒルとグリーンデザートが目立ちます。オーストラリアでもシャトルで供用されリドーツチョイス、フライングスパー、コマンズなどが種牡馬として成功しています。サドラーズウェルズやストームキャットとは違い依存型のようなニックスの重なりはあまりありません。それでもチーフズクラウンなんかは依存型だと思います。ナスルーラはなかなかニックスで重ならないのが多かったのですが、ノーザンダンサーは逆に依存型が多いです。ですがそのなかでもダンチヒやデピューティミニスターは依存型ではないと思います。クロフネなんかはネアルコ系との重なりは一度もないと思います。母系がフェアウェイで9まで離れてます。(ファラリスの7×9)

私が依存型といっているのは何かというと、セントサイモンのような血統を言っています。セントサイモンは常にどんどん遠くなっていくエクリプスとニックスで重なっています。主流血統はそれとは違い2つに別れてニックスで重なるので何股にも別れていっているのです。ノーザンダンサーでたとえるのなら、ネアルコとの度重なる重なりを依存型と考えます。ノーザンダンサー系同士の重なりならばそうは考えません。

ディンヒル。9戦4勝。スプリントカップ。

デザートキング。ディンヒル産駒。12戦5勝。愛2000ギニー、愛ダービー。

ディンヒルダンサー。デインヒル産駒。フェニックス賞。ナショナルS。

グリーンデザート。14戦5勝。ジュライカップ。

アナバー。13戦8勝。ジュライカップ。

アジュディケーティング。16戦5勝。2歳G12勝。地方のリーディングサイヤーになっている

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ストームバード 1978

戦績6戦5勝。愛ナショナルステークス。3000万ドルでシンジケートを組んだみたいです。なんと言ってもこの系統で活躍しているのはストームキャットです。ただアメリカ以外ではなかなか活躍馬がいなかったのではないでしょうか。しかしジャイアンツコーズウェイがヨーロッパでG1を何勝もしました。初年度産駒のフットステップインザサンドが英2000ギニーを、シャマルダルが仏2000ギニーを勝ちました。ストームキャットのアメリカ以外での発展もみえてきたようです。ただジャイアンツコ-ズウェイはニックスでの重なりが多いので母系が非ネアルコ系の産駒に期待すべきだと思います。フォレストリー産駒のディスクリートキャットも活躍しました。

ストームキャット。8戦4勝。ヤングアメリカS。

ヘネシー。ストームキャット産駒。9戦4勝。ホープフルステークス。日本ではサンライズバッカスがフェブラリーハンデを勝ちました。

ジャイアンツコーズウェイ。ストームキャット産駒。13戦9勝。G16勝。BCクラシックで2着になった。

フォレストリー。ストームキャット産駒。11戦7勝。キングスビショップS。

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サドラーズウェルズ 1981

戦績 11戦6勝。愛2000ギニー、英チャンピョンステークス、仏ダービー2着。母系はヘイルトゥリーズンです。日本の馬場には合わないとよく言われますが、オペラハウス産駒はテイエムオペラオーとメイショウサムソンを出しました。でも3頭ともニックスでずっと重なっています。これは私の分類では依存型になります。さきがあるようにはおもえませんが、母系が非ネアルコ系の活躍馬が出てきたら見なおしてみたいです。サドラーズウェルズはアメリカでもあまり活躍してませんね。エルプラドが2002年にリーディングサイヤーに輝きましたがそれぐらいだと思います。それでもやはりヨーロッパでの存在感は違います。モンジュー、シングスピール、ガリレオはイギリス、アイルランドでは上位にいます。ディンヒルと双璧をなしている状態です。ノーザンダンサーの横への広がりに私は懐疑的ですが、ヨーロッパではうまく間引かれているのでニックスでこの2つが重なるのは楽しみです。

オペラハウス。17戦8勝。キングジョージ2連覇、エクリプスステークス。

インザウイング。11戦7勝。BCターフ、コロネーションC、サンクルー大賞典。代表産駒のシングスピールはドハイWC、ジャパンC、コロネーションC、英インターナショナルSに勝ってます。

エルプラド。9戦4勝。愛ナショナルS。アメリカでリーディングサイヤーになる。

モンジュー。仏ダービー、凱旋門賞。凱旋門賞ではエルコンドルパサーに勝ちました。今年の英ダービー馬は産駒のオーソライズド。

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ノーザンダンサー2

ノーザンダンサー ―――― サドラーズウェルズ  母系はヘイルトゥリーズン

           ―――― ストームバード          テディ系 ブルドッグ

           ―――― ダンチヒ              テディ系 サーギャラハッド

           ―――― ニジンスキー           テディ系 ブルドッグ

           ―――― ヌレイエフ             ハイペリオン系 フォルリ    

           ―――― ノーザンテースト         テディ系 サーギャラハッド

           ―――― フェアリーキング        ヘイルトゥリーズン系

           ―――― リファール             フェアウェイ系          

           ―――― ヴァイスリージェント       フェアウェイ系

母系がテディ系の活躍種牡馬のレベルはかなり高いですね。ノーザンテーストの母系がテディ系なのは日本人にとっては心強い。サンデーサイレンスやミスタープロスペクター、ロベルトなんかでも母系は並ぶ傾向にあります。サンデーサイレンスはナスルーラとノーザンダンサー、ミスタープロスペクターはメナウとネアルコ、ロベルトはセントサイモン。サドラーズウェルズとフェアリーキングは兄弟です。

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ノーザンダンサー 1961

戦績18戦14勝。ケンタッキーダービー、プリークネスステークス。母系は、ネイティヴダンサーです。アルマームードの孫なので、ヘイローとはいとこです。ファラリス4×6でニックスで重なっています。主流血統に最も近いと思われます。弱点があるとすれば、個人的な見解ですが、後継の乱立です。主流血統と言うのは2つに分かれて、ニックスで重なるというのがパターンになっています。そう言う見地からすれば、ここまで横に広がる必要があるようには思われません。ノーザンダンサーという馬には際限ないエネルギーが存在したと言うのならば別ですが、人間にも器があるように馬にも器はあるはずで、そんなことはないはずです。もし際限ないエネルギーを生み出すとしたら一頭の馬の力ではなく、ニックスで重なることだとおもいます。ただヨーロッパを見ていると、サドラーズウェルズとディンヒルにうまく別れているので、ここからノーザンダンサーの後継が生まれる可能性もあるのかもしれません。が、競馬のレベルの絶対値と言うのはヨーロッパよりもアメリカのほうが上だと思うので、それもなかなか難しいでしょう。覇権の所在を考えるのならば、やはり、経済の繁栄と競馬のレベルの絶対値です。それがこれからのヨーロッパにあるとは思いません。競馬のレベルだけでも日本とたいしてかわらないでしょう。経済の繁栄でもアジアやオセアニアにはかなわないはずです。アメリカですら競馬のレベルの絶対値が落ちてくれば必ず日本にやられます。日本の馬の走り方はレベルが高いです。ここ2,3年で走り方がまったく変わってしまいました。それによる効果はこれから出てくると思います。ただ日本の場合は当面はサンデーサイレンスでの勝負ということになるので、ノーザンダンサーにとって最大の敵は日本ということになる可能性もあります。

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レッドゴッド 1954

戦績14戦5勝。リッチモンドS。後継のブラッシンググルームが繁栄。

ブラッシンググルーム。仏2000ギニー,G1勝ち多数。活躍産駒多数。

ナシュワン。英2000ギニー、ダービー、エクリプスステークス、キングジョージ。

レインボークエスト。凱旋門賞。

クリスタルグリーッターズ。イスパーン賞。

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ボールドルーラー 1954

戦績32戦23勝。プリークネスステークス。8回アメリカでリーディングサイヤーに輝く。代表産駒には三冠馬セクレタリアトがいる。後継はシアトルスルーやイズイットトゥルー。最近おち目立ったかんの強いナスルーラ系を今一度盛り立てているのはやはりAPインディか。APインディはプリークネスステークスやBCクラシックを勝った馬。血統を見ると、ニックスの重なりがかなり強い。セントサモンもニックスの重なりが強かったが、突然力を失った。セントサモンの場合主流血統からかなり遠ざかってもエクリプス系とのニックスの重なりが続いた。個人的には上塗り効果を利用した依存型と考えています。ミスタープロスペクターにもこれと同じ傾向があります。ミスタープロスペクターの場合、セントサイモンと比べるとネアルコ系とはそれほど離れていないので急激に力を失う事はないかもしれないが、ネアルコ系との結びつきが強くなりすぎればセントサイモンと同じ結果になる可能性はあると思います。APインディにも依存型の疑いを感じます。

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プリンスリーギフト 1951

戦績23戦9勝。チャレンヂステークス。産駒が日本に種馬として多く輸入された。

テスコボーイ。11戦5勝。クインアンステークス。産駒にはトウショウボーイやサクラユタカオー。ユタカオー産駒のサクラバクシンオーはリーディングの上位。

ファバージ。11戦3勝。英2000ギニー2着。ヨーロッパに残してきた産駒が凱旋門賞やチャンピョンステークスを勝っている。日本産駒にはハードバージやビクトリアクラウンがいる。

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ネヴァーベンド 1960

戦績は23戦13勝。ケンタッキーダービー2着、プリークネスステークス3着。母はトウルビヨン系でケンタッキーオークス馬。日本で活躍した種馬は結構多いです。ブレイヴェストローマンはマックスビューティ、オグリローマン、カリスタグローリをだしてます。ミルリーフ系のミルジョージはイナリワン、オサイチジョージ、ロジータ。パラダイスクリークは阪神JFのテイエムプリキュアを出してます。ネヴァーベンドで最大のミルリーフ系の後継者はダルシャーンです。ダルシャーンはフランスダービー馬です。代表産駒にコタシャーン、マークオブエスティーム、ダラカニがいます。ダラカニの兄はデイラミです。デイラミはキングジョージ、エクリプスS、ブリーターズカップターフを勝った名馬です。去年のイギリスダービー馬のサーパーシーの父はマークオブエスティームです。しかしこの血統に先があるかどうかは疑問です。

ミルリーフは英ダービー馬です。凱旋門賞も勝ちました。母系はプリンシキロですね。1970年ニジンスキー、1971年ミルリーフ、1972年ロベルト、3年連続でアメリカ産馬がダービーを勝ちました。これがヨーロッパがアメリカ血統になるきっかけになっていると思います。そしてこの3頭はネアルコ系の3つのグループを大きくするのに貢献した馬ですね。

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ナシュア 1952

戦績は30戦22勝2着4回。ケンタッキーダービー2着、プリークネスステークス、ベルモントステークスなど。母系はダークロナルドですね。めぼしい活躍馬を知らないので書くこともありませんが、ミスタープロスペクター、ロベルトの母の父です。インヴァソールの母系もナシュアです。

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グレイソブリン 1948

グレイソブリンの母系はスペキュラムですね。よく見るのはゼダーンとフォルティノでしょうか。確かフォルティノは日本でも種馬になったと思います。ゼダーンだと日本では、トニービンですね。トニービンの父親のカンパラはG3勝ちしかなかったと思います。それで日本に売ってくれたんでしょうね。それとケンマールですね。これは今フランスで一番力のある血統かもしれません。特にハイエストオナーを通して何頭もリーディングの上位にいます。フォルティノはカロを出しました。カロは仏2000ギニー、ガネー賞、インスパーン賞の勝ち馬です。代表産駒はBCマイルを勝ったコジーンでしょうか。コジーンはアドマイヤコジーンやスターオブコジーンを出してます。アドマイヤコジーンは朝日杯、安田記念を勝ってます。産駒にはアストンマーチャンがいます。アメリカではインエクシスも活躍してますね。それとフォルティノの日本産駒にはシービークロスがいます。

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ナスルーラ3

ナスルーラ系    ―――― グレイソブリン         

            ―――― ナシュア

            ―――― ネヴァーベンド

            ―――― プリンスリーギフト

            ―――― ボールドルーラー

            ―――― レッドゴッド

ナスルーラの母親はマムタズビガムです。マムタズビガムの母親はマムタズマハルです。マムタズマハルは父親のザテトラーク譲りの快速馬でした。マーマハルもマムタズマハルの娘で、マームドの母親でした。マームードの娘のアルマームードの孫に、ノーザンダンサーとヘイローがいます。

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ナスルーラ2

ナスルーラ、ノーザンダンサー、ミスタープロスペクター、サンデーサイレンスこの4頭は、自分のグループを覇権争いをするぐらいに大きくしてしまう力のある根幹種牡馬だと思います。根幹種牡馬を上回る馬が出てきた場合それは覇権争いの終わりを意味しているのではないかと思います。ディープインパクトは恐らくサンデーサイレンスを上回ることはないでしょう。もちろんディープインパクトはサンデーサイレンス系の後継者になることは可能だと思います。しかし今までのパターンを見るとそれも難しいのではないでしょうか。あまりアイドルホースに目をとられすぎると後継馬を見誤って売ってしまうことにもなりかねません。実際サンデーサイレンスはアメリカでの評価が低かったために日本に売られています。

アメリカでナスルーラ繁栄以前のファラリス系というとシックルとファラモンドでしょうか。シックルからはネイティヴダンサー、ファラモンドからはメナウが出てます。この2頭は確かハイペリオンと兄弟だったと思います。2頭はネアルコ系の繁栄をかなり助けたのではないでしょうか。もしいなかったらネアルコ系に重なるラインはほとんどありませんでした。それとハイペリオンと兄弟ということを考えてもかなり質が高かったと言えると思います。ミスタープロスペクター産駒の活躍種牡馬の母系にメナウは結構います。これもニックスで重なってます。

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ナスルーラ 1940

ナスルーラはアイルランド生まれ。戦績10戦5勝。英2000ギニー4着。英ダービー3着。英チャンピョンS優勝。イギリスでリーディングサイヤーになり、アメリカのクレイボーンファームに買われていった。アメリカでは5回もリーディングサイヤーに輝いた。この馬はネアルコ系繁栄の先駆けと言っていい。しかしアメリカはファラリス系が繁栄していた場所ではなかったので、ニックスで重なるラインがなかったように思う。アメリカのネアルコ系繁栄以前の血統は、テディ系、ブランドフォード系、ハイペリオン系あたり(プリンシキロなんかもリーディングサイヤーになっている)。ナスルーラ自身もニックスで重なっていないので、ファラリス系やネアルコ系と重なるのは産駒それぞれと言うことになるが、ほとんどがかなり後にならないと重なっていないように思う。早く重なったのは、レッドゴッド、ファラリスの4×4、プリンスリーギフト、ファラリスの4×4。7とかでも重なっていないところがあるのはなぜだろう。ノーザンダンサーでファラリスの4×6、ヘイローでファラリスの6×4、ロベルトでネアルコの4×4(ファラリスの6×6)。ネアルコ系自体アメリカで重なるラインがあまりなかったので、かなり間があいてはいるが、ナスルーラがなぜニックスでなかなか重ならないのかは本当に不思議。でもナスルーラ同士で重なるのは結構目にする。APインディなんかもボールドルーラーの4×3。それとナスルーラのような根幹となるような種牡馬は活躍産駒の母系が同じ血統で並ぶ傾向にあるのだが、ナスルーラの場合はばらばらになっている。ノーザンダンサーの母系はテディ系が多い。

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ニックスとインブリード4

インブリードとはなんでしょうか。私はニックスで同系が重なるもののマイナー版だと思います。本来遺伝子は、主流血統に残るための意思を示そうとしているはずです。しかしすべてが主流血統になれるわけではありません。そこで彼らは母系に入り込んででも自分たちの影響力を残さなくてはいけないのだと思います。そのときにニックスのマイナー版であるインブリードを使うことが効果的なんだと思います。今ではほとんど姿を見せなくなったヘロド系ですが、彼ら(ザテトラーク)はネアルコ系やミスタープロスペクター系に深く入り込んで影響力を残そうとしています。消えていこうとしている血統ではありますが、覇権を取ってもおかしくなかった血統であり、彼らのその最後は恐ろしい力を発揮してもおかしくはないのです。ザテトラークはヘイローの母系ではマームードのインブリードを使ってでも影響力を示そうと