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リーディングサイアー

アメリカの種付け料

本当は、先にオーストラリアの種付け料のことを書こうと思っていたのですが、アメリカを先に書きたいと思います。何を元々書きたかったかというと、アメリカで、30000ドルの種付け料のモアザンレディがオーストラリアでは、150000ドルという破格の値段で種付けをしているので、それを書きたかったのですが、アメリカとオーストラリアは、別に書いて、モアザンレディのことはオーストラリアの方で、書きたいと思います。それで、アメリカなのですが、見た感じかなり種付け料は下がっています。これは、経済危機の影響なのではないかと思います。オーストラリアには、まあ、レートは豪ドルと米ドルとではそれほど違わないと思うのですが、200000ドル以上の種馬というのもいて、今では、アメリカ以上の種付け料を取る馬がいるぐらいですね。オーストラリアは資源があるので、そういったところからでもお金が流れているのかどうか知りませんが、日本でもディープインパクトで、どれぐらいなんでしょうか、初年度で1200万とかっていっていたような気がしますが、どっちにしろ今は、1000万前後なんじゃないでしょうか。そういった意味ではかなりアメリカは、日本に近づいている感じです。こういうのを見ると、将来的には、オーストラリアが世界の競馬の中心になるような気がしますね。日本もかなりがんばらないといけない感じがします。あまり考えたことはありませんでしたが、市場としての魅力というのも、重要なのかもしれません。それで、今アメリカで一番、種付け料が高いのは、ぱっとみでは、エーピーインディ、ストリートクライ、ダイナフォーマーの150000ドルでしょうか。しかし、キングマンボもかなりの額のはずですが、書いてありません。それでも、これらとはそれほどは変わらないのかもしれません。ただ、2年前を見ると、エーピーインディとキングマンボが250000ドルでした。やはり、これだけの減額というのは、経済危機以外考えられないと思います。しかし、ストリートクライやダイナフォーマーは、2年前と同じ値段です。ストリートクライは、ストリートセンスやゼニヤッタを出したというのがあるので、分かるのですが、なんでダイナフォーマーは、据え置きなんでしょうね。というより、ダイナフォーマーはかなりの高齢馬で、未だに種付けをやっているというのが、信じられないといった方がいいかもしれません。種付けの数自体がそれほどはもうないので、フィーを落とさないで、希望があればと言うことなんでしょうか。もう25ぐらいですから、人間で言ったら、70すぎぐらいでしょうね。かなりの年ですが、ザビールなんかもそれぐらいの年だったような気がします。ストームキャットなんかもこれぐらいまでは種付けはやっていたようです。他では、100000ドル前後で、アンブライドルドズソング、ジャイアンツコーズウェイ、ディストーティッドヒューモア、メダグリアドロ(レイチェルアレキサンドラ)なんかがいます。

エイシンフラッシュと昨日の田中勝春の騎乗

昨日の田中勝春の騎乗には驚きました。さっきビデオを見たばかりですが、1コーナーをうまく回りました。あれだけ彼がうまく回れるというのは、奇跡が起きたのに近い感じがします。しかし、その前の週の京成杯での横山典の騎乗は、それを上回っていたかもしれません。あそこをどう曲がるのかが、このコースのポイントなのですが、しかし、一流騎手の証のような騎乗を二人は見せました。ただ、田中勝春はたまたまだったかもしれません。それでも、リーディングの上位に中山で、顔を出すのですから、何らかの進歩もあるのかもしれません。彼もベテランですから、このあたりで何かしないと、じり貧になっていたところですから、彼なりに考えていることもあるのでしょう。横山典は、あそこをうまく乗るなと最近やたらと思うのですが、前からだったのかどうかが分かりません。去年あたりから、前目の競馬がやたらとうまくなってきたように思いましたが、そういったことと何らかの関係があるんでしょうか。京成杯は、前の前の週でしたが、エイシンフラッシュの血統が面白いので書いておきます。父はキングズベストで、キングマンボ産駒です。キングマンボの母系は、ヌレイエフです。そして珍しいのは、キングズベストの母系ですが、テディ系です。それもドイツの馬のようですね。それなので、名前を見ても全く分かりません。更に珍しいのがエイシンフラッシュの母系には入っています。これもドイツの血統のようです。父がプラティニです。プラティニは、ジャパンカップでも走った馬です。子この馬は外国産馬なんでしょうね。ただ、そういった表示があったかどうか、なかったような気もするので、持ち込み馬なのかもしれません。もし持ち込み馬だとしたら、なぜドイツの馬をとも思いますが、キングズベストの母系がドイツ馬だったからでしょうか。こういうのを見ると、血統というのは本当に不思議で、奥が深いなとは思います。

オーストラリアのターントゥ

オーストラリアのリーディングサイアーを見たのですが、過去10年分ぐらいのものを見ると、もちろんかなり中身は違います。10年ぐらい前は、まだサートリストラムが上位にいるぐらいでした。もちろん、ザビールは、リーディングサイアーもとって、その後も常に上位に居続ける状態でしたが、それでもこの血統はそう伸びませんでした。サートリストラム産駒でたな馬になった馬というのは、かなりいたようです。それと、クリスエスなんかも結構種馬として導入されていたようで、それも含めると、血統構成上もかなり重要なところにいたように思います。ただ、それ以降は、かなり全体的に見ると、少なくなったように思います。それは、この血統に代わって、デインヒルが伸びたというのもあったようです。本来だったら、ザビール産駒といったら、種馬にどんどんなってもおかしくないはずですが、それが全然ふていませんでした。増え始めたのはここ2年ぐらいのように思いました。これをどう考えるのかですが、元々オーストラリアというのは、セン馬にすることが多いですが、デインヒルの出現によって、血統的な地位をそっちに持って行かれてしまって、その影響で、ザビール産駒は、多くがセン馬になったというのも考えられるかもしれません。それだけではなくて、血統的な魅力そのものがデインヒルにあったんでしょうね。ターントゥというのは、世界的に見ても、繁栄しているのは、日本とオーストラリアぐらいです。それも、オーストラリアの方が先行していて、サンデーサイレンスが繁栄し始めたのは、デインヒルがオーストラリアでブームを起こしていたときですから、世界的に繁栄しているノーザンダンサー系のデインヒルだけに目を奪われてしまった状態になってしまい、仮に日本でサンデーサイレンスがブームを起こしていたとしても、それはよそのことなので、必要以上に今までの血統を見下してしまった感じになったのではないでしょうか。そういった中では、ザビール産駒が種馬になるというのは、なんの魅力もなかったんでしょうね。それでも、ザビールには、オクタゴナルという後継種馬のような馬がいて、それが結構がんばりましたが、それでも、上位にいたのはわずか数年でした。では、その後ということになると、アメリカのヘイルトゥリーズンが活躍しました。レッドランサムやモアザンレディです。レッドランサムなんかは、ヨーロッパでも活躍馬を出しています。エレクトロキューショニストなんかもそうだし、G1馬もほかにいるはずです。モアザンレディは、比較的アメリカでも新しいですが、血統というのは不思議で、アメリカでは確かにモアザンレディは上位にはいますが、だいたいいつも30位前後ぐらいだと思います。それが、オーストラリアでは、今はだいたいはベスト10には入っています。2位になったこともありましたね。去年か一昨年か。そもそもが、ターントゥの入り込みやすいところですから、そのあたりがアメリカと違うということなのかもしれません。日本からも、フジキセキなどが入っていったのですが、フジキセキは失敗したと言っていいでしょうね。最高でも、50位ぐらいまでしかいっていません。それも、ほとんど重賞勝ち馬を出していないので、評価はできないぐらい酷かったと言っていいかもしれません。それでも、一応サンクラシークは出しました。ドバイのシーマクラシックの勝ち馬ですから、バカにはできないのですが、それでも、南アフリカで走っていた馬です。そうなると、オーストラリア人の印象に残った馬というのは、フジキセキ産駒ではいなかったんじゃないでしょうか。フジキセキというのは、馬体を見ても分かりますが、サンデーサイレンスに似ていて、胸前がほとんどありません。やはり、芝の違いというのが、ネックになっていたと思います。ただ、この失敗というのは、サンデーサイレンスの評判をかなり落としたと思います。もし、成功していたら、オーストラリアでもサンデーサイレンスブームが起きたでしょうね。そうならなかったわけですが、だからといって、オーストラリアでは、サンデーサイレンスの評価が低いということはありません。ネットで、よんでいても、偉大な種馬として未だに評価されています。海外で走ったサンデーサイレンス産駒でG1を勝ったのは、オーストラリアのオークスを勝ったサンデージョイだけです(確か、60頭から70頭ぐらい走ったと思うのですが、重賞勝ち馬が6頭か7頭ぐらいです)。サンデージョイとサドラーズウェルズの子供が6億円ぐらいで取り引きされたんじゃなかったでしょうか。日本でも少し話題になったと思います。今更、なぜサドラーズウェルズとも思いますが、サンデーサイレンスを偉大な種馬と見なさなかったら、こんなことにはなりません。それと、フジキセキは、サンデーサイレンスの評判を落としたかもしれませんが、タヤスツヨシやジェニュインもG1馬をだしていますから、これらの種馬もそれほど成功したとは言えませんが、それでも日本の中央では、G1馬を出していないこれらの馬が、オーストラリアでG1馬を出したのは、それなりに評価していいのかもしれません。ただ、かなり産駒数は少ないですね。後は、デルタブルースがメルボルンカップを勝ちました。それに加えて、エニーギブンサンデー産駒のリヴァサンという馬がクイーンランドかどっかのオークスとダービーを勝ったようです。連闘だそうなので、日本では信じられませんが、それもかなり評価されているようですね。エニーギブンサンデーの成績というのは分かりません。ただ、アロースタッドかどっかかなりのところで種馬になっている馬のようです。ネットで見ていたら、もう死んだと書いてあるのも見たので、はっきりは分かりませんが、来年のラインナップにのっていたようにも思いました。もしかしたら、産駒数が集まらないで、引退させられたのかもしれません。その後、リヴァサンが活躍したことによって、また種馬に復帰することになったことも考えられます。確か、13500ドル(オーストラリア)だったと思いました。金額からいったらハットトリックあたりと同じじゃないでしょうか。それで今、ターントゥがどうなっているかというと、まあまあの位置に入るんじゃないでしょうか。今のところ、ベスト20に4頭入っていますね。去年は、ベスト10に3頭入っていいましたから、10年ぐらい前のレベルに戻ってきている感じがします。ただ、その後が続いていないというか、ベスト50に10頭、20頭入っているというレベルではありません。そういった意味では10年前の方が、豊富にいたような感じもしますが、しかし、ザビール産駒が結構種馬になっているように思います。一つには、ターントゥに対する見下した感じというのは今はないのかもしれません。それには、サンデーサイレンスの存在というのは大きいように、記事を読んでいると思いました。あのまま、ターントゥが酷くなってもおかしくなかったと思うのですが、そうならなかったのには、レッドランサムとモアザンレディの活躍もありますが、サンデーサイレンスが偉大な種馬として扱われているからこそという面もあるような気がしました。オーストラリアでは、競馬後進国といった意識もあったはずです。そういった中でターントゥは、デインヒルの活躍とともに卑下されたのではないかと思います。しかし、一方では、サンデーサイレンスの偉大さもちょこちょこ目にしたりして、更に、アメリカから来たヘイルトゥリーズンが活躍したということではないでしょうか。ザビール系の種馬というのは本当に少なかったのですが、去年からちょこちょこ見かけるようになりましたが、そういった見直しのようなこともあったのではないかと思います。ただ、それでもまだ安泰というほど数自体がいないですから、そのあたりは問題ですね。もう少し増えると、血統構成上、安定して活躍しているといえるんじゃないでしょうか。

この間の続き

この間の続きなのですが、まず3代続けて同じ血統が母系に入ったときにつぶれている血統なのですが、これは結構あるのですが、すぐ思いつくのは、ハイペリオンです。ハイペリオンには、確か4代続けて、ガロピンが入っていたと思います。そのうち、二つがセントサイモンだったと思います。他で言うんだったら、この血統の最初の頃になりますが、キングファーガス産駒のベニングボローという馬の血統がつぶれています。セントサイモンとかは、ハンブリトニアンの方で、こっちの血統は、かなり酷い馬もいる血統でした。ホワイトロックという馬が繋いでしますが、この馬は確か条件馬だったと思います。なぜ、ホワイトロックが種馬になれたのかも分からないのですが、しかし、こういう成功例があるから、成績が残せなくても、種馬になれる馬もいるんでしょうね。もしかしたら、兄弟あたりが走っていた可能性もあるかもしれません。ベニングブローの方は、オーヴィール、エミリウス、プライアムとリーディングサイアーにもなっています。なので、実際は、ハンブリトニアンよりも、こっちのほうがずっと可能性のあった血統のはずです。しかし、ここはベニングボロー、オーヴィール、エミリウスと3代続けて、母系に同じ血統が入っています。ヘロド系ですね。まあ、このあたりは、競馬で言ったら、草創期から抜け出して、現在の競馬のシステムに近いものができあがった時期ですが、それでもヘロド系が強かった頃ですね。それなので、これをどう考えるのかというのも難しいのですが、しかし、確立されていく時期でもありますから、一つの参考にもなると思います。それと、なんで、同じ血統が何代も続いて母系にはいるとつぶれるのかということですが、それ自体はそんなに理屈から言ったら難しくはないと思います。血統というのは、ある程度いろいろな血が入ることが望ましいはずですから、同じものばかりが入れば、構成が偏ってしまうと言うことなんじゃないでしょうか。近親交配がなぜまずいのかというのは、よく分かりませんが、それも同じようなものでしょうね。ただ、それが明確にどこまでなのかということは、またいろいろ見ても難しくて、特にネアルコ系なんかは、何度も重なる可能性がありますから、これからの傾向というか、結果を見てみるしかありません。それと、もう一つ子の血統では、3×3のインブリードが、ガロピンにはあります。ボルティアの3×3です。これも主流血統にはないのですが、しかし、ターントゥやデインヒルにもあります。こうったいことというのも、これからどうなるのかを見るのが楽しみですね。ただ、セントサイモンは、実際につぶれているわけですから、それと関係があったかどうか、そのあたりが、ターントゥやデインヒルを見てということにはなると思います。もし、ターントゥやデインヒルが覇権をとるようなことになれば、3×3はありということになるし、とらなければ、どうなのかというのは、また分からなくなると言うことじゃないでしょうか。だいたい覇権をとりそうなグループというのは、他にもいっぱいありますから、ヘイルトゥリーズンとデインヒルだけのサンプルがすべてということはありません。もちろん、一応は、今現在は、4×3が限界という認識が一般的ですから、特に日本なんかはそうだと思いますが、これらが伸びなければ、今までと同じ交配にはなるでしょうね。ただ、また考えなくてはいけないのは、こういったものには、イレギュラーというものもあります。覇権血統になったとしても、実際は、かなり無理があるものである可能性もあります。ということは、見極めというのは、いくらやっても難しいということなんだと思います。セントサイモンは、結構早くつぶれましたね。それに比べると、ターントゥは、逆に、その下から広がっていて、もう何代も続いているというのはあります。とくにサンデーサイレンスなんかは、ターントゥから数えると、3代目ですが、今はもう孫の世代が走っていて更に日本に置いては、発展しているので、そのあたりは違います。もしサンデーサイレンスやデインヒルが覇権をとるようなことになると、逆に考えることもできます。3×3のインブリードがあったからこそ、セントサイモンやサンデーサイレンスまたは、デインヒルのように血統が広がったと言うことになります。そうなると、これはかなり有効な配合だということになるのは間違いなくて、そこからこの配合が使われる可能性も高くなると言うことじゃないでしょうか。特にガロピンとターントゥの3×3は、3代前の父系と2代母の父という同じ位置でのインブリードです。これにどう言った意味があるのかは、わかりませんが、それでも、ここからこの2つの血統が広がったという事実はありますね。デインヒルの場合は、確かアルマームードの3×3だったとおもうので、牝系がインブリードになっているんですね。同じ3×3のインブリードでもかなり質は違うとは言えるかもしれません。ただ、このパターンというのは、少し見慣れているというか、一代あいて、同じ血統が牝系に入っているときに、いい馬がでるというのはあるのですが、これは牝馬ではありませんが、もしかしたら、それは、牡馬にも当てはまるんでしょうか。まあ、そのあたりも後で見てみたいと思います。

ニックスで重なることの意味

これに関しては前に大分書いたのですが、もう一度書いておきます。私の場合やたらとニックスにこだわって、書いています。ニックスというのは、私の言葉の使い方では、同じグループ同しの血統が父系と母系で重なった場合を言います。ただ、ニックスという言葉の使い方というのは、難しいようで、相性というふうに書いてある場合が私がネットで検索する限り、多かったように思います。それでも、ゲームなどでは、私が使っているように使うというので、それならということで、父系と母系の血統をニックスといっています。それなので、相性ではありません。では、なぜそのニックスが大切なのかという話なのですが、これも前に書いたのですが、弱者が勝者になるための作戦のようなものであったのではないのかということです。元々は、エクリプス系というのは、ヘロド系に押されていました。エクリプス系とは言いますが、エクリプスの頃は、圧倒的にヘロド系の方が強う勝ったのです。もしかしたら、エクリプスは、一度もリーディングサイアーをとったことがなかったかもしれません。定かではない記憶では、エクリプスの方がヘロドよりも少し若かったような気がします。今他で見てきましたが、6歳下ですね。だから、エクリプスのリーディングサイアーを阻止していたのは、ヘロドでした。おそらく、ヘロドが先に死んだとするなら、子供がそれに代わったんでしょうね。ということで、その近辺では、30年に渡って、ヘロド、ハイフライヤー、サーピーターティーズルの3頭で、リーディングサイアーの地位をほぼ独占しました。それ以降も当分の間は、ヘロド系が優位性を保った状況でした。ただ、血統というのは、一つだけでは成り立ちません。近親交配にも限界がある以上、少なくとも4つぐらいの血統は、必要なはずです。現在はどうかというと、ノーザンダンサー、ミスタープロスペクター、ナスルーラ、ヘイルトゥリーズンと後は、マイナー血統がいくつもあるという具合ではないでしょうか。これは、近親交配に限界がある以上は、当然これぐらいの血統は必要になるのです。ヘロド系は、ほぼ50年に渡って優位性をリーディングサイアーを見る限りでは保っていました。しかし、それでも主流血統になれなかったわけですが、それはそもそもがいくつも血統というのは必要で、完全に主流血統になるためには、50年を越える中での戦いで勝ち抜かないといけないということだと思います。そうだとするなら、とにかく3つ、4つのグループになることが一番大切なんでしょうね。その中で、長い間戦い抜いていくと言うことのように思います。だから、表面的には、圧倒的にヘロド系は強かったわけですが、しかし、血統構成上他の血統も必要なのですから、他がいなくなるわけではありません。では、どうすれば覇権というのはとれるのかというと、グループが広がることが重要なのです。これはばかげた話かもしれませんが、必ずしも、強いこととグループが拡大することは、単純には同一ではありません。例えば、日本でもサンデーサイレンスは強かったですが、しかし、リーディングでは常にトップでも、未だに割合から言ったら、3割にいくかいかないかだと思います。ということはどういうことかというと、実際はサンデーサイレンスが生きていた頃は、まだ割合から言ったら大したことがなかったし、それでもリーディングサイアーは、サンデーサイレンス系が独占していたということです。だとするなら、当時もリーディングでは常に上位ではあったのに、割合で圧倒できなかったという可能性があります。ヘロド系の特徴というと、ヘロド、ハイフライヤー、サーピーターティーズルとリーディングをとりましたが、これらは、みんな直系です。ヘロドの子供がハイフライヤーで、ハイフライヤーの子供がサーピーターティーズルです。ちなみに、今残っているトウルビヨン系は、この血統ではありません。この血統は、早々と廃れています。おそらくですが、このリーディングの取り方だと、グループの割合そのものがそれほど増えなかったんじゃないでしょうか。それがこの血統が廃れていく原因だったのではないかと思うのですが、では一方では、主流血統になったエクリプスというのは、どうだったかというと、一つの血統が常に別れていくというパターンになっています。これが弱者が強者に勝つための方法だったのではないかということなのですが、それはどういうことかというと、ヘロドに押されていたエクリプス系がなんとか自分の血統を残すための方法として、もちろんこれは遺伝子レベルの話でそこに明確な意図はないかも知れませんが、なんとか二つに別れることによって、一つでも何とか残そうとしたのではないのかと思うのです。一つが駄目でも、何とかもう一つと、やむ負えずの作戦だったのではないかと思うのですが、それが結果的には、功を奏したのではないでしょうか。なんとか、ヘロドの攻勢をしのいでいるうちに、結果的には、それこそがグループを拡大する最良の方法であったというのは、その後のことだったのではないかと思います。グループが二つに別れることによって、それを何度か繰り返しているうちに、数的にも結果的には膨大になります。おそらく、それこそが今現在の覇権をとるという意味と考えていいと思います。では、ニックスとは何かと言うことになりますが、これは難しいです。例えば、単純に覇権をとることと言うのは、二つに別れることを繰り返していればいいわけですから、そこから覇権をとるグループがたまたまでるというふうにも考えられます。しかし、ほんとうにそれだけでしょうか。それではなくて、二つにどんどん別れていってもほとんどの血統がつぶれるわけですが、もし仮につぶれていく側の論理として、自分の血統をそこに残したいという力がはたらくとしたらどうでしょうか。それも、他のグループではなく、自分に近いグループを応援しようとするとしたらどうでしょうか。こうなると、かなり人間に感覚が近くなってしまうかもしれませんが、しかし、それは動物として、種を保存していく上では、当然の論理である可能性もあります。人間は、自分だけではなく、一族をよりどころにしてきた歴史というのはあります。今でも、国家をどうするという話をしますが、それだって似たようなものです。私たちがアメリカを本気で心配するでしょうか。もし心配するとしたら、個人的に思い入れがあるとか、そういったもののはずです。やはり私たちは、日本を心配するのであって、それが種の保存の論理に関わりがあるとするなら、血統でもそう言ったことがあってもおかしくはありません。私が言っているニックスというのは、おそらくこういった意味合いのものです。本来は、自分が主流として残りたいのだが、そうならないときには、グループを応援する形で、そこに自らの血を残していくという意志のようなものが、ニックスの効果なのではないかと思います。言い換えれば、主流になれないなら、母系に入ってでも自分の血を残そうとするんでしょうね。それと、もう一つそう考えるなら、言えることがあると思います。それは、グループが別れていく段階で、強弱というのはあります。自分の血が濃い薄いと言うことですが、同じグループでも、そのグループが覇権をとれば、またその中で覇権争いは起きます。その場合、自分に近い側につくと、私は思います。人間でもそうでない場合もありますが、しかし、人間でも普通はそうです。エクリプス系で言うなら、セントサイモンとストックウェルとハンプトン系で覇権を争いましたが、ここにその理屈を当てはめるなら、ストックウェルとハンプトンが近い関係になります。セントサイモンと、この二つのグループは、かなり前に別れています。セントサイモンの悲劇というのがありますが、私は、ニックスでの重なりがいびつだと言うことも書きましたが、それだけではなくて、こういったものもその理由ではないかと書いてきました。もし、セントサイモン対ストックウェル、ハンプトンという構図であったとするなら、セントサイモンが負けてもおかしくはありません。これは、例えば今で言ったら、ネアルコ系なのか、ミスタープロスペクター系なのかというのにも当てはまります。このあたりがどうなるのかというのは、ここではおいておきますが、ここに書いたことが私がニックスと書いている意味です。それでは、インブリードとは何かというのがありますが、それは、ニックスのサブのように考えています。血統というのは、廃れていく血統というのは必ずあって、そうなった場合、とりあえずニックス、それがだめならインブリードと言う形で、自分の血を、強く残そうとするのではないのかと思います。それと、エクリプス系も初期の段階では、違う血統が3度かそれ以上はいっていることもありますね。ただ、これは例外とできるかどうか分かりませんが、草創期であるということと、そこには論理というのはあるでしょう。ヘロド系が支配した論理の中でのことです。あくまで今日の話は、ニックスで重なるようになってからの話と言うことにさせてください。そうすれば、草創期の頃のこの血統の論理の違いというのは説明できるんじゃないでしょうか。となると、違う論理がそこにあれば、また新たな展開もあるということにもなりますが、しかし、30代にも渡って、血統が続いてきたという事実もあります。今の理屈が覆るほどのものがあるかどうかというのはどうなんでしょうか。

ニックスでの重なりのパターンを見てみました。

あくまでパターンとしてみるだけの話です。覇権争いというのは、今までに2度ありました。最初がバイアリーターク、ダーレーアラビアン、ゴドルフィンアラビアンによるものです。すべて現在まで血統としては残っていますが、主流として残ったのは、ダーレーアラビアンで普通は、エクリプス系といいます。バイリータークがヘロド系で、ゴドルフィンアラビアンでマッチェム系といいますが、ヘロド系で残っているのは、トウルビヨン系で、マッチェム系は、マンノウォー系です。ということは、ほとんどがエクリプス系です。それ以外は、もうどんどん消えていくように思いますが、どれぐらいまでがんばるんでしょうか。2回目は、ストックウェル系が勝ったといっていいでしょうね。これはエクリプス系の中での争いでしたが、セントサイモンとハンプトン系との争いだったのではないでしょうか。ストックウェル系というと実際は、ファラリス系といった方がいいんでしょうか。その中でもネアルコ系が繁栄していますが、ミスタープロスペクターもファラリス系です。私がパターンといっているのは、だいたいがファラリスに至るまでです。となると、パターンとしては、一度だけともいえます。それはなぜかと言えば、それ以外の血統との関連性が分からないと言うのが理由ですね。もしそういったものがわかるなら、また参考にもなりますが、今のサラブレッドのもととなる馬は、300年も前に輸入された馬ですから、分かるはずもありません。ということは、信頼性というものにも限度は確かにあるのですが、しかし、それでも300年の歴史があります。主流血統をたどってパターンを見ることが無駄だとは思いません。それは、覇権争いは、3度目かもしれませんが、現在に残っている血統は、30代に近いぐらいだったと思います。2度の覇権争いのパターンを見るという方法もありますが、30代に渡って、残ってきた血統とはどういったものかと考えるなら、それはそれでかなりの信頼性はあるはずです。もちろん、そこからすらもはずれることは、ないとはいいきれませんが、それを前提とした話というのは、する事自体が不可能ですから、それを材料に書くしかありません。おそらく、30代に渡るデータというのは、かなり信頼していいもののはずですが、しかし、2度しかなかった覇権争いのパターンは、今までと違う決まり方をする可能性があるといったあたりじゃないでしょうか。そう考えると、血統構成は、かなり信頼できるが、覇権争い自体は、今までのように100年から150年ぐらいでは決まらないことが起きたりすることもあるかもしれません。一度決まったと思ったものが、200年ぐらいかけて覆るなんて言うこともあるかもしれません。過去にデータが2度しかないのですから、そういったものはかなりまだ不確かであるといえると思います。それで、主流血統のニックスでの重なりと広がりがどういったものかを見たのですが、まず主流血統の中でも広がった血統を上げると、ファラリスに至るまでですが、ということはエクリプスからファラリスまでということになりますが、ストックウェル、ベンドア、ファラリスあたりのように思います。では、それらの馬のニックスでの重なりがどれぐらいかというと、ストックウェルが自身は重なっていません。それはベンドアも同じです。ファラリスは、ストックウェルの6×5で重なっていますね。ただ、一度だけです。ということは、広がりを見せる馬は、多くが重なっていないか、一度までということになります。これは、この間も書いた、サンデーサイレンス、ナスルーラ、ノーザンダンサー、ミスタープロスペクターにもあてはまります。もし、私が書いているように、ニックスでの重なりが2度目までというなら、こうなるのは当然で、2度重なった馬から広がっているとしたら、そもそもが言っていること自体が間違っていることになります。もちろん、ニックスでの重なりが少ない馬からしか広がっていないからと言って、私が言っていることがすべて正しいとはいえないのですが、結果がそうだったのは、ほっとしました。ただ、久々ですが、見ていて気がついたのですが、2度連続で重なったことのある馬というのがいませんでした。勘違いだったのかどうか分かりませんが、しかし、今までそれを前提として話してきてしまったので、まだ話が少し違ってきてしまいます。ただ、母系には、同じ血統は、連続して2度までしか入っていませんね。これをどう考えればいいのかというのは、難しくなりました。少し考えてみないと分かりません。今まで考えていたよりニックスでの重なりというのは、少ない方がいいということになってしまうことにもなりかねません。ただ、母系には、だいたい他を見ても、3度連続して同じ血統が入ると駄目になるので、例えばニックスが連続して3度続くというのは、おそらくやはりアウトなのではないかと思います。それでも、シリーン、ボナビスタ、ファラリスと至る所で、同じ血統が3度入っているのかどうか微妙というのはあります。ここは、よく今までも書いたのですが、どっちともとれるようなニックスで9×7というものです。これをニックスとするなら、3度まで入っていることになります。しかし、その場合、母系には同じ血統が3度はいるとつぶれると言った話との整合性はつきません。どれぐらいから、別血統と見なすかというのは、私はニックスが効かなくなってからとしています。ただ、そもそもがニックスで重なるということ自体が少なかったのかもしれません。そうだとするなら逆に、ニックスでの重なりが多い血統ほど発展することになりますが、それでもやはり、母系には同じ血統が連続ではいるとつぶれてしまうので、そうなると、限度がやはり2度までになってしまいます。これは難しいですね。よく分からないところもあります。さっきのシリーン、ボナビスタ、ファラリスのところが、3回連続だったとするなら、ニックスだったらいくらでも可能という可能性もあることになります。そうなると、何がなんやら分かりません。今の時代の馬は、ネアルコ系が多いので、ニックスでの重なりがやたらと多いですが、実際は、その結果を見るしかありませんね。ただ、同じ血統は、母系には2度までというのと、ニックスでの重なりは、3度まであるのかないのかということを考えれば、私が言ってきた話というのも間違いはありましたが、それほど遠い話ではないと思います。見極めなくてはいけないのは、何度まで連続してニックスが効くのかですが、それもやはり2度目までとする方が話は分かりやすいような気はします。それでも、これは、不確かなところはかなりある話ではありますね。それと、広がり方なんですが、ストックウェル産駒でリーディングサイアーになったことがあるのは、ブレアソールぐらいなのではないかと思います。ブレアソールは、4度なっています。しかし、意外というわけではないですが、ここは結構すぐにつぶれています。それよりも実際に残ったのは、ダービー馬のベンドアのほうです。それと、セントオールバンズのほうがスプリングフィールドを出して、ここも広がりました。ということはどういうことかというと、血統を広げたストックウェルから何度もリーディングサイアーをとったブレアソールが広げていないと言うことは、広がる、広がる、広がるというパターンは、ないということではないかと思います。それよりも、広がる、繋ぐ、広がるとか、広がる、繋ぐ、繋ぐ、広がるといったパターンの方が、グループが拡大するパターンなのではないかと思います。これをどう考えるのかというのは、難しいですが、こういったものも一つのエネルギーと考えたらどうでしょうか。そう考えれば、エネルギーが無限大にあって、広がり続けるのではなく、休み休みながら、徐々に大きくしていくのかもしれません。おそらくこういったものと、ニックスでの重なりがどうにかくみ合わさって、グループというのは、拡大しているんでしょうね。この話は、元は、ニックスでの重なりが過去にさかのぼって、グループの拡大とどういった関係にあるのかという話でしたが、私が2度まで連続で重なりがあると思っていたものが実際になくて、話が混乱してしまいました。ただ、それほどの違いもないということはいえると思います。それでも、かなり全体的にはもっと不確定要素というのは多いと言うことでしょうか。しかし、そんなのは当たり前ともいえます。だいたい、主流血統には、3×3のインブリードというのはありませんでしたが、ターントゥにもあるし、デインヒルにもあります。もちろん、両方がつぶれれば、やはりないと言うことになりますが、それでも今までにはなかったパターンです。それがここまで大きくなっているのも事実です。もしかしたら、これもよく調べたら間違っている可能性もありますけどね。ただ、私もこれが仕事ではないですから、これ以上時間をかけて、しらみつぶしにというわけにはいきません。多少の間違いは、しょうがないと思います。不確定要素がどういったものかというなら、ニックスでの重なりが連続で何度までなのかとかになりますが、しかし、それも、おそらく2度目までという感じがします。ファラリスは、その下がほとんどニックスでは重なっていません。それは、結果的にはアメリカで発展したというのが大きいでしょうね。考えようによっては、3度連続で重なったことによって、血統構成の違うアメリカでしか発展できなかったとすることもできるかもしれませんが、それはどうでしょうか。ファラリスが一度なのか3度なのかというのは、難しいですが、仮にそれを保留の2度とするなら、ニックスの重なりが2度のところから広がったことになりますから、私が書いてきたニックスでの重なりがない方が広がりやすいと言う話も、いい加減になってしまいます。とにかく考えるんだったら時間が必要です。

日本のリーディングサイアー

日本は、もう中央競馬は完全に終わったので、確かな成績がでています。リーディングサイアーになったのは、マンハッタンカフェです。マンハッタンカフェは、レッドディザイアとジョーカプチーノを出しました。レッドディザイアは、ブエナビスタと最後まで好勝負を演じました。ジャパンカップでも牝馬ながら3着に入りましたね。ジョーカプチーノの方は、NHKマイルカップをかなりのタイムで勝ちましたが、このあたりがマンハッタンカフェは、血統的な幅を見せたところでしょうか。短距離で活躍した馬というのも結構いて、重賞も結構勝ちました。ジョーカプチーノは、最近全然みませんが、どういうことなのかは分かりません。この馬は、評価はそれほど高くないのですが、秋にでてくるようだったら楽しみにしていたのですが、順調さを欠いたとなると、これからも以前のようになるかどうかは分からないでしょうね。それでも、この馬もファルコンステークスで1200の重賞を勝っています。キャプテンとぅーれなんかも順調さを欠きましたが、それでもなんとか力があるところは見せました。来年あたりは勝負にはなるのかもしれませんね。ただ、私は、キャプテントゥーレやジョーカプチーノのような馬は、種馬になってしまった方がいいと思います。もうタイトルをとっているので、そっちの方が馬にとってはいいはずですが、そうならないところが日本独特なのかもしれません。例えば、一口馬主なんかも結構いるので、なかなかそれを許さないんでしょうか。とにかく、無理に走らせすぎるというのはかんじます。ジョーカプチーノが一口馬主なのかどうかも知りませんが、来年すぐでてくるようだったらまだいいですが、それでないなら、その辺は日本の競馬の問題かもしれません。リディルなんかも、1年も休養させるのではなく、どう考えてもすぐ種馬にすべきですね。おそらく、十分いい繁殖馬も集まるはずです。現時点だったら、ローズキングダムに匹敵するぐらいの価値を与えてもいいようなパフォーマンスは見せました。それに、リディルは、アグネスタキオン産駒というのもあります。わざわざ、成績が残せないのが分かっていて、なぜ走らせるのかですね。もちろん、全く可能性がないとは言いませんが、今までにあまり見たことがないんですよね。クラシック前に故障をして、復活してからいい成績を残した馬というのは、ほとんどいません。ただ、逆(クラシックにでないで種馬として成功した馬)もいるかといわれれば思い当たるのは、フジキセキぐらいで、確かにいないかもしれません。それでも外国となると、そんなことはなくて、ダンチヒや他にも腐るほどいます。ターントゥなんかもそうです。日本も、そう言った馬が増えてくればきっとクラシック前に種馬になることを決める馬も増えてくるのかもしれませんが、例が少ないだけにどうしても走らせてしまうんでしょうか。マンハッタンカフェは、今回リーディングサイアーにはなりましたが、ただそれほど価値が高いものであるとは思いません。もう一つ上のクラスの馬がでてこないと、それも牡馬でですが、それでないとただとっただけというような感じもします。それだったら、2位になったアグネスタキオンの方が優れているといえるような気がします。アグネスタキオンは、ないしろダイワスカーレットを出しました。ディープスカイは中途半端だったかもしれませんが、それでもダービー馬です。その後が駄目でも、ネオユニヴァースを見れば、それは大して問題ではないような気がします。それに負けた相手は、ウオッカとダイワスカーレットがほとんどで、それも好勝負を演じています。もちろんこれらの馬に勝つこともあれば、ハクも更についたかもしれませんが、それでもおそらく大して問題はないんじゃないでしょうか。私が心配するとしたら、体型があまり好きではないので、そのあたりがどうでるかです。しかし、心配する必要もないような気もします。ただ、リディルも含めて、アグネスタキオン産駒は、故障が多いですね。ダイワスカーレットもそうだったし、ディープスカイもそうだし、それだけでなくアグネスタキオン自身もそうでした。これがこの血統の問題点といえば問題点かもしれません。こういったのというのは、どういった影響がでるのかというのは、分かりませんが、ダンチヒを見ても、それほど影響というのはあるようには思いませんが、それでも、アグネスタキオンの場合は、かなり深刻なような気もします。多少遺伝的なものはあるような気はします。それと、リディルがいなくなったということは、アグネスタキオンは、来年は苦しいのかもしれませんね。リーディングサイアーを取るとなると大物も必要だと思いますが、出世頭がいなくなって、どの程度やるのかですね。サンデーサイレンス系は、ベスト20に10頭入っています。今までの中で、もしかしたら一番多いかもしれません。更にロベルト系が4頭とタイキシャトルがいます。タイキシャトルは、デビルズバッグでヘイロー系ですね。ヘイルトゥリーズンで15頭というのは、多すぎるようにも思いますが、しかし、それだけサンデーサイレンス系が強いと言うことでしょう。血統というのは、近親交配にも限界がありますから、こういった現象というのは極端にも見えますが、しかし、サンデーサイレンス系がロベルト系との交配が可能になったことも、こういった現象の一つの理由だと思います。それでも、ベスト30ぐらいまで含めると、他の血統も結構入っていますから、私は、それほど問題があるとは思いません。ただ、こういった現象が続くのはいいですが、それが日本だけというのは問題があります。世界的に見てヘイルトゥリーズンが増えている状況で、こういった状況というのは、理想的で、そう言った意味では、半分はそれが現実になっている面もあります。それは、イギリスやオーストラリアで、そう言った傾向が見られます。オーストラリアは、元々ターントゥが根付いているところで、繁栄しやすいというのはありました。ただ、イギリスでもそう言った傾向が見られると言うのは、不思議です。血統というのは、どこかにみんなの既成概念みたいなものがあって、それが傾向としてあらわれやすいと言うのがどこかにあるような気がします。この血統は駄目と思えば、いい繁殖牝馬が集まらずに、そう言った血統はじり貧になっていきます。しかし、そうった悪いイメージというのがもうイギリスでは、ヘイルトゥリーズンに対してはないんじゃないでしょうか。逆にそうなると、チャンスと言うことになるんでしょうね。それでも、本拠地と言っていいアメリカでは、ヘイルトゥリーズンは、完全に凋落してきています。この辺のちぐはぐさはありますが、サンデーサイレンスを日本が取ってしまった結果とも考えられます。セイントリアムも、バルバロもいなくなってしまった影響もあるはずです。トータルで見ると、ヘイルトゥリーズンは、繁栄しているのは間違いないと思います。それも、ヨーロッパにもオーストラリアにもチャンスが広がっているというのは、心強いんじゃないでしょうか。そう言った状況で、日本で広がっているなら、問題ないと思います。それと、他の血統では、クロフネ、フレンチデピュティのノーザンダンサー系とジャングルポケット、サクラバクシンオーのナスルーラ系です。ナスルーラ系は確か、他にもこれから種馬になる馬は多いはずで、これから更に広がる可能性はあります。ラフィアンもジャパンカップに来た馬を買いましたね。それも好走しました。ただ、ノーザンダンサーはどうなんでしょうか。目新しいところが見あたらないと言うか、これからも入ってきそうにないような気がします。このあたりが、サンデーサイレンス系が増えている影響の一つかもしれませんが、血統構成上は必要ですから、ノーザンダンサーにもがんばって欲しいですね。それと、ミスタープロスペクターは、キングカメハメハしかいません。ただ、キングカメハメハは、2歳の牝馬と牡馬のG1を二つも取ってしまいました。将来はかなり期待できるはずで、1頭しか入っていないとはいいますが、なんの問題もないし、これからもいいところがミスタープロスペクターはでてきます。特にキングマンボですね。キングカメハメハもそうですが、この血統は、日本では間違いなく走ります。逆に、他のアフリートやフォーティナイナーといったダート馬の印象が強い馬は、圏外にいきそうな雰囲気です。ゴールドアリュールのようなサンデーサイレンス系の種馬がでてきた影響もあるし、クロフネがダートで強いというのもあるでしょうね。

アメリカのリーディングサイアー

アメリカでのレースがまだ行われているかどうかは分かりませんが、とりあえず、今日の段階での結果を見てみました。おそらく、ほとんど変わらないと思います。それで、リーディングサイアーに輝いたのは、ジャイアンツコーズウェイです。この馬は、競走馬としては、ヨーロッパで走っていました。それでもアメリカ産なので血統は、アメリカ血統になっています。ストームキャット母系は、セクレタリアトで、ジャイアンツコーズウェイの母系はラーイなので、ナスルーラが母系に連続して入っています。それと、ラーイの母系にヘイローが入っているのと、ジャイアンツコーズウェイの母の母の父もロベルトなので、この血統には、わたしがいっている、ナスルーラとヘイルトゥリーズンの切れタイプの血が多く入っていることになるんじゃないでしょうか。ただ、この血統も、ニックスでの重なりは、2度目ですから、その後は、別の血統との後輩が望ましいはずです。そう言った意味では、それほど広がる血統であるとは思いません。それでも、後につなぐのには、重要な位置にいるのは間違いないし、きっと後継種馬もそれなにりはでるんじゃないでしょうか。推測ですが、もし3度の重なりが弊害になるなら、実際に広がるのは、重なりがない馬の方が有利なはずです。例えば、サドラーズウェルズは、2度重なっているのですが、あれだけ長い間リーディングサイアーを張っていた割には、さほどの広がりを見せていません。それは、3度目の重なりが多いからとすることも可能なはずです。ただ、それでもモンジューなんかは、リーディングサイアーなどにもなったことがあります。それでも、サドラーズウェルズの中では、ガリレオのように、ニックスでの重なりのない方が広がりやすいというなら、そう言った馬もいるわけですから、そこから広がればいいだけなのですが、しかし、その割合はどうしても低くはなってしまうはずです。これは、あくまで今までのパターンでの話であって、それ以上のものではありません。それと、3度目で広がらないか広がることもあるかは、過去にさかのぼっては調べてはいません。そのあたりは、これから調べてまた書きたいと思いますが、ただ、ハイペリオンなんかは、母系に同じ血統が入っていましたね。それも4度連続で。しかし、ハイペリオンの場合は、母系に入っていたのは、同じハンプトン系ではなくて、確か、キングファーガス系だったと思います。ニックスではないのですが、こういったものも、血統としてはつぶれるのが普通なので、ニックスも同じはずですが、広がらないと言い切れるかどうかは、実際調べてみないと分かりません。それでも、ジャイアンツコーズウェイは、3度重なっているわけではありませんから、もし仮に広がりをそれほど見せないとしても、後継を繋ぐ力がないはずもありませんから、これぐらいだったら縛りというのは、それほどはないでしょうね。ただ、長い目で見たときに、広がりというのは、何度目のニックスの重なりで見せるのかという話です。サンデーサイレンスなんかは、ニックスでの重なりがない馬でした。それだから広がったというわけではありません。ノーザンダンサーは、自身は、一度目だったでしょうか。実際にノーザンダンサーで活躍が多いのは、母系にテディ系が入っている馬ですが、サドラーズウェルズなんかがそれ以外では活躍していますが、しかし、テディ系のほうが活躍するのには、血統的な制限が全くないからと言う可能性もあります。もちろん、それ以外にも相性というのが考えられるのですが、どうなんでしょうね。ミスタープロスペクターは、自身は重なっていますね。ただ、この血統というのは、それ以降も重なることが多い問いか、そこからのがれることのできる血統ではありません。確か、ミスタープロスペクターに至るまでは、ミスタープロスペクターも含めて、2度しかニックスでの重なりはなかったはずですが、しかし、そこからは、ずっと重なり続ける場合が多いのではないでしょうか。もちろん、なかには、そうでない馬というのはいるかもしれませんが、しかしそれはごく少数でしかありません。仮に、ネアルコ系を、別血統と見なしても、同じ血統が入るのは、母系だとやはり2度までで、それ以外は、主流血統にはありません。それを当てはめれば、どうしてもネアルコ系が繁栄していては、つぶれてしまうのです。もちろん、血統というのは、そう言うゲーム性のようなものがあるのです。それと、ナスルーラですが、ナスルーラは、自身がニックスでは重なっていません。それもあってか、産駒というか、それぞれによって、この血統は全く違うので、一つ一つを精査するしかない血統です。他の血統だったら、おおざっぱにみれるのですが、それができない血統ですね。ただ、ナスルーラ自身は、ニックスでの重なりはありません。それだから広がったのかもしれません。こう見ると、ニックスでの重なりがないのは、ナスルーラ、サンデーサイレンスなどです。それと、ノーザンダンサー、ミスタープロスペクターは、一度自身が重なっているだけですね。傾向としては、重なりがすくない方が広がりやすいと言うのは、あるようには思いますが、まだよくは分かりません。話は戻って、リーディングサイアーのランキングですが、一位になったのは、ジャイアンツコーズウェイでしたが、ベスト20には、ミスタープロスペクター系が多く入っていました。9頭ぐらいです。それと、ノーザンダンサーが6頭でしょうか。ナスルーラが3頭で、マンノウォーが1頭です。それと、ヘイルトゥリーズンでは、ダイナフォーマーが入っていますね。この馬もかなりの高齢で、これからは産駒数も減ると思いますが、G1馬を4頭出して9位というのは、さすがです。それでも、ヘイルトゥリーズンは、意外ですが、アメリカでは、もう凋落の一途です。イギリス、オーストラリア、日本とは、まるっきり違う状況です。別と100にすら3頭ぐらいしか入っていません。ここから自力での復活というのは、もうほとんどないのではないかと思います。後は、日本から行く馬だけといってもいいすぐではないと思います。それでも、セイントリアムなんかの子供で重賞がちのある馬が確か2頭いました。まだ、初年度の産駒で、というより、セイントリアムは、一世代しか残していませんが、それだけで、それもこの時期に、複数の重賞馬を出しているというのは、何とも惜しいとしか言いようがありません。最高の結果は出せなかったとしても、それなりには上位に食い込めた馬であるのは、間違いなかったんじゃないでしょうか。もちろん、バルバロがいないことも、アメリカのヘイルトゥリーズンにとっては痛いのですが、しかし、セイントリアム産駒を見ると、ごくわずかではあっても、まだ何とか繋いではいけそうです。

イギリスノリーディングサイアー

イギリスは、競馬をいつまでやっているのかは分かりませんが、もうおそらくほとんど終わっていると思うので、ランキングの感想を書いておきます。イギリスは、ベスト10まで、全部ノーザンダンサーになっています。これは、前からの傾向で驚くことではありません。ただ、最近は、デインヒル系が強いような気もしたのですが、ここ2,3年は、グリーンデザートがそれをしのいでいるかのようにも見えます。リーディングの一位になった、ケープクロスがシーザスターズを出したので、そう言った印象に拍車をかけているのかもしれません。それと、2位になったオアシスドリームと9位のインシンブルスピリットもグリーンデザートなので、ベスト10に3頭もグリーンデザートは入っています。それでも、デインヒルも3頭ベスト10に入っているので、どうなっていくのかというのは全然分からないのですが、それにしてもグリーンデザートがたいした成功もしていないのに、ここまでそのグループが大きくなると言うのは、いったいどういうことなのかと考えてしまいますね。もちろん、後になって大きくなるグループというのは、いくらでもあるし、ただそれだけといえばそれだけなのですが、しかし、それにしても珍しいといっていいぐらい、グリーンデザートの成績は、それほどでもなかったように思います。それと、後大きなグループというのはサドラーズウェルズです。サドラーズウェルズは、ガリレオとモンジューがベスト10に入っていますが、自身も入っているので、3頭ベスト10に入っています。ということは、ベスト10をグリーンデザート、デインヒル、サドラーズウェルズで分け合っていると言うことになります。サドラーズウェルズというのは、血統的にみると、ニックスの多い馬で、私は、こういったのは成功する可能性は少ないと思いますが、しかし、ガリレオは、ニックスでの重なりがない馬で、主流血統というのは、3度連続でニックスで重なると言うことは今までにありませんが、となると限度は2度までで、ガリレオも何とか2度で収まっています。モンジューは、3度連続ですね。サドラーズウェルズが、10年以上もリーディングサイアーをとっていながら、それでもなかなか血統が広がらなかった理由がここにあるかどうかは分かりません。それでも、ガリレオは、ニックスの重なりの制限もなく、去年は、ニューアプローチを出して、リーディングサイアーにもなりました。ニューアプローチの評価は、シーザスターズには及ばないかもしれませんが、それでもかなりの馬で、種馬としても期待はできます。そこから更にサドラーズウェルズが広がることもあるでしょうね。それと、グリーンデザートの血統は、ダンチヒ系です。これは、デインヒルも同じで、そう言った分類で言うなら、ダンチヒ系のグリーンデザートとデインヒルという区分けもありますが、それともう一つ、サドラーズウェルズの母系は、ヘイルトゥリーズンで、グリーンデザートが、サーゲイロードなので、両方とも母系がターントゥなので、そう言った区分もできますね。デインヒルの血統は、母系がリボー系です。リボーというのは、最近は、もう力があるとは思いませんが、それでもこの時点ではまだ力はあったのかもしれません。サラブレッドは進歩していると言いますが、それでもここまでセントサイモンの力は偉大なのかというのを、感じさせるものなのかもしれません。セントサイモンは、ロベルト系の母系にも多くは入り込んでいます。ベスト10以降にもノーザンダンサーは多いのですが、それはさておいて、他にどういった血統があるかといえば、ミスタープロスペクター、ヘイルトゥリーズン、ハイペリオン系あたりです。ミスタープロスペクター系は、かなりは入り込むようになってきていて、その影響かどうかは分かりませんが、トウルビヨン系は減ってきているんじゃないでしょうか。ミスタープロスペクターとシャーペンアップは、元々同じ血統ですが、元はシャーペンアップのほうがいました。というより、ミスタープロスペクターは、最近の馬ですから、まだイギリスにも入り込み始めたばかりですが、その勢いは結構なもので、同型のシャーペンアップを飲み込んでしまったと考えていいのもしれません。それと、意外なのは、ヘイルトゥリーズンです。これは、ベスト50に4頭ぐらい入っていますが、それ以外にも、グリーンデザートやサドラーズウェルズの母系にターントゥが入っていることを考えると、血統的には、かなりイギリスに入り込んでいることになります。ただ、上位にはいないので、ここでどれだけヘイルトゥリーズンが伸びるのかは、まだ未知数のところはあります。それとナスルーラがたいしていないがのが不思議です。というより、それに代わって、ヘイルトゥリーズンが入り込んでいるというふうに考えるのが自然かもしれません。それはまず母系からというふうにも考えられます。そこからどんどん、父兄として勢力を伸ばしているようにも見えるし、そう言うことが果たしてあるかどうかは、これからを見てみないと分からないと言うことになりますが、入り込みやすくなっているのは間違いないと思います。こう見ると、ヘイルトゥリーズンもしくは、ターントゥも含めると、世界的に見ると、主流になっているのは、日本だけですが、オーストラリアも、上位に何頭もいるし、イギリスでも、かなり入り込み始めているということになると思います。ただ、オーストラリアやイギリスのヘイルトゥリーズンというのは、日本の血統ではなく、ほとんどがアメリカの血統です。そこに日本の血統がどこまで入り込めるのかも未知数です。ただ、日本にいるヘイルトゥリーズンというのは、かなり質が高いというか、世界的に見れば、日本こそヘイルトゥリーズンの後継の場であって、そこから広がることの方が自然だと思いますが、そうならないのは、日本の生産界にそう言った意識が欠落していることなども上げられます。そこの意識が変わっても、入り込めないんだとしたら、そこでやはり日本の競馬は何かが足りないとも考えますが、ただ、ナタゴラの成功などをみても、日本の種馬が世界で活躍できないとは思いません。ナタゴラの父親である、デヴァインライトは、日本でG1すら勝ったことのない馬です。こういった馬の子供が、あれだけ活躍するというのは、普通ではあり得ないことで、もうすでに日本の種馬が世界で通用することを証明したんじゃないでしょうか。ただ、日本人はやり方が分からないのかもしれませんね。日本人はサンデーサイレンス系を閉じこめてしまいますが、本来は、広げならが、選別をするのが正しいやり方です。そのあたりが、こういった状況を作っているように思います。とにかく、世界においてヘイルトゥリーズンの血というのは、需要が高まっているので、日本の生産界はそれを見逃さないことです。何らかのオファーはあるはずで、答えられるものは答えて、広げる意識を持つことも必要です。もし広がれば、それだけ日本の馬の価値も高くなるわけですから、それが不利益になることはないはずです。それに、そう言ったことができないんでは、世界一の馬が日本からでることはありません。世界一の馬というのは、血統も含めて言うのであって、そう言った努力をしたところにしか、そう言った称号もついてはこないと思います。

エスポワールシチー

ジャパンカップダートでは、エスポワールシチーが勝ちました。最近は、サンデーサイレンス系が勝つこと少なかったので、どうしたのかと思いましたが、ダートで勝ちました。血統は、最近は書くことが少なくなってしまって、その理由はいろいろあるのですが、少しだけ書いておきます。ゴールドアリュールは、母系が、ヌレイエフで、サンデーサイレンス系では、珍しい血統です。ヘイルトゥリーズンの4×4で、ニックスで重なっています。サクセスブロッケンも確かそうでしたが、あっちは、父系は、ロベルトです。ただ、これを見ると、4×4のニックスも結構力がありそうです。今までの血統では、主流血統には、一度しか4×4のニックスはありませんが、それでも結構効果があるとは感じます。なんでこの血統が、ダート血統なのかというのは不明ですが、おそらくヌレイエフが入っているのとなんらかの関係があるんじゃないでしょうか。ただ、それがどういったことなのかはわかりません。海外に行くそうですが、いつかは日本のダート馬 も通用するときは来るはずですから、この馬がそうであってもおかしくはないはずです。それは、タイム自体が上がってきていることでもいえることです。レベルが上がっているのは間違いはなく、結果は出るはずなのですが、それが出ていないだけです。ただ、日本馬の場合は、タイムがで芝と同じぐらい出ないと、アメリカの馬と互角に戦えない可能性はあるかもしれません。実際、アメリカの馬は、日本の芝のレースに近いタイムで走っていますから、日本のダートのほうがタイムがかかるとはいいますが、それでも、それに近いタイムが必要だというかのうせも否定はできないかもしれません。となると、追いつくのにはさらに数年かかるということもあるということでしょうね。ただ、サーフェスが違うのですから、それぐらいはしょうがないのかもしれません。

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